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ラグビー コラム 2026年1月19日

【ハイライト動画あり】ブルーレヴズ、7トライで今季本拠地初勝利。粘るダイナボアーズを突き放す。

ラグビーレポート by 田村一博
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ヤマハスタジアムが青く染まる光景は何度見てもいい。
1月17日の静岡ブルーレヴズ×三菱重工相模原ダイナボアーズは、さらに青空にも恵まれた。スタンドに足を運んだ7513人の観客が、今季ホストスタジアムでの初勝利に沸いた。

ともに1勝3敗で迎えた一戦。特に3連敗中のブルーレヴズにとっては、自スタジアムで今季未勝利という状況を絶対に打破したい試合だった。
結論から言えば47-36。望んだ結果を手にすることはできた。ただ、簡単な勝利ではなかった。

前半4分に今季新加入のCTBセミ・ラドラドラが先制トライを奪う滑り出しを見せたブルーレヴズ。しかし、前半16分には逆転され、前半終了時は20-22だった。
後半に入り、10分に逆転するも、その後10点差をつけても3点差に迫られ、13点差にしても残り1分で6点差と詰められる展開だった。

ラストプレーで相手を突き放したWTBヴァレンス・テファレは2トライを挙げる力強い走りを披露し、ファンを喜ばせた。
しかし、それ以上に輝いたのがプレーヤー・オブ・ザ・マッチに選出されたCTBラドラドラだ。独特のボディーコントロールで先制トライを挙げただけでなく、何度もチャンスを作ったり、広げたり。チームにモメンタムを与えることが抜群に多かった。

特にこの人ならではのプレーは、前半36分にLOマリー・ダグラスが挙げたトライへの過程で見せたプレーだった。
トライを挙げた直後のリスタートのキックオフから始まった。ボールをレシーブしたLOジャスティン・サングスターが巧みに体をずらして前進し、ラドラドラにパスをつなぐ。青いジャージーの13番は走り、2人のディフェンダーを引き付けておいてトリッキーなパスをHO日野剛志に放る。さらにボールは奥村翔、ダグラスとつながり、攻め切った。
走るコース、パスのタイミングと、絶妙だった。

後半10分にSO筒口允之が挙げたトライも、さりげなくお膳立てした。
相手ボールを自陣深い位置で奪い取り、アタックに転じたシーン。パスを受けたラドラドラはまたも絶妙なコースを走ってディフェンダーを惑わせ、ヴァレンスを走らせる。筒口はそのサポートプレーから走り切った(ゴールキックも決まり、20-22から27-22と逆転)。

ジャパンラグビー リーグワン2025-26(1月17日)

【D1 第5節 ハイライト動画】静岡ブルーレヴズ vs. 三菱重工相模原ダイナボアーズ|

32-29と迫られていた後半26分には自らトライを挙げた。
貴重な追加点を得たそのプレーも試合展開の中で重要だったけれど、80分を通じて試合に影響を与え続けるパフォーマンスを出し、あらためてワールドクラスと感じさせた。

ビッグネームが価値の高さを示したこともブルーレヴズの勝因ではあるが、各選手が責任を果たし、ホストスタジアムのファンに勝利を届けた。その事実は、開幕からなかなか波に乗り切れなかったチームの空気を変えてくれそうだ。

 

プレッシャーの中で司令塔の重責を果たしたSO筒口も立派だった。
2024-25シーズン途中にアーリーエントリーで入団も、ピッチに立ったのは今季に入ってからの途中出場の1試合だけ。今回が初先発も、落ち着いてプレーした。距離の出るキック、パスと、自身の強みを出し、思い切ったアクションも印象的。自信を掴んだだろう。

チームキャップが50に達したダグラスも、36歳とは思えぬ運動量と激しさで、節目の試合で勝利を得ることに自ら貢献した。
前半10分にCTBシルビアン・マフーザが20分レッドカードを受け、チームには14人で戦う時間もあったが、全員で落ち着いて動き、ハードワークを貫いたからこそ地元ファンを笑顔にする結末を迎えられた。

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試合後の記者会見で藤井雄一郎監督は、「14人になった時も、(一人を欠いた状況を)想定した練習でやってきたことを実行してくれた」と話し、「あの時間帯は、今季いちばんいいディフェンスだったかも」と報道陣を笑わせた。
簡単に許したトライを反省しながらも、「この勝利でチームが変わってくれたら」と、今後の展開に期待を寄せた。

攻撃面に高まりを見せながら、なかなか勝利に届かないダイナボアーズは、この日も粘りながらも敗れる試合を続けてしまった。
終盤に7点差以内に差を詰めてボーナス点獲得の状況を掴みながらも、それをミスから手放したことも悔しい。
FL吉田杏主将は、「自分たちが掲げたターゲットに対し、本当に心からそう思えているか見つめ直さないといけない」と話した。

文: 田村 一博

田村一博

前ラグビーマガジン編集長。鹿児島県立鹿児島中央高校→早稲田大学。早大GWラグビークラブでラグビーを始める。ポジションはHO。1989年、ベースボール・マガジン社に入社。ラグビーマガジン編集部に配属される。1993年から4年間の週刊ベースボール編集部勤務を経て、1997年からラグビーマガジン編集長に就く。2024年1月に退任し、現在は編集者、ライターとして活動。

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