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ラグビー コラム 2026年1月13日

【ハイライト動画あり】ブラックラムズ東京、トヨタヴェルブリッツに逆転勝利。 中楠一期、22得点あげ、2試合連続のPOM受賞。

村上晃一ラグビーコラム by 村上 晃一
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互いの長所と短所が前後半で裏返しになるような試合だった。1月10日(土)、リーグワン2025-26ディビジョン1第4節、9位トヨタヴェルブリッツ(トヨタV)と10位ブラックラムズ東京(BR東京)の一戦は、福岡県小倉市のミクニワールドスタジアム北九州で行われた。観客は11,394人。ホストゲームとなるトヨタVは、先着8,000名にオリジナルホッケーシャツ(北九州版)をプレゼント。客席をグリーンに染めた。

午後2時30分、BR東京のキックオフで試合は始まった。先制トライを奪ったのはビジターのBR東京だった。ハーフウェイライン付近のラインアウトから左オープンに展開すると、CTBラズロー・ソードが抜け出し、1人、2人とかわして突進したところに、WTBメイン平が猛スピードで走り込み、一気にトライラインを越えてダウンボール。SO中楠一期のゴールも決まって、7-0とした。

 

しかし、その後はBR東京の反則が多くなり、トヨタVの流れとなる。前半10分、BR東京のトライライン直前でラインアウトを得たトヨタVは、FW陣が密集サイドを連続して攻め、LOジョシュ・ディクソンがトライ。SO小村真也がゴールを決めて、7-7の同点とする。規律が乱れたBR東京は、前半12分、HO大内真がネックロールの反則でイエローカードを受け、10分間は14人で戦うことになった。その直後、トヨタVのトライは圧巻だった。小村がBR東京陣内に高々とハイパントを蹴り上げると、オールブラックスのWTBマーク・テレアが追い、完璧なタイミングでジャンプ。BR東京のFBアイザック・ルーカスとの競り合いに勝ってキャッチすると、すかさずWTB高橋汰地にパス。高橋はそのままトライエリアに駆け込んだ。電光石火のトライで、トヨタVが12-7とリードする。

BR東京も中楠がPGを返して、12-10とするが、トヨタVは前半21分、今季初出場のNO8ブレア・ライアルがディフェンスラインを破り、テレアに正確なロングパスを送ってトライ。24分にも連続攻撃からテレアがトライし、2つのゴールを小村が決めて、26-10とリードを広げた。前半終了間際にも小村がPGを追加したトヨタVは、19点のリードをとって前半を折り返した。

ジャパンラグビー リーグワン2025-26(1月10日)

【D1 第4節 ハイライト動画】トヨタヴェルブリッツ vs. ブラックラムズ東京

ところが、後半は流れが一転する。BR東京はスクラム最強のPRパディー・ライアンを投入し、トヨタVの反則を誘う。その流れで得たラインアウトからの攻撃で中楠がトライし、29-17と差を詰めた。勢いづいたはずのBR東京だったが、後半10分、LOジョシュ・グッドヒュー、11分にはWTBメイン平が相次いでイエローカードを受け、13人になってしまう。この時間帯のことをキャプテンのTJ・ペレナラは次のように語った。「(あの時間は)FW陣に頼りました。スクラムで反則を誘い、タッチキックでラインアウト。そして、PGチャンスがあれば狙う。うまく13人の時間を使うことができました。FW陣にはビールをおごらないといけませんね」。その言葉通り、中楠が2本のPGを決めて、29-23と差を詰めると、後半32分には、交代出場のPJ・ラトゥがディフェンスを突破してトライラインに迫り、タックルで倒されながらも、サポートしたFLリアム・ギルにパスを出してトライ。中楠のゴールも決まって、29-30と逆転に成功した。

その後はリアム・ギルが右コーナーにダメ押しのトライを決めようと飛び込み、トヨタVの高橋汰地がトライセーブタックルでノックフォワードを誘うなど白熱の攻防となったが、後半38分、BR東京がCTB池田悠希のトライと中楠のゴールで29-37と、8点差をつけて勝負を決めた。「アウェイで勝利をつかむことが、我々にとって大切なことでした。前半は改善すべき点がありますが、後半、あきらめない姿勢を見せたことは誇りに思います」(タンバイ・マットソンヘッドコーチ)。中楠一期は、1トライ、4ゴール、3PGの22得点をあげ、2試合連続でプレーヤー・オブ・ザ・マッチ(POM)に輝いた。BR東京は今季2勝目で勝ち点を8とし、7位まで順位を上げ、次節は、1月17日(土)、コベルコ神戸スティーラーズと対戦する。

一方、敗れたトヨタVは1勝3敗で勝ち点は4のまま。後半は無得点に終わり、スティーブ・ハンセンヘッドコーチ、姫野和樹キャプテンの表情も険しかった。ハンセンヘッドコーチは次のように語った。「前半の内容は満足していますが、後半は残念な内容です。相手が13人の時に、勝ちたいと思うがあまり、プレーしすぎてしまい、反則も多くなりました。80分間、いかに一貫性を持ってパフォーマンスするかは課題です。ひとつ満足しているのは、チーム全員が全力を尽くしていることです。痛みの先に成功が待っていると思います」。トヨタVは、1月17日(土)、クボタスピアーズ船橋・東京ベイと対戦する。

文:村上 晃一

村上晃一

村上 晃一

ラグビージャーナリスト。京都府立鴨沂高校→大阪体育大学。現役時代のポジションは、CTB/FB。86年度、西日本学生代表として東西対抗に出場。87年4月ベースボール・マガジン社入社、ラグビーマガジン編集部に勤務。90年6月より97年2月まで同誌編集長。出版局を経て98年6月退社し、フリーランスの編集者、記者として活動。

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