人気ランキング

メルマガ

お好きなジャンルのコラムや
ニュース、番組情報をお届け!

メルマガ一覧へ

コラム一覧

ラグビー コラム 2025年2月3日

【ハイライト動画あり】連敗はしない。東芝ブレイブルーパス東京が三重ホンダヒートを後半突き放す

村上晃一ラグビーコラム by 村上 晃一
  • Line

松永拓朗(東芝ブレイブルーパス東京)

王者・東芝ブレイブルーパス東京(BL東京)の底力がチャレンジャーを飲み込んだ。2月2日(日)、第6節のディビジョン1最終試合が、三重交通Gスポーツの杜鈴鹿で行われた。天候が心配されたが午前中の小雨もあがり、キックオフ時間の正午には空は思いのほか明るかった。試合は、BL東京SOリッチー・モウンガのキックオフで始まった。このボールを昨季までBL東京に在籍した三重ホンダヒート(三重H)のSO中尾隼太がキャッチ。FBトム・バンクスは蹴り返すと、モウンガがカウンターアタックを仕掛ける。互いの負けられないという思いが交錯した。

レメキロマノラヴァ(三重ホンダヒート)

前半5分、BL東京陣に攻め込んだ三重Hは、中尾がディフェンスライン背後に短いキックを上げ、かつてBL東京でプレーしたCTBジョニー・ファアウリが走り込んでキャッチ。すぐに左へ展開し、バンクスからWTBレメキ・ロマノ・ラヴァにパスが渡り、レメキがタックルを弾き飛ばしながら左コーナーに飛び込む。レメキのヒートポーズも飛び出して、歓喜の先制トライかと思われたが、ラストパスがスローフォワードの判定。得点機を逸した。なおも攻める三重Hだが、BL東京はPR小鍛治悠太のタックルと、CTBセタ・タマニバルのスティール(ジャッカル)でピンチを脱する。

前半15分、BL東京がワンチャンスをものにする。ラインアウトからの連続攻撃でハーフウェイライン付近にできた中央ラックから右へ展開。ボールを受けたFB松永拓朗が瞬時の加速でディフェンダーをかわし、WTBジョネ・ナイカブラとパス交換しながらトライエリアへ。自らゴールも決めて、7-0とリードする。しかし、その後もBL東京は防戦一方になる。前半19分には、相手PKの速攻にすぐに下がらなかったという反則で、リーチ マイケルがイエローカードを受ける。さらに攻め込まれたが、7人のスクラムで耐え、ピンチを脱した。

前半33分、三重HがBL東京の反則を誘って攻め込み、トライライン直前のラインアウトからモールを一気に押し込み、NO8タリフォロフォラ・タンギバがトライ。7-5と迫る。後半の立ち上がりもFLパブロ・マテーラのオフロードパスからレメキがタックルを次々にかわして左コーナーに飛び込んだが、BL東京のディフェンダーに抱えられてボールを押さえることができなかった。

ジャパンラグビー リーグワン2024-25 D1(2月2日)

【第6節 ハイライト】三重ホンダヒート vs. 東芝ブレイブルーパス東京

シャノン・フリゼル(東芝ブレイブルーパス東京)

ピンチをしのいだBL東京は後半14分、中尾のキックをBL東京のLO伊藤鐘平がチャージしてトライラインに迫り、FLシャノン・フリゼルがトライ。松永がゴールを決めて、14-5とする。さらにFL佐々木剛がトライを追加し、21分、試合を決定づけるトライが生まれた。BL東京陣深くのスクラムからの攻撃で、BL東京はモウンガ、松永がパスをつなぎ、松永が22mライン内から抜け出してトライエリアに絶妙のコントロールでキックを蹴り込み、ナイカブラが快足を飛ばして押さえる圧巻のトライ。松永のゴールも決まって28-5。流れは完全に傾き、31分にもトライを加えたBL東京の快勝となった。

前節、静岡ブルーレヴズに敗れたBL東京だが、この日はスクラムも安定し、トライラインを越えられてもボールを押さえさせないなど、あきらめないディフェンスを最後まで粘った。プレーヤー・オブ・ザ・マッチは松永拓朗。拮抗した展開を個人技で打開し、トライ後のゴールも5本を完璧に決めた。一方、三重Hは、LOフランコ・モスタート、WTBレメキ・ロマノ・ラヴァが怪我から復帰し、前半は互角の好勝負を繰り広げたが、再三のトライチャンスを逃したこともあって後半は力尽きた。敗戦の中で光ったのは、WTBのFCデュプレッシー。終了間際に意地のトライをあげたほか、何度もタックラーをかわして大幅ゲインし、8回のキャリーで94.3mとチームNO1のキャリーメーターを記録した。三重Hは、次節、秩父宮ラグビー場で浦安D-Rocksと対戦。BL東京は熊谷ラグビー場で首位を走る埼玉パナソニックワイルドナイツとの大一番を迎える。

文:村上 晃一

村上晃一

村上 晃一

ラグビージャーナリスト。京都府立鴨沂高校→大阪体育大学。現役時代のポジションは、CTB/FB。86年度、西日本学生代表として東西対抗に出場。87年4月ベースボール・マガジン社入社、ラグビーマガジン編集部に勤務。90年6月より97年2月まで同誌編集長。出版局を経て98年6月退社し、フリーランスの編集者、記者として活動。

  • Line

あわせて読みたい

J SPORTS IDを登録すれば、
すべての記事が読み放題

J SPORTS IDの登録(無料)はこちら

ジャンル一覧

人気ランキング(オンデマンド番組)

J SPORTSで
ラグビーを応援しよう!

ラグビーの放送・配信ページへ