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ラグビー コラム 2025年10月3日

関西王者・天理大に復活期す同志社大が挑む。 多彩なアタックをどう止めるか

村上晃一ラグビーコラム by 村上 晃一
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今季の関西大学ラグビーAリーグは、実力拮抗の混戦になると予想されていたが、第2節を終え、昨季の1位・天理大、2位・京産大が頭抜けた実力を見せつけている。10月5日(日)、奈良県の天理親里ラグビー場では、第3節の近畿大関西大、天理大対同志社大が行われる。本欄は第2試合の見どころをお届けしたい。

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天理大は開幕戦では春に敗れた因縁の相手・関西大を62-0で退け、第2節では摂南大を57-5で破った。ここまでの得点は19トライで119点。共同キャプテンのSO上ノ坊駿介(4年)は2試合で34点をあげて得点ランキングで首位を独走する。正確なキックパスでトライを生み出し、変幻自在のステップワークでディフェンスを翻弄する姿は、リーグワンのほぼ全チームから声をかけられたという噂がうなずける。
ここまで3トライをあげたFLアリスター・サウララ(2年)は196cmの身長を利してラインアウトを制圧。同じく3トライをあげるWTBルカス・フコフカ(1年)の爆発的なスピードと強さも相手チームの脅威になっている。

過去2年、8位、6位と下位に沈んでいる同志社大は、OBの永山宜泉監督が新しく就任し、セットプレーとコンタクトを強化。上位をうかがう。開幕戦では昨季3位の近畿大を相手にモールなどで4トライを奪い、29-12で好スタートを切ったが、第2節では関西学院大に21-34で敗れた。前半4トライを奪われたのが響き、後半の追い上げが届かなかったのだが、簡単にトライを許すところは課題だ。天理大に対しても、ディフェンスでどれだけ粘れるかが勝利のカギになりそうだ。

10月5日(金)に発表された両チームのメンバーは、天理大がほぼ変更なしで臨むのに対して、同志社大は関西学院大戦から先発で6名を変更し、4つのポジション変更がある。天理大のメンバー交代は、摂南大戦で先発LOだった藤岡洸雅(4年)とリザーブだった岡崎慶喜(4年)が入れ替わったのみ。左PR森仁之輔(4年)、HO太安善明(3年)、右PR井上魁(3年)のFW第一列。LO大西一平(4年)、CTBコンビの和田雄翔(3年)、山田晟大(2年)、FBフィリモネ・サイア(3年)など安定感あるメンバーが並ぶ。

 

対する同志社大はLOで先発した土肥祥太朗(4年)と、リザーブだった中谷陸人(2年)が入れ替わったほか、SHは田中心温(3年)から石田太陽に代わり、田中はリザーブへ。キャプテンの大島泰真(4年)が前節のWTB(14番)から本来のSOに戻る。14番には桃田涼平(4年)が今季初先発。FBは隅田誠太郎(2年)が入る。ここまで3トライのHO荒川駿(3年)、左PR前田卓耶(3年)、右PR三輪拓翔(4年)のFW第一列、4番のLO林慶音(4年)の1番から4番は前節と同じメンバーだ。11番のWTBから12番のCTBに移動したファイアガラ義信ダビデ(3年)は突破役として期待がかかる。

昨年の関西大学Aリーグの対戦では、第2節(2024年9月29日)で対戦し、52-28で天理大が勝った。今季の天理大の攻撃はさらに多彩になっている。FWでも前に出られるし、SH朝倉達弥(4年)、上ノ坊のハーフ団を軸に右に左へ、外に内へとテンポよくボールを動かすことができる。決定力のあるサウララ、フコフカに加えて、ハードタックラーの川越功喜(3年)、運動量の多いWTB平松麟太郎(4年)など仕事人も揃う。同志社大としてはディフェンス一辺倒になっては勝つのが難しい。強化されたFWでボールを前に運んで攻撃を継続し、僅差勝負に持ち込みたい。復活を期す同志社大にとって真価を問われる戦いになる。

文:村上 晃一

村上晃一

村上 晃一

ラグビージャーナリスト。京都府立鴨沂高校→大阪体育大学。現役時代のポジションは、CTB/FB。86年度、西日本学生代表として東西対抗に出場。87年4月ベースボール・マガジン社入社、ラグビーマガジン編集部に勤務。90年6月より97年2月まで同誌編集長。出版局を経て98年6月退社し、フリーランスの編集者、記者として活動。

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