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ラグビー コラム 2025年9月27日

早大はSO服部亮太、FB矢崎由高が待望の先発。 初の大学選手権出場を目指す立教大と対戦

村上晃一ラグビーコラム by 村上 晃一
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強豪大学ひしめく関東大学対抗戦Aは、9月27日(土)、28日(日)、第2節が開催される。昨季の対抗戦1位・早大は、秩父宮ラグビー場で昨季7位の立教大の挑戦を受ける。大田尾竜彦監督就任5シーズン目の早大は開幕節(9月13日)で日体大と対戦し、59-7で快勝した。SOに入った野中健吾キャプテンがゲームをコントロールし、FB植木太一(2年)の先制トライを手始めに9トライをあげた。矢崎由高(3年)は、膝の怪我から夏合宿に復帰したが、この日は後半18分に交代出場し、2トライをあげるなど卓越したスピートを披露した。プレーヤー・オブ・ザ・マッチには、HO清水健伸(3年)が選ばれている。

対する立教大は、開幕節で大学王者の帝京大と対戦し、21-48で敗れたものの、コンタクト局面で一歩も引かなかった。再三ディフェンスラインを破ったFB大畑咲太(3年)の活躍が目立ったが、LO古田学央(1年)の好タックルほか、ダブルタックル、トリプルタックルで帝京大を押し戻すシーンもあり、組織で対抗する姿も印象的だった。敗れたチームの選手に贈られるモスト・インプレッシブ・プレーヤーには、FL角田龍勇(4年)が選ばれている。

昨年の関東大学対抗戦Aでは、早大が立教大に57-6で圧勝しており、今季も早大が多彩な攻撃力で優位に立つが、立教大としては組織ディフェンスでプレッシャーをかけ続けたい。立教大の今季のスローガンは、「変わる、変える。」。卒業生の関澤翔太監督が新たに就任し、新しい戦術に挑み、部の歴史を変えるために、まずは自分たちが変わって行こうという意気込みが込められている。目標は部史上初の全国大学選手権出場だ。対抗戦は8チーム中5チームが選手権に出場できるので、勝ち星だけではなく、いかにボーナス点(7点差以内の負け、3トライ以上差の勝ちには、1点)を積み上げるかが大切だ。

白石和輝キャプテンは「早稲田はバランスがとれていて、ディフェンス、アタックともに全員が仕事をし続けるチームです。早稲田のペースに合わせず、プレッシャーをかけたい」と話す。26日(金)に発表された試合登録メンバーでは、立教大は帝京大戦から23人中、19番のみ変更。リザーブのLOだった高尾将太(2年)が吉田健十(3年)に変わる。1年生のSO向井悠統は東海大大阪仰星高校出身。早大の野中キャプテンは同じく仰星卒。先輩へのチャレンジになる。

 

早大は日体大戦から先発メンバーで2名の変更と2つのポジションチェンジがある。SOは野中から服部亮太(2年)へ。野中が12番のCTBにまわって、12番だった黒川和音(4年)が13番に入り、13番だった福島秀法(4年)は欠場。FBは植木太一(2年)から矢崎由高(3年)へ。昨年、日本代表入りした矢崎が怪我も癒え、ついに先発で復帰する。

リザーブメンバーも楽しみな選手が揃う。9月21日(日)に行われた関東大学ジュニア選手権では、早大が、明大を50-12で下したのだが、今回のリザーブはそこで活躍したメンバーが名を連ねた。20番松沼寛治(3年)、21番川端隆馬(1年)、22番金子礼人(4年)、23番山下恵士朗(2年)。川端は大阪桐蔭高校出身の期待のルーキー。松沼は1年生から公式戦に出場しながらその後は怪我もあって満足なプレーができなかったが、3年生になって学生委員にもなり、リーダーとしてもチームを引っ張ることが期待されている。アタックセンスは抜群でそのプレーぶりが楽しみだ。

試合は18時キックオフのナイターゲームとなる。服部の卓越したロングキック、滞空時間の長いハイパントが夜空に舞うところも見られるだろう。対する立教大が、どんな工夫で早大のディフェンスを崩しにかかるのかも楽しみだ。

文:村上 晃一

村上晃一

村上 晃一

ラグビージャーナリスト。京都府立鴨沂高校→大阪体育大学。現役時代のポジションは、CTB/FB。86年度、西日本学生代表として東西対抗に出場。87年4月ベースボール・マガジン社入社、ラグビーマガジン編集部に勤務。90年6月より97年2月まで同誌編集長。出版局を経て98年6月退社し、フリーランスの編集者、記者として活動。

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