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ラグビー コラム 2026年1月19日

【ハイライト動画あり】チャレンジャー×王者の熱戦!「浦安D-Rocks×東芝ブレイブルーパス東京」。ジャパンラグビーリーグワン2025-2026 D1第5節

ラグビーレポート by 多羅 正崇
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“昨季12位”と“2連覇王者”の対決は、熱戦になった。

2025-2026シーズンD1第5節。昨季12位から躍進している5位浦安D-Rocksが、1月17日(土)、リーグ2連覇中で、同じく3勝1敗で4位の東芝ブレイブルーパス東京にチャレンジした。

D-Rocksの新指揮官、元イングランド代表PRで経験豊富なグラハム・ラウンツリーHCは、躍進しているチームの強化ポイントについてこう表現した。

「簡単に負けない不屈のチームをつくることを意識してきました。(スタイルは)フィールドからボールを蹴り出さずにインプレーを多くし、ボールを動かして、疲れた中でスキルやフィットネスを発揮し、タフに戦うチームです」

インプレーを多くして体力勝負に引きずり込み、相手が息切れする終盤に畳みかける――。

この日途中出場した元主将のSH飯沼蓮は「今シーズンの強みは後半20分以降で、"ラストクォーターチーム"を掲げています」と明言。D-Rocksはここまで4試合中3試合で後半の得点が前半を上回っている。終盤にトライを重ねる理由が明確になってきた。

この日の試合序盤は、衝突局面で優位となったブレイブルーパスが主導権を握った。

前半6分。王者がラインアウトのスティールから大外展開。突破した新加入のWTBティージェイ・クラークが左コーナーへ疾走。直前にボールを左手に持ち替えてグラウンディングするトライ技術で先制した。

さらにオフロードパスを生かした2トライ目でリードを14点に。D-RocksもPG成功で3点を加えたが、専修大学出身のSH高橋昴平がラック脇を急襲して3本目(ゴール失敗で19-3)。秩父宮は「王者強し」のムードとなった。

 

が、ここからD-Rocksが反撃に転じる。

きっかけはスクラム。D-RocksはPR鍋島秀源、HO松下潤一郎、PRセコナイア・ポレの先発フロントローでコラプシングを誘発。敵陣右奥に入った。

ここから早稲田大学出身の先発SH小西泰聖の配球で、順目にダイレクトプレーを重ねる。ここで死角から走り込んだNO8タマティ・イオアネがチーム初トライ。ブレイクダウンの“高速連取”からスコアに繋げる決定力をみせた。

ジャパンラグビー リーグワン2025-26(1月17日)

【D1 第5節 ハイライト動画】浦安D-Rocks vs. 東芝ブレイブルーパス東京

さらに、ブレイブルーパスが前半終了前にペナルティ。ここでD-Rocksが3点を加え、6点差に詰めて試合を折り返した。

「ハーフタイム前にペナルティが連続で起きてしまいました」と反省したのは、ブレイブルーパスの名将トッド・ブラックアダーHCだ。

「自分たちがミスをして、焦って次のフェーズでなんとか取り返さないといけないと頑張り過ぎてペナルティを犯してしまっていました。それでも全体としては良くなってきたところはありますし、疲労の溜まる後半のペナルティが少なくなってきている(BLの後半PK数は1)ことは、良い傾向かなと思います」

そんな王者は後半、“ダブル司令塔”で攻勢をかける。

敵陣6次攻撃目でファーストレシーバーに入ったのは、天理大学の初優勝メンバーでもあるFB松永拓朗。この左展開からバックドアでボールをもらい、外勝負を仕掛けたのは背番号10のリッチー・モウンガ

SOモウンガは外側の3対2を正確なスキルで攻略。最後はWTBクラークが2本目を沈めた。(24-13)

さらに後半15分にはSOモウンガがタックラー2名をいなして突破。オフロードパスを通した相手は花園L、BR東京と渡り歩いてきた元サンウルブズ(解散したSR日本チーム)のマイケル・ストーバーグ。後半2本目でリードを18点(31-13)に広げた。

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「後半の立ち上がりにもしっかりとフェーズを重ね、最終的にトライも取れました。(BL東京)らしさが出た一連のプレーだったと思います」(BL東京、ブラックアダーHC)

「アタックの部分では相手のプレッシャーがある中、自分たちのスキルやテンポを使ってトライに繋げられたことは自信になりました」(BL東京、FB松永ゲームキャプテン)

だが冒頭の通り、今季は終盤を強みにしているD-Rocksが、後半20分から2連続トライを奪った。

まずはキックカウンターからの中盤展開でオフロードパス2本つなげて突破。10次攻撃目を元神戸SのFB山中亮平が仕留めた。山中の外にも数的優位がある崩しきったトライだった。

さらにD-Rocksは、飯沼が途中出場した直後の後半21分。

ボックスキックの再獲得からワイド展開。ラック周辺に固まっていた相手守備の隙を突いて、最後はサポートに走った飯沼が連続トライ。王者相手に4点差(27-31)に詰め寄った。

ここから試合は死闘に。

D-Rocksが仕掛けたボールを切らない体力勝負をブレイブルーパスも受けて立つ。後半29分には2024年に日本代表にデビューした復帰戦のCTBサミソニ・トゥアが、相手が伸ばした手をはたくトライセーブ。4点差のまま時間が過ぎていく。

直後の31分。D-RocksのFB山中が自陣トライゾーンからタッチに蹴り出さないロングキック。これをブレイブルーパスがカウンター。

ここでSOモウンガが、左奥の無人ゾーンへショートパント。落下したボールが手前に跳ねる。この混戦からボールを再獲得したのはブレイブルーパス。予測不能な展開を仕留めたのは王者。法政大学出身の石岡玲英がリーグ初トライを決めてみせた。

「4点差まで迫られ、かなり苦しい展開になりましたが、あきらめずに勝利までの道を見つけてくれました。最終的にはボーナスポイントを取ることができ、喜ばしい勝利になりました」(BL東京、ブラックアダーHC)

熱戦の勝者はブレイブルーパス。スコアは38-27だが、トライ差「6-3」でボーナス1点も手にした。

4勝1敗で4位キープのブレイブルーパスは次節、無傷の5連勝で首位に立つクボタスピアーズ船橋・東京ベイとの大一番へ向かう。

2敗目を喫して6位となったD-Rocks。途中出場の飯沼は「最後の最後にトライを取られてしまいました。もっと練習から積み上げて、ラスト20分は自分たちが日本で一番動けるチームになるためにやっていかなければいけない、とあらためて思いました」と語った。

次節の相手は、開幕5連敗で11位の三重ホンダヒート。今季終了後に栃木県に活動拠点を移す相手と、ホンダヒート・グリーンスタジアム(栃木・宇都宮)で激突する。

文: 多羅 正崇

(スタイルは)
多羅正崇

多羅 正崇

スポーツジャーナリスト。法政二高-法政大学でラグビー部に所属し、大学1年時にスタンドオフとしてU19日本代表候補に選出。法政大学大学院日本文学専攻卒。「Number」「ジェイ・スポーツ」「ラグビーマガジン」等に記事を寄稿.。スポーツにおけるハラスメントゼロを目的とした一般社団法人「スポーツハラスメントZERO協会」で理事を務める。

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