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フィギュア スケート コラム 2017年11月28日

【フィギュアスケーターのオアシス♪KENJIの部屋】村元哉中&クリス・リード組<エピソード1>

フィギュアスケートレポート by J SPORTS 編集部
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スポーツテレビ局J SPORTSの人気番組「フィギュアスケーターのオアシス♪KENJIの部屋」2017/2018シーズン!日本選手はもちろん、海外選手のプログラムも多数手掛ける振付師・宮本賢二さん(KENJI)が、ゲストを迎えて、楽しく、真剣にトークを繰り広げます!

今回は9月に行われたネーベルホルン杯で2位に入り、平昌五輪出場枠を獲得したアイスダンス・村元哉中(かな)&クリス・リード組が登場!
ペア結成3年目の今シーズン、自己ベストを更新するなど絶好調の2人にペア結成の秘話や、今シーズンにかける意気込みを語ってもらいます。 2人の意外な素顔も明らかに!?

スケートを始めたきっかけ

——私服を見るのもほぼ初めてかな?ダンスの衣装の時もかっこいいけど、私服もかっこいいね

村元・クリス:ありがとうございます。

——今回のゲストは村元哉中選手とクリス・リード選手です。二人は組んでどれくらいになるの?

村元:今シーズンで三年目です。

——もう三年経つんや。どうですか三年経って?

クリス:楽しいです。

——(笑)。クリスの日本語はばんばんうまくなって?

クリス:いいえ(笑)。

——話してることはわかるよね?

クリス:はい、はい。わかる、でも難しいのは話せない。

——僕の英語より全然うまいと思う(笑)。哉中ちゃんは今おいくつですか?

村元:今24です。

——もう24になんの?うそー。クリスさんは?

クリス:28歳です。

——28歳?そうなんだ。大丈夫大丈夫、こっちもう40手前だから。実は僕もアイスダンス出身なので、いろいろと聞いていきたいんですけど、スケートを始めたきっかけというのは?

村元:私は、キラキラのコスチュームが着たかったので、それがきっかけで始めました。

——で、連れて行ってもらってって感じ?クリスさんは?

クリス:お母さんが好きで、です。それだけ。5歳です。お母さんが私をスケートの世界に入れたあと、私はこのスポーツが好きになりシンクルスケートを始めました。

——あ、最初シングルやったんですか?

クリス:はい、ダブルジャンプできる。

——へえ~、そうなんだ

クリス:でもそれだけ。トリプルできない(笑)。アイスダンスという選択は本当に良かったです。アイスダンス好きです。

——二人はすぐスケートにはハマったんですか?

村元:やって、もうすぐハマりました。教室に入って、スケート生活始まりました。

——クリスさんは?

クリス:あ~、いいえ。

——なんでなんで(笑)?

クリス:スケーティング難しいです。なぜ私ははじめからこんなにできないんだろうと思いました。毎日練習して成長しました。

——そうなんだ、最初は嫌だったんだ。でもそういう人も多いよね。男の人は最初嫌だっていう人結構いて、女の人は衣装とかスカートとかキラキラしてるのがいいってハマる人いるよね。で、二人とも兄弟姉妹がいて、それもなんか共通点よね?実はさっちゃん(村元小月)も出てもらってんのよ

村元:見ました。

——どうやった?

村元:おもしろかった(笑)。

——おもしろかった?

村元:普段さっちゃん、スウェットで化粧もしないから。

——そういうこと言ったらあかんやん

村元:あかんか(笑)。だから久しぶりに着飾ってすごかった。

——「私標準語なんです」って関西弁で言うてたからね。それぞれのキャリアを振り返っていきたいんですけど。二人共もともとシングルということで。シングル時代の時思い出してみてどう?

シングル時代を振りかえって

村元:楽しかったけど、もっと練習がんばれたなって思います。

——ウワサには聞いてたんやけど、哉中ちゃん練習あんまり好きじゃないでしょ?

村元:めっちゃ嫌いでした。

——めっちゃ嫌いなんや(笑)

村元:でもなんか、ダンスに変わってからのダンスの練習を経験して、シングルの時全然練習しなかったなって感じました(笑)。

——やっぱダンスの方が練習量がすごいんだ

クリス:全然違う。

村元:練習量と内容と全然違います。

——シングル時代は何時間ぐらい練習してたん?

村元:長くて三時間とか。短い時一時間。

——短っ

村元:学校のあとに行って一時間、長くて三時間ぐらいしか滑ってなかった。

——クリスさんはどうですか

クリス:私がシングルをやっていた時は、一日二時間練習していました。

——あんま変わんないんだね(笑)

クリス:アイスダンスは五時間。

村元:ダンス、朝リンク行って、建物出るの夕方とか。

——シングル時代に一番思い出に残ってる試合とかある?

村元:全日本で最終グループに奇跡的に残った時。

——あれ何の時やったっけ?

村元:ショートがフラメンコで、フリーが先生のラストエンペラー。

——あの時は良かったよね

村元:良かったですね。

アイスダンスに転向したきっかけ

——2014年に野口君とカップルを結成してアイスダンスするんだけど、きっかけというのは?

村元:大学に入って、体もちょっと変わってきてジャンプもあんまり跳べなくなってきて。でも周りの若い子たちとかがすごいジャンプいっぱい跳んできて、自分も焦りつつもモチベーションも全くなくて。スケートが好きじゃなくなってきてて、それがすごい嫌だったので。で、その頃にダンスのトライアウトやってみないかという声がかかったので、気分転換で行って。そしたらもう、まんまとハマってしまった。

——アイスダンスを始めてみて、魅力というかここいいなあというのは?

