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ラグビー コラム 2025年10月24日

関東大学対抗戦Aは、熾烈な順位争いへ。10月26日は、筑波大が帝京大に挑む。

村上晃一ラグビーコラム by 村上 晃一
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関東大学対抗戦Aは、3連勝の早大帝京大がともに勝ち点18をあげて首位争い。これを2勝1敗で、勝ち点14の明大、12の慶大、11の筑波大が追う展開。対抗戦グループの全国大学選手権出場枠は「5」。この5チームが優位に立っている。対抗戦の勝ち点制は、勝ち:5、引き分け:3、負け:1となっており、ボーナス点は7点差以内の負け、3トライ差以上の勝ちに各1が入る。昨季6位の筑波大は9月14日に明大を28-24で下したが、4点差で敗れた明大にもボーナス点が入り、明大の2勝も3トライ差以上つけて勝っているので、筑波大が勝ち点で下回っている。

10月26日(日)、栃木県の足利ガスグラウンド(足利市総合運動場陸上競技場)では、帝京大対筑波大という注目カードが行われる。筑波大としては昨季逃がした大学選手権出場権を確かなものにし、悲願の学生日本一に向かって乗り越えたい相手だ。対する帝京大も大学選手権5連覇に向かって自信をつける勝利をあげたい。

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筑波大の今季のスローガンは「Rock You」。自分・仲間・応援してくれる人々を揺さぶり、熱狂させるという意味がある。キャプテンのSH高橋佑太朗(4年)、SO楢本幹志朗(4年)を軸にボールを素早く動かし、スピードのあるFB増山将(3年)、1年生WTB内田慎之甫を走らせたい。明大戦でプレーヤー・オブ・ザ・マッチに輝いたFL中森真翔(2年)の空中戦の強さ、走力も帝京大を苦しめるだろう。帝京大戦では1番のPR湯浅大心(4年)が2試合ぶりの復帰。ここまで3戦連続で先発していたFL茨木颯(4年)が欠場し、代わって166cmの小さなNO8大町尚生(4年)がFLにまわり、NO8には本来HOの浜浦幸太郎(2年)が入る。大町は帝京大のCTB大町佳生キャプテンの一歳上の兄で、浪人の末合格しており、4年生同士の兄弟対決となる。

 

受けて立つ帝京大は大学選手権4連覇中で分厚い選手層を誇る。強いセットプレーを持つFW、速いBKのバランスもいい。SO本橋尭也(3年)の正確なキックもディフェンスを崩す大きな武器だ。筑波大戦は、10月12日の青山学院大戦から先発で4名の変更がある。1番のPRは1年生の有賀啓悟が初先発。4番のLOだった坪根章晃(2年)が5番に動き、4番には6番だったアントニオ・フィジプナ(1年)が入る。NO8の甲斐敬心(3年)が6番に回って、NO8には今季初となるカイサ・ダイナカマナカ(3年)が出場する。力強いボールキャリーと激しいタックルでFWをけん引するだろう。BKでは、11番に副将の生田弦己(4年)、14番に青柳潤之介(3年)と決定力あるWTBが先発する。FBは吉田琉生(1年)が4戦連続の先発出場だ。

昨季の対抗戦では、帝京大が80-0と圧倒したが、筑波大もフィジカル面では対抗できる強さがあり、拮抗した試合ができるはずだ。今季の筑波大らしく、最後まで泥臭く粘りたい。帝京大も立ち上がりから圧倒すべく前に出るだろう。ここまで3試合のプレーヤー・オブ・ザ・マッチは、WTB青柳潤之介、FB吉田琉生、SO本橋尭也とBKが続けて受賞しており、筑波大に対してはFWが受賞するような試合を見せたい。

文:村上 晃一

村上晃一

村上 晃一

ラグビージャーナリスト。京都府立鴨沂高校→大阪体育大学。現役時代のポジションは、CTB/FB。86年度、西日本学生代表として東西対抗に出場。87年4月ベースボール・マガジン社入社、ラグビーマガジン編集部に勤務。90年6月より97年2月まで同誌編集長。出版局を経て98年6月退社し、フリーランスの編集者、記者として活動。

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