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ラグビー コラム 2025年9月5日

プール戦1位通過で準決勝へ!ラグビー日本代表がアメリカ代表と対戦

村上晃一ラグビーコラム by 村上 晃一
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「アサヒスーパードライ パシフィックネーションズカップ2025」(PNC)は、プール戦最終節を迎える。ラグビー日本代表(世界ランキング13位)は9月6日(日本時間9月7日、午前10時)、アメリカのサクラメント(カリフォルニア州)でアメリカ代表イーグルス(世界ランキング18位)と対戦する。PNCは参加6か国が3チームずつ2つのプールに分かれ、勝ち点制で戦っている。

日本代表が所属するプールBは、カナダが4トライ以上のボーナス点「1」を獲得してアメリカに勝利し、日本代表には敗れて1勝1敗の勝ち点5。カナダに勝った日本代表も4トライ以上をあげ、勝ち点5。アメリカはまだ勝ち点がないが、もし、アメリカが日本代表にボーナス点を取って勝てば、勝ち点5で3チームが並ぶことになる。日本代表は負けても4トライ以上をあげるか、7点差以内であれば、1位通過が決まる。

一方、プールAはトンガがサモアに勝ち、フィジーに負けて勝ち点4でプール戦を終了。フィジーはトンガにボーナス点を取って勝利して5点を獲得。サモアは勝ち点0ながら、最終戦でフィジーに勝てば、まだ2位通過の可能性は残されている。プールA1位はB2位と、プールB1位はA2位と準決勝で対戦する。日本代表としては、昨年同様1位通過で準決勝に勝ち、決勝で昨年敗れた借りを返し、6年ぶりの優勝を飾りたい。

 

その日本代表メンバーは、仙台でのカナダ戦から先発で3名の変更がある。コンディション不良で離脱したWTBマロ・ツイタマに代わっては、カナダ戦はリザーブだった長田智希が入る。そのほか2人は、1番のPR木村星南から小林賢太、SH藤原忍から福田健太。いずれも先発とリザーブが入れ替わった形だ。福田は後半7分からの出場だったが、安定したパスワークでチームを勢いづけた。リーグワンでは出場機会が少なかったが、エディー・ジョーンズヘッドコーチ(HC)は一貫して高く評価しており、先発でのチャンスが巡って来た。

ジョーンズHCはメンバー発表後の記者会見で次のように語った。「PNCの中で成長していくチャレンジを楽しみにしています。サクラメントの会場はグラウンドと観客が近く、熱狂的なファンに囲まれての試合になるでしょう。キャップのない選手では、リザーブに奥井章仁と木田篤志が入っていますが、トレーニングでもエナジーを感じさせてくれるし、奥井には力強いプレー、木田にはバックスリー(WTB、FB)にパワーを加えてほしいと思います」

対するアメリカ代表は、8月23日のカナダ戦から先発で7名のメンバー変更。キャプテンを務めたFLベンジャミン・ボナッソは欠場し、キャップ9のLOジェイソン・ダム(30歳)がキャプテンを務める。ハーフ団(9番、10番)も変更し、39キャップのSHルーベン・デ・ハースが先発復帰。アメリカ生まれのドイツ人クリス・ヒルゼンベックが10番を背負う。ジョーンズHCはデ・ハースの力強いプレーを警戒する。ともにハイパントなど戦略的キックで日本代表を揺さぶってくるだろう。

ジョーンズHCは「アメリカは日本代表に対しては強気にフィジカル面を押し出してくる印象があります。過去の相性についてはメンバーが違うので気にしませんが、タフな時間帯に次に何をするかを考え続けることが大切。その準備はしてきています」と話した。

両チームは昨年(2024年9月7日、熊谷ラグビー場)のPNCでも対戦しており、41-24で日本代表が勝っている。この試合では日本代表の素早い仕掛けが奏功しており、今回の対戦でもフィジカル面では侮れないアメリカに対し、常に先手を取り、ディフェンス背後へのキックも使いながらディフェンスを崩したい。カナダ戦での日本代表の課題となったハイパントキャッチについては、アメリカも狙ってくるはずで、たとえクリーンキャッチできなくてもその後の反応の速さで上回りたいところ。「アメリカ代表戦は大事な一戦です。昨年優勝できなかった悔しさもあり、今年はぜひ優勝し、若いメンバーで大きなステップを踏みたいと思っています」(ジョーンズHC)。チームの自信につながる戦いを期待したい。

文: 村上晃一

村上晃一

村上 晃一

ラグビージャーナリスト。京都府立鴨沂高校→大阪体育大学。現役時代のポジションは、CTB/FB。86年度、西日本学生代表として東西対抗に出場。87年4月ベースボール・マガジン社入社、ラグビーマガジン編集部に勤務。90年6月より97年2月まで同誌編集長。出版局を経て98年6月退社し、フリーランスの編集者、記者として活動。

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