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上ノ坊駿介、愛称「ボー」がデビュー戦でハットトリック(3トライ)を達成。プレーヤー・オブ・ザ・マッチを受賞するなど、その才能を思う存分発揮した。2月7日(土)、神戸総合運動公園ユニバー記念競技場の観客席には、厳しい冷え込みのなか、4,671名の観客が集った。第7節の屈指の好カードは正午、静岡ブルーレヴズ(静岡BR)のキックオフで始まった。立ち上がりは静岡BRが約3分にわたって攻撃を仕掛ける。これを粘り強く止めたコベルコ神戸スティーラーズ(神戸S)は、モールで相手の反則を誘って反撃に出る。
前半7分、静岡BRのトライライン直前のペナルティーキックを得ると、PGは狙わず、HO北出卓也が突進。FW陣で前進し、いったん静岡BRのCTBチャールズ・ピウタウにボールを奪われたが、ピウタウが落球したボールをLOブロディ・レタリックが拾って突進。タックルを受けながらCTBアントン・レイナートブラウンにパスを出し、レイナートブラウンの柔らかなパスにFB上ノ坊駿介が走り込んでトライエリアに走り込んだ。
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上ノ坊は天理大学4年生。大学生が出場できるアーリーエントリー制を利用しての最速デビューを飾ったばかりか、ファーストタッチで先制トライをあげたのだ。愛称「ボー」がスタジアムにこだまする。しかし、静岡BRも負けてはいない。10分、FLヴェティ・トゥポウが3人、4人のタックルをものともせずパワフルにトライ。WTB奥村翔のゴールも決まって、5-7と逆転する。直後のキックオフは、静岡BRがハンドリングエラーで神戸Sボールのスクラムとなり、CTBタリ・イオアサ、LOブロディ・レタリックの突進のあと、SH上村樹輝が間髪入れずにラックサイドをついてトライし、12-7とリードする。
前半17分にレタリックがトライすれば、静岡BRも3つのオフロードパスを成功させてFB山口楓斗がトライし、スコアは17-14。アタック合戦となるが、前半23分からは神戸Sが3連続トライ。まずは、イオアサのオフロードパスを受けた上ノ坊が2本目のトライ。直後のキックオフのボールをキャッチしたイオアサが自陣22mライン内から抜け出し、FLアーディー・サベアにつないで静岡BR陣深く攻め込み、最後はWTB植田和磨がトライラインに手を伸ばした。そして、前半30分、SO李承信のパスに角度を変えて走り込んだ上ノ坊が3つ目のトライ。デビュー戦でのハットトリック達成にスタジアムは沸き上がった。
ジャパンラグビー リーグワン2025-26(2月7日)
【D1 第7節 ハイライト動画】コベルコ神戸スティーラーズ vs. 静岡ブルーレヴズ
前半は38-21で神戸Sがリード。後半6分、静岡BRがモールを押し込んでHO日野剛志がトライをあげ、38-26に迫ったが、その後突き放された。55-26と引き離されたあと、静岡BRはCTBセミ・ラドラドラのオフロードパスでチャンスを作り、交替LOダニエル・マイアヴァが2トライをあげるなど追い上げたが届かなかった。両チーム合わせて17トライという乱打戦となったが、神戸S各選手のディフェンス突破能力は際立っていた。最もディフェンス突破が多かったのは、タリ・イオアサの11回。上ノ坊も4回のディフェンス突破で、ボールキャリーで進んだ距離はイオアサの99mに次いで2位の67.9mだった。上ノ坊は卓越したランニングスキルの他、ハイパントキャッチ、相手のタッチキックを外からジャンプしてノータッチにするなど、多彩な能力を見せた。
神戸Sのデイブ・レニーヘッドコーチは、「勝ち点5を取れたことに関してはハッピーです。アタックは本当に素晴らしい内容が多かった」と話し、タフな相手である静岡BRからの勝利を喜んだ。上ノ坊駿介についても、「彼が良かったのは3トライだけではありません。ボールを持っているときのアタックでも、他の選手のスペースを作り出していたし、ハイボールの強みも見せ、ゲーム理解度も高く、タックルも素晴らしい」と絶賛した。ディフェンス面の課題は残るが、上ノ坊の加入で選手層がさらに分厚くなり、次節(2月15日、秩父宮ラグビー場)の東芝ブレイブルーパス東京との対戦に弾みがつく内容だった。
J SPORTS 放送情報
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【45分ハイライト】ジャパンラグビー リーグワン2025-26 D1 第7節-1 コベルコ神戸スティーラーズ vs. 静岡ブルーレヴズ
放送日時:2026年2月9日(月)午後 5:30 ~ J SPORTS 1
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放送日時:2026年2月9日(月)午後 10:00 ~ J SPORTS 1
静岡BRの藤井雄一郎監督は、「45点を取ったら勝てるはずですが、簡単なミスが出てしまった。神戸Sはゴール前に来ると得点力の高いチームなので、相手の強みを引き出してしまった。次はホストゲームなので、しっかり修正して挑みたいです」と話した。次節(2月14日)は、ヤマハスタジアム(静岡県)で2位のクボタスピアーズ船橋・東京ベイを迎え撃つ。
文:村上 晃一
村上 晃一
ラグビージャーナリスト。京都府立鴨沂高校→大阪体育大学。現役時代のポジションは、CTB/FB。86年度、西日本学生代表として東西対抗に出場。87年4月ベースボール・マガジン社入社、ラグビーマガジン編集部に勤務。90年6月より97年2月まで同誌編集長。出版局を経て98年6月退社し、フリーランスの編集者、記者として活動。
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