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ラグビー コラム 2026年10月22日

日本ラグビー協会100周年記念試合 フィジー代表からの連勝狙う男子日本代表

村上晃一ラグビーコラム by 村上 晃一
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2026年は注目の日本代表戦が目白押しだが、10月24日(土)より、秋の5連戦が始まる。男子日本代表は、世界トップ12チームが参加する新設大会「ネーションズチャンピオンシップ」に参戦し、7月4日、イタリア代表に勝利。9月の「アサヒスーパードライ パシフィックネーションズカップ(PNC)」の決勝戦では、フィジー代表を破って7年ぶり4度目の優勝を飾った。そして、2027年10月、11月に行われるラグビーワールドカップ2027オーストラリア大会の開幕まで1年を切った。エディ・ジョーンズ日本代表ヘッドコーチは、これから始まる5連戦を「予行演習」と位置付けている。

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11月はヨーロッパに遠征して、ネーションズチャンピオンシップの後半戦に臨むが、その前に日本の秩父宮ラグビー場でフィジー代表と戦う。キックオフは、午後2時30分。この「リポビタンDチャレンジカップ2026」は「日本ラグビーフットボール協会創立100周年記念試合」として開催され、同日の午後6時30分からは女子日本代表がウェールズ代表と戦う。男女ともに100周年記念ジャージーを着用する予定だ。

 

男子日本代表はフィジー代表から連勝を狙うことになる。10月22日に発表されたメンバーを見ると、先発15名では6名の変更。心強いのはPNCは休養にあてたLO(5番)ワーナー・ディアンズのキャプテンとしての復帰だ。201㎝の長身を利した空中戦のみならず、攻守に仕事量豊富なディアンズの存在は日本代表FWのレベルをさらに押し上げる。FLベン・ガンター、下川甲嗣、NO8マキシ ファウルアのFW第3列は変わらない。

第1列は、スクラムの強さに定評のあるPR(1番)紙森陽太、PR(3番)には為房慶次朗が入り、HO原田衛がこれをまとめる。9月のフィジー戦で先発した大塚壮二郎はリザーブに回り、2列、3列を高いレベルでこなすジャック・コーネルセンは、今回はLO(4番)での先発だ。FWのリザーブではPR木原三四郎、LOルアン・ボタが出場すれば初キャップとなる。身長2m以上の選手が多くなったLO陣のなかでも、205cm、120kgのボタのサイズと運動量は魅力だ。

ワーナーと共同キャプテンを務めるSH齋藤直人、SO伊藤龍之介の不動のHB団は引き続き先発。的確なキックで突破力のある選手が揃うフィジーを押し下げたい。CTBコンビは廣瀬雄也、ディラン・ライリーのコンビから、チャーリー・ローレンス、サミソニ・トゥアへ変わった。トゥアは、9月の試合では前半32分で負傷退場となった廣瀬に代わって登場し、試合を決めるトライをあげている。献身的な動きが光るローレンスとのコンビでフィジカルの強いフィジーに対抗したい。FBは9月5日のカナダ代表戦以来の出場となる松永拓朗。そして、注目の両WTBはイノケ・ブルア、植田和磨が務める。ジョーンズヘッドコーチは、「スコアができるWTBが必要で、そこの層の厚さがまだ足りない」と話している。今回先発の2人は首脳陣の期待に応えてフィニッシャーとしての能力をアピールできるのか。リザーブは8名中6名がFWでBKは2名。BKの控えは途中出場で試合をテンポアップするSH藤原忍と、JAPAN XVから昇格となるCTB李智寿だ。力強いランが魅力の選手だが、代表デビューはどのポジションになるのか。

 

対するフィジー代表は、9月19日の試合から、先発15名中6名の変更がある。NO8エリア・ヴァーナカイヴァタ、SOケイレブ・マンツらイングランド、フランスでプレーする選手は来日していない。新シーズンが始まった各クラブの試合があるためだ。プレーメイカーのマンツの不在はフィジー代表にとって痛手だが、個々の能力の高さ、フィジカルが脅威なのは変わらない。HB団は、1キャップのSHテリオ・タマニ、SOには、9月はFBだったアイザヤ・アームストロング-ラヴラが入る。先発FLアポロサ・ヴニヤワワ、WTBナザニ・ボンギニソコは初キャップとなる。

スーパーラグビーに参戦するフィジアン・ドゥルアの選手が大半で、ここに栃木ホンダヒートのHOテヴィタ・イカニヴェレ、JR東日本グリーンウォリアーズ東葛のLOイソア・ナシラシアといった代表経験豊富な選手が加わっている。特にBK陣のパワフルな突進は9月の対戦でも日本代表を苦しめた。日本代表としては、ディフェンスで組織的に前に出てフィジーの選手たちに自由に走り回るスペースを与えないことが何よりも重要になる。

文:村上 晃一

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村上晃一

村上 晃一

ラグビージャーナリスト。京都府立鴨沂高校→大阪体育大学。現役時代のポジションは、CTB/FB。86年度、西日本学生代表として東西対抗に出場。87年4月ベースボール・マガジン社入社、ラグビーマガジン編集部に勤務。90年6月より97年2月まで同誌編集長。出版局を経て98年6月退社し、フリーランスの編集者、記者として活動。

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