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ラグビー コラム 2025年3月28日

高い攻撃力を誇る者同士の戦い。 9位・ブラックラムズ東京が5位・神戸スティーラーズに挑む。

村上晃一ラグビーコラム by 村上 晃一
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リーグワン・ディビジョン1の第13節は、3月29日(土)、30日(日)に6試合が行われる。日曜日の秩父宮ラグビー場では、9位のリコーブラックラムズ東京(BR東京)と5位のコベルコ神戸スティーラーズ(神戸S)が対戦する。ホストゲームとなるBR東京は、神戸Sとのリーグ戦(トップリーグ、リーグワン)通算21試合では4勝17敗と大きく負け越しており、ホストゲーム直近6試合でも1勝しかあげていない。しかし、それは過去の数字であり、BR東京は一人で局面を打開できるTJ・ペレナラ、攻守に仕事量豊富なリアム・ギルの加入もあって力を上げている。好ゲームが期待できそうだ。

BR東京は前節、静岡ブルーレヴズに25-31で敗れた。いったん7-24と引き離されながら、FBメイン平、FLリアム・ギルらのトライで追い上げたが届かなかった。タンバイ・マットソンヘッドコーチは試合後の会見で言った。「チームのエフォートをすごく誇りに思います。試合終盤にもまだ勝てるかもしれないという中でしっかりファイトを続けました。残念ながら大事な場面で実行力のところがうまく見せられなくて、そこが響いたと思います」。

対する神戸Sは、前節、東京サントリーサンゴリアスに39-37で逆転勝ち。終了間際、相手のラインアウトで交代出場のLO小瀧尚弘がボールを奪い、正確なパスワークでWTB松永貫汰がトライしたもの。ミスや反則で何度もチャンスを逃していただけに、もどかしい展開が一気に晴れるトライだった。李承信・共同キャプテンは勝利を喜びつつ、こう話した。「フラストレーションが溜まるような時間帯が本当に多かったです。オフロードのミスもあり、ブレイクダウンでもチャンスを自分たちが手放してしまっていました。東京SGさんのスピード、テンポ、フィジカルで、本来の自分たちのディフェンスで圧倒できなかったです」。

 

3月28日(金)に発表されたメンバーを見ると、両チームとも大きなメンバー変更はない。BR東京の変更は1名のみ。WTBネタニ・ヴァカヤリヤが欠場し、山村知也が14番で先発し、14番だったセミシ・トゥポウが11番にまわる。ゲームキャプテンは、引き続きTJ・ペレナラが務め、FLマイケル・ストーバーグ、リアム・ギル、NO8ブロディ・マクカランのFW第三列、好調のCTB池田悠希、FBメイン平らも名を連ねる。

 

対する神戸Sは先発では2名の変更。前節の前半25分に怪我で退場したCTBマイケル・リトルに代わって、13番にラファエレ・ティモシーが入り、FBは山下楽平がリザーブに下がって、山中亮平が10節以来の先発となる。22番のリザーブに入るタリロトゥ・ファカトゥロロ(花園大学)は出場すればリーグワンデビューだ。キャプテンは、前節軽やかなステップワークでトライをあげたLOブロディ・レタリックが務める。

OPTAのスタッツでは、神戸Sのゲインラインを越えるキャリー率は今季ディビジョン1全体トップの65.6%で、2位はBR東京の65.3%。ともに高い数字を示している。1キャリーあたりのゲインメーターが両チームを上回っているのは、東芝ブレイブルーパス東京だけだ。そして、今季のディビジョン1で10本以上のトライアシストを記録しているのは、BR東京のTL・ペレナラ(13)と神戸Sの日和佐篤(11)だけ。経験豊富なSH対決、そして両チームのアタック合戦は見ごたえがありそうだ。

文: 村上晃一

村上晃一

村上 晃一

ラグビージャーナリスト。京都府立鴨沂高校→大阪体育大学。現役時代のポジションは、CTB/FB。86年度、西日本学生代表として東西対抗に出場。87年4月ベースボール・マガジン社入社、ラグビーマガジン編集部に勤務。90年6月より97年2月まで同誌編集長。出版局を経て98年6月退社し、フリーランスの編集者、記者として活動。

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