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ラグビー コラム 2026年2月9日

【ハイライト動画あり】“雪のえどりく”でクボタスピアーズ船橋・東京ベイが貫禄!ジャパンラグビーリーグワン2025-2026D1第7節交流戦

ラグビーレポート by 多羅 正崇
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クボタスピアーズ船橋・東京ベイにとって、本拠地「スピアーズえどりくフィールド」における雪中戦は初めてだったという。試合後の記者会見で首脳陣が認めた。

2月7日(土)、不敗記録が「25」となった通称「えどりく」に雪が舞っていた。

が、低温の雪中戦にあっても昨季準優勝のスピアーズの力は変わらなかった。

船橋市に拠点を置く2位(5勝1敗)のスピアーズと、浦安市に拠点がある7位(3勝3敗)の浦安D-Rocksによる“千葉ダービー”となった第7節交流戦。

先制トライは、この日急遽先発に入った慶大卒のWTB山田響だった。

起点はスピアーズの武器であるラインアウトの守備。前半5分、敵陣で相手投入ボールをカットしターンオーバー。FW縦突進+ワイド展開をWTB山田が俊足で締めた。(7-0)

今季D-Rocksの武器の一つは、ラスト20分間でもプレー精度が落ちないフィットネス。

「強いフィジカルのチームを相手に、しっかりとボールインプレーで自分たちも攻めたいと思っていました」(浦安D-Rocks、HO藤村琉士主将)

体力勝負に持ち込みたかったが、誤算はフィジカルバトルとキックゲームにおける劣勢だったのではないか。

前半9分、スピアーズは15番も可能なロングキッカー、WTBゲラード・ファンデンヒーファーが十八番の特大パント。これをD-Rocksがノックフォワード。この捕球からスピアーズが畳みかける。

D-Rocksはスクラムでもペナルティを犯してしまうと、プレー中に神戸Sから今季移籍のFB山中亮平が負傷するアクシンデント。ここで連携力の高いスピアーズは瞬時に同じ絵を共有し、SH藤原忍がFB山中が不在となったバックスペースへショートキック。

これをショートサイドの全員がチェイスする流石の連携力で、見事にターンオーバー。ここから最後はPR為房慶次朗のキャリーでラック脇のトライゾーンを陥れた。(14-0)

ジャパンラグビー リーグワン2025-26(2月7日)

【D1 第7節 ハイライト動画】クボタスピアーズ船橋・東京ベイ vs. 浦安D-Rocks

逆襲したいD-Rocksだったが、前節三重ホンダヒート戦の課題であった規律に苦しんだ。

押し込まれた前半25分にCTBサム・ケレビが相手SH藤原のパスアウトを邪魔するシニカルなプレーでイエロー。リーダー的存在が反則で不在となる悪い流れになった。

「前節からディシプリンの部分、練習中からオフサイドは意識して、要らないペナルティを減らすことは意識しました。しかし今日は(前節に続いて)イエローカードも出てしまったので、まだまだ改善していかなければいけません」(D-Rocks、HO藤村主将)

前半35分頃までアタックの主砲を欠くことになったD-Rocks。粘りたかったが、スピアーズが相手14人の間に3トライを追加(前半27、33、38分)。D-Rocksも8人いるフォワードでモールトライを奪ってみせたが、スピアーズが31-7と大きくリードして折り返した。

「ハーフタイムには『あきらめるな』と話しました」と明かしたのは、D-Rocksのグラハム・ラウンツリーHCだ。

「前半を終えて自分たちで高い壁を作ってしまいましたが、後半はそれを乗り越えようと試みました。試合の最後まで泥臭く、必死に戦い続けた選手たちを誇りに思います」

後半のスコアが前半を上回る試合が多い今季のD-Rocksだが、後半は前半と同じく7点に留まった。スピアーズの後半メンバーの火力が強かった。

後半10分、スピアーズは主戦級の大型フォワードを投入する必勝パターンを繰り出す。

PR海士広大、PRオペティ・ヘル、LOルアン・ボタ、FLアキラ・イエレミアの4人を一気に投入。3分後には南アフリカ代表HOマルコム・マークスも送り出した。

ここで190㎝127kgのPRヘルが問答無用の前進力で突破口を開く。ここで相手ゴール前に迫ると、NO8マキシ ファウルア主将が後半12分にトライエリアを強奪。(38-7)

D-Rocksも南アフリカ代表NO8ヤスパー・ヴィーセが接点への仕掛けから流石の2本目を返し、直後には脊髄損傷から復帰したHO金正奎が藤村主将に代わって投入される。

ここからD-Rocksもスクラムで粘り、2連続でノックフォワードを誘う好ディフェンス。後半20分以降を強みとする今季のD-Rocksだが、逆に力を発揮したのはスピアーズ。

スピアーズは優位となったスクラムで攻守交代を起こすと、後半33分にフェーズ攻撃からふたたびNO8マキシ主将がスコア。

D-Rocksは前節2枚のカードを出した規律が課題だったが、終盤のピンチにおいてデリバレイトノックフォワードでこの日2枚目のイエロー。2試合連続でカード2枚が出てしまい、この直後、終了間際にフィジカル優位のスピアーズが問答無用のキャリー。

最後は後半だけでハットトリック達成となるNO8マキシ主将が、トライで締めくくった。

雪もおかまいなし。盤石のスピアーズが、えどりくでの不敗記録を「26」に伸ばした。10季目となった指揮官はいつものように淡々としていた。

「バイウィーク明けのスタートは非常に重要でした。選手たちがしっかりとリフレッシュできたと信じていましたし、合流後にプランしてきたことを今日遂行してくれました」

「パフォーマンスには本当に満足しています。特に最後に投入された若手選手たちが試合を締めくくってくれたのは良かったです」(スピアーズ、ルディケHC)

活躍した若手として、指揮官は入団同期のWTB山田、力強いゲインや巧みなオフロードパスもあったCTB廣瀬雄也。そして途中出場した押川敦治松下怜央の名を挙げた。

6勝目を挙げて2位をキープしたスピアーズ。次節はバレンタインデーの2月14日(土)、6位(3勝4敗)静岡ブルーレヴズが待ちうけるヤマハスタジアムへ乗り込む。

一方、実力者を相手に4敗目を喫し、順位を1ランクダウンの8位に下げたD-Rocks。新指揮官は相手を讃えた。

「(スピアーズは)フィジカルで重いチームであり、終盤は特にその傾向がみえました。ボールも動かすこともできるチームです。ただ選手たちが最後まで諦めなかったことは強調したいと思います」

「カードが2枚でたことが(2試合連続で)続きました。カード1枚につき1トライ取れるとしたら、そこで2トライ取られている。そこは改善していきたいと思います」

J SPORTS 放送情報

まずはディシプリンを改善したいD-Rocks。次節は同14日、宮崎県に移動し、ホストチームとして6位(3勝3敗)東京サントリーサンゴリアスを宮崎のKUROKIRI STADIUMで迎え撃つ。

文: 多羅 正崇


多羅正崇

多羅 正崇

スポーツジャーナリスト。法政二高-法政大学でラグビー部に所属し、大学1年時にスタンドオフとしてU19日本代表候補に選出。法政大学大学院日本文学専攻卒。「Number」「ジェイ・スポーツ」「ラグビーマガジン」等に記事を寄稿.。スポーツにおけるハラスメントゼロを目的とした一般社団法人「スポーツハラスメントZERO協会」で理事を務める。

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