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ラグビー コラム 2025年3月13日

注目の青木恵斗初先発。トヨタヴェルブリッツは、 地元で王者・東芝ブレイブルーパス東京に挑む

村上晃一ラグビーコラム by 村上 晃一
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リーグワンのディビジョン1は、一週の休みをはさんで第11節より再開される。3月15日(土)、愛知県の豊田スタジアムでは、ホストのトヨタヴェルブリッツ(トヨタV)がディフェンディング・チャンピオンで現在2位の東芝ブレイブルーパス東京(BL東京)を迎え撃つ。トヨタVは、前節、浦安D-Rocksに36-31で勝利。連敗を5で止め、今季2勝目で10位に浮上した。

対するBL東京はクボタスピアーズ船橋・東京ベイ(S東京ベイ)との上位対決に、31対27で競り勝った。薄氷を踏む勝利ではあったが、S東京ベイの強力スクラムに対抗できたことは自信になったようだ。プレーヤー・オブ・ザ・マッチ(POM)に選ばれたリーチ マイケルキャプテンが「きょうのPOMはフロントロー」と称賛したほど。トッド・ブラックアダー ヘッドコーチも「ここ数試合で少し苦しんでいたスクラムでもタイトファイブ(フォワードの1~5番)が素晴らしいパフォーマンスを見せてくれた」と話した。

 

13日に発表されたメンバーを見ると、トヨタVは、浦安戦から先発15名中5名の変更がある。FWでは、LOジョシュ・ディクソンがリザーブにまわって、リッチー・グレイが4番に移動し、5番に秋山大地が入った。注目は第三列で、アーリーエントリーで帝京大の青木恵斗(22歳)が6番で初先発。7番で現役復帰したばかりの元オーストラリア代表マイケル・フーパー(33歳)が出場し、8番に奥井章仁(23歳)が入る。イアン・フォスターコーチの言葉を借りれば「ヤングとオールド」の楽しみな編成だ。「恵斗には考えすぎず、笑顔で試合を楽しんでほしい」(フォスターコーチ)。若いエネルギーと熟練の技がどんなハーモニーを奏でるのか。

BKではSHアーロン・スミスとCTBニコラス・マクカランが先発復帰。スミスは、オールブラックス時代にハーフ団を組んだリッチー・モウンガとの対決で、マクカランは古巣へのチャレンジになる。

 

BL東京は前節のクボタスピアーズ船橋・東京ベイ戦のメンバーと23名変更なし。前節、負傷から復帰のLOワーナー・ディアンズも名を連ね、ディビジョン1の最多タックル数を誇るNO8リーチ マイケル、リーグ最多の11トライをあげるWTBジョネ・ナイカブラ、タックルされながらボールをつなぐオフロードパスの数で1位、2位のセタ・タマニバルロブ・トンプソンのCTBコンビなど今季のベストメンバーだ。トヨタV相手にも持ち前の攻撃力を披露するだろう。

BL東京はトヨタVとのリーグ戦では現在4連勝中。OPTAのスタッツで両者に差があるのは、相手陣22mライン内に進入したときの得点力だ。BL東京は進入1回あたり3.2点をあげ、これはディビジョン1最多。トヨタVは2.8点にとどまる。合計トライは、BL東京の52に対して、トヨタVは36。個人スタッツでもジョネ・ナイカブラがトライ数11、ラインブレイク18回と、いずれもディビジョン1で1位。ゲインメーターでFB松永拓朗が2位につけるなど攻撃面の数字はBL東京が圧倒している。「BL東京はワイドにフィジカルにアタックできるチームです。フィールドを幅広くタックルし続けること。それがゲームのカギを握ります」(ニコラス・マクカラン)。BL東京の攻撃に対してディフェンスで粘り、自分たちの攻撃機会に確実に得点する。チャレンジャーとしてトヨタVがやるべきことはシンプルだ。

文: 村上晃一

村上晃一

村上 晃一

ラグビージャーナリスト。京都府立鴨沂高校→大阪体育大学。現役時代のポジションは、CTB/FB。86年度、西日本学生代表として東西対抗に出場。87年4月ベースボール・マガジン社入社、ラグビーマガジン編集部に勤務。90年6月より97年2月まで同誌編集長。出版局を経て98年6月退社し、フリーランスの編集者、記者として活動。

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