村元:氷の上を二人でひとつになって滑るっていうのが、ほんとにやらないと味わえない、すごいなんか深いです。

——楽しい部分とすごいこれ難しいなあという部分とかある?

村元:コミュニケーションというか、お互い二人のモチベーションとかを、バランスとって練習していくのがすごい大変。

——シングルは自分の気分でできるからね、二人だとね

村元:大変です(笑)。

——アイスダンスあるあるみたいなのをちょっと教えてほしい。例えば僕が選手の時は、ニンニクを食べなかった

村元:ああ~。

——もし、例えばペペロンチーノとか食べる時は、パートナーと一緒に食べに行ってお互いに問題ないようにしてた。これは言ってなかったし

村元:でもそれわかります。あんまりニンニクとかたまねぎとか食べないようにする。

——そう、そういうあるある

村元:例えば、試合会場とか行った時。付き合ってなくても、会場ではカップルみたいにいないといけないとか?

——ああ~。あるね。

クリス:夫婦みたいにずっと一緒にいます。

村元:会場にいる時は、みたいな。

——組んでたら、「二人は付き合ってるの?」って質問は絶対くるよね

村元:訊かれます。友達とかにもみんな、「付き合ってるの?クリスとどうなん?」(笑)。

クリス:一度姉とスケートをしていた頃、ある人に「二人は結婚している」と言われたことがあります。ええ~?

——そういう質問あるよね。言われても困るし。ただでもそれは、二人の演技がすばらしいから、やっぱりそうなんだろうなって思われるんやろね

村元:たぶん(笑)。

カバンの中身

——見せてもらっていいですか?

村元:携帯、お財布、カメラ。

——一眼レフ?

村元:そう。ガム、香水、リップ。以上。

——だけ?

村元:普段持つカバンじゃないから、これです。

——なるほどね。じゃあ、クリスさん

クリス:バッグない(笑)。

——財布っていうね(笑)。ちょっとほな財布の、写真が載ってるやつとか

クリス:これが彼女からのプレゼント。

——R.C.Lead?

村元:クリスってね、名前クリスじゃないんだよね。

——えっ、そうなの?

クリス:ロバート。

——ロバートなの?そうなの?

クリス:ロバート・クリストファー・リード。

——ロバート・クリストファー・リード。知らんかった

クリス:あははは(笑)。

——じゃあロバートって呼ばれてんの?

クリス:お父さんの家系で、長男の名前はみんなロバートです。でも、ロバート好きじゃない。好きな名前はクリスです。

——そうなんだ。知らんかった。なんかおもしろいものないの?財布の中

クリス:うーん。スターバックスギフトカード。

——全然おもろないわ(笑)

クリス:あはははは(笑)。

——それだけ?哉中ちゃんおもしろいもの入ってない?

村元:ついこないだゴールド免許になったんです。

——これいつ撮ったん?

村元:バケーションの、日本帰ってきた時に。

——運転できるん?

村元:できるよ、上手だよ。

——ほんま?左ハンドルで?

村元:アメリカだから、うん左。

——他にも結構入ってるなあ

クリス:あっ、スターバックスギフトカード。

——スターバックス好きやなあ、スケートの子って(笑)。これカメラで何撮ってんの?お気に入りのワンショットとか

村元:ああ~、どれにしよっかなあ。哉中の甥っ子。一番上のお姉ちゃんの子供。ほとんど赤ちゃんの写真(笑)。

アイスダンスあるある

村元:例えば試合とか行ったら、公式練習でも絶対にみんなコスチュームとメイク、髪の毛全部やって練習する。シングルでは絶対やらない。

——アイスダンスは絶対試合の服着るよね。始めた頃に一回はあるというアイスダンスあるあるやねんけど、キリアンホールドで足をスイングするやん。一回は女性蹴るとか

村元:ある?

クリス:ないない。

——蹴られたことは?

クリス:ないね。

——そういう軽いので

村元:難しい(笑)。

——シングルやったらさ、クロス何回でもやっていいけど、そんなのしたらあかんやん。三歩って決めたら三歩やん

村元:いや、あるあるじゃない。

——アイスダンスのトゥが小さいとか

クリス:小さい。

村元:エッジが短い。靴も短い。

——パートナーが練習休みの時は、どう練習していいかわからなくなって、適当な感じになってしまうとかない?

村元:めっちゃわかります(笑)。みんなジャンプがないからカンタンとか言うけど、めっちゃ難しい(笑)。

——そうなんよね。シングルでいう助走っていうのがアイスダンスでそれが得点源。スケーティングも。あ、アイスダンスってループがない

クリス:ああー、そっか。

村元:ないない。

クリス:それがアイスダンス。

村元:何でなんでしょうね。

——足があたるからとかそんなんじゃないの?

クリス:えーとね、知らない。

——公式練習中に、意外とみんな声を出すやろ

村元:出しますね。

——シングルって絶対に声出さへんやんか。で、同じコースにいてもどっちも絶対どかへん

村元:絶対どかない(笑)。

——他は?

村元:試合の時、シングルの選手は六分間練習なんですけど、ダンスは実は五分練習しかない。その一分って結構違います。

J SPORTS編集部

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