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5シーズン目となるジャパンラグビーリーグワンが始まる。日本最高峰のリーグとして年を追うごとに観客数を増やし、実力も拮抗。今季はどんなシーズンになるのか、胸躍るシーズンの到来だ。ディビジョン1は12月13日(土)、14日(日)、各地で6試合が行われるが、昨季、リーグワン史上初の連覇を果たした東芝ブレイブルーパス東京(BL東京)は、14日(日)、東京都調布市の味の素スタジアムで、5シーズンぶりの王座奪還を期す埼玉パナソニック ワイルドナイツ(埼玉WK)を迎え撃つ。
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ジャパンラグビー リーグワン2025-26 D1 第1節-6 東芝ブレイブルーパス東京 vs. 埼玉ワイルドナイツ
12月14日(日)午後2:45~ LIVE配信
BL東京は、昨季のメンバーから日本代表HO原田衛が海外挑戦(スーパーラグビー)で退団し、日本代表キャプテンのLOワーナー・ディアンズもスーパーラグビーへの参戦で1シーズンだが、チームを離れることになった。この他、レギュラークラスでは万能BKの森勇登も横浜キヤノンイーグルスに移籍し、LOアニセ・サムエラが引退とチーム力に大きな影響を及ぼす離脱があった。この穴をどう埋めていくのかが注目されるが、HOは原田の控えで好プレーを見せていた橋本大吾が健在。そのほか誰が主戦HOになるのか。長身LOでは、ブラックラムズ東京から身長202㎝のマイケル・ストーバーグ、東京サンゴリアスから身長204㎝のカラム・マクドナルドが移籍し、ワーナーの穴を埋める。
2シーズン連続リーグワンMVPを受賞したSOリッチー・モウンガは、今季限りで母国ニュージーランドに戻るが、3連覇に向かってモチベーションはより高まっているだろう。BL東京は11月のプレシーズンマッチでは、東京サンゴリアス、クボタスピアーズ船橋・東京ベイに敗れたが、連覇の経験した成熟した選手が揃っており、開幕戦の大切さは熟知している。トッド・ブラックアダーヘッドコーチは、「連覇を達成したが、もうこれで良いのだという雰囲気はまったくない」と話し、さらなるレベルアップを誓う。新たに加わったメンバーとどんなラグビーを作り上げるのか楽しみだ。
対する埼玉WKは、長らくチームを率いたロビー・ディーンズがエグゼクティブアドバイザーとなり、2019年からBKコーチを務めていた金沢篤がヘッドコーチに就任。BKコーチには元オーストラリア代表SOで女子日本代表のコーチを務めたベリック・バーンズ、FWコーチには元日本代表HO堀江翔太が入閣し、コーチ陣の層も分厚くなった。伝統の堅守速攻のスタイルは変わらないはずだが、どんな変化が起こるのか興味深い。
LOジャック・コーネルセン、FLベン・ガンター、CTBディラン・ライリー、WTB長田智希、伸び盛りのHO佐藤健次ら日本代表に欠かせない選手たちに加えて、南アフリカ代表LOルード・デヤハー、CTBダミアン・デアレンデといった主力に加え、HO坂手淳史キャプテン、PR稲垣啓太らのベテランも健在。2シーズン目のCTB谷山隼大の飛躍も期待できそうだ。
12日(金)に発表されたメンバーを見ると、BL東京は3番のPRで昨季加入も出場のなかったヴェア・タモエフォラウ(京産大)を起用。LOはジェイコブ・ピアスとストーバーグ。先発HO橋本大吾の控えは、昨季は出場のなかった酒木凜平が入る。キャプテンのリーチ マイケルは欠場し、NO8は山本浩輝が務める。BKではSH杉山優平、SOリッチー・モウンガのハーフ団に眞野泰地、セタ・タマニバルと、不動のCTBコンビが並ぶ。WTBに今季加入のネタニ・ヴァカヤリアが出場するのも楽しみだ。キャプテンはFB松永拓朗が務める。
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ジャパンラグビー リーグワン2025-26 D1 第1節-6 東芝ブレイブルーパス東京 vs. 埼玉ワイルドナイツ
12月14日(日)午後 2時45分~ 生中継
埼玉WKは、コーネルセン、ガンター、ライリー、デヤハー、デアレンデら代表組は欠場。FW第一列にはPRクレイグ・ミラー、HO坂手淳史キャプテン、PRヴァル アサエリ愛という経験豊富な選手を並べた。佐藤健次はリザーブからのスタートになる。NO8はカイポウリ ヴィリアミ アフ。日本文理大から三重ホンダヒートを経て昨季加入したが、出場はなかった。パワフルなボールキャリーが魅力だ。ハーフ団はSH小山大輝、SO山沢拓也。日本代表のWTB長田智希は先発し、谷山もCTBで先発だ。
両チームの統計数値をOptaのデータで見ると、埼玉WKはリーグ戦のBL東京戦では直近は1分け2敗で白星がない。攻撃面の数字でいくと、埼玉WKの昨季1試合平均での22mライン内進入数(12.3)はディビジョン1最多で、自陣22mライン内に進入された数字は最少だ。一方、BL東京の相手陣22mライン内進入の1回あたりの平均得点数は、全体最多の3.5となっている。今回はどちらがより多く攻め込み、そこで得点を挙げられるのか。優勝候補同士の質の高いゲームを期待したい。
文:村上 晃一
村上 晃一
ラグビージャーナリスト。京都府立鴨沂高校→大阪体育大学。現役時代のポジションは、CTB/FB。86年度、西日本学生代表として東西対抗に出場。87年4月ベースボール・マガジン社入社、ラグビーマガジン編集部に勤務。90年6月より97年2月まで同誌編集長。出版局を経て98年6月退社し、フリーランスの編集者、記者として活動。
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