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ラグビー コラム 2024年12月26日

秩父宮ホストゲームのブラックラムズがサンゴリアスとの東京ダービーに挑む

村上晃一ラグビーコラム by 村上 晃一
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ともに黒星スタートとなった両チームの東京ダービーは熱い戦いになりそうだ。12月28日(土)、東京港区の秩父宮ラグビー場では、リコーブラックラムズ東京(BR東京)がホストゲームとして、東京サントリーサンゴリアス(東京SG)を迎え撃つ。BR東京は第1節ではビジターで三重ホンダヒートと対戦し、21-23と終了間際の逆転負けを喫した。しかし、今季加入のTJ・ペレナラが攻守にスタンドを沸かせるプレーを連発し、浦安D-Rocksから移籍のNO8リアム・ギルが2トライするなど新戦力が躍動。今後のシーズンに期待を抱かせる内容だった。

対する東京SGは、第1節で埼玉パナソニックワイルドナイツと対戦し、12-33で敗れた。持ち前のアタッキングラグビーを披露し、2年9か月ぶりに怪我から復帰したNO8ショーン・マクマーンがボールキャリーで何度も前進したが、チャンスを得点に結びつけられず、2トライにとどまった。先発したWTBチェスリン・コルビが早々に肩を痛めて退場したのも響いたが、今季より指揮を執る小野晃征ヘッドコーチは「目指した結果ではなかったがよい試合だった」とポジティブに話した。アタック面はやや単調になったところがあり、ここをどう修正してくるかが注目される。

 

48時間前に発表されたメンバーを見ると、BR東京は先発15名でFW、BKともに1名ずつの変更がある。7番のFLだった松橋周平がリザーブにまわり、6番だったブロディ・マクカランが7番へ。6番にはファカタヴァ アマトが入る。BKは、FB伊藤耕太郎に代わって第1節は欠場したアイザック・ルーカスが入る。ランニングスキルの高いルーカスが入ることで、攻撃のバリエーションは増え、第1節ではボールキャリーで目立ったCTB池田悠希も生きてくるだろう。

 

東京SGのメンバーは、第1節から先発で3名の変更。1番のPRは小林賢太から森川由起乙、3番のPRは細木康太郎から中野幹となり第1節とは先発とリザーブが入れ替わった形だ。第1節でハイパントキャッチの際に肩を痛めたチェスリン・コルビは欠場し、コルビと交代出場した尾崎泰雅がWTBで先発する。また、第1節で交代出場したFLサム・ケインがメンバー外となり、身長203cm、体重121kgのLOトレヴァ・ホゼア、187cm、121kgのFLタマティ・イオアネがリザーブ入り。リザーブ8人中6人がFWとなって、BKのリザーブはSH流大、CTB中村亮土という経験豊富な2人のみとなった。BR東京の大型FWへの対抗策か。

リーグワンのスタッツ(統計数値)を担当するOptaによれば、リーグ戦での対戦成績で東京SGはBR東京に16連勝中。今年3月の対戦では、62-0で東京SGが勝っている。この差がどこまで詰まったのか、BR東京のレベルアップが試される。第1節のスタッツではBR東京NO8のリアム・ギルが20タックルを決め、ボールキャリーも17回。タックルを外して前進するディフェンス突破8度はリーグワン全体の3位と気を吐いた。そして、今季初登場のアイザック・ルーカスは、昨季、ディビジョン1最多のディフェンス突破数とオフロードパスの成功数を記録した。ここのTJ・ペレナラが加わる攻撃は東京SGにとっては脅威だろう。

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一方、東京SGのWTB尾崎晟也は昨季、ラインブレイク数で最多を記録している。東京SGの攻撃にとってコルビと、第1節から続いて欠場の松島幸太郎の不在は痛いが、SH福田健太、SO高本幹也が攻撃のテンポを上げることで、尾崎兄弟の突破力、FB河瀬諒介のスピードを生かしたい。昨季のような大差になるとは考えにくい。最後まで目の離せない熱い戦いを期待したい。

文:村上 晃一

村上晃一

村上 晃一

ラグビージャーナリスト。京都府立鴨沂高校→大阪体育大学。現役時代のポジションは、CTB/FB。86年度、西日本学生代表として東西対抗に出場。87年4月ベースボール・マガジン社入社、ラグビーマガジン編集部に勤務。90年6月より97年2月まで同誌編集長。出版局を経て98年6月退社し、フリーランスの編集者、記者として活動。

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