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ラグビー コラム 2024年12月20日

準々決勝屈指の好カード。関西1位天理大に対抗戦3位の明大が挑む

村上晃一ラグビーコラム by 村上 晃一
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61回目の全国大学ラグビー選手権大会は、12月21日(土)、22日(日)、準々決勝4試合が行われる。関東大学対抗戦Aの1位早大、2位帝京大、関東大学リーグ戦1部1位の大東大、関西大学A1位の天理大はシードされ、これが初戦だ。この4校に3回線を勝ち抜いた4校がチャレンジする。その中でも屈指の好カードと言えるのが関西王者の天理大に、対抗戦3位の明大が挑む三重県鈴鹿での一戦だ。

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明大は対抗戦で帝京大、早大に敗れたが、対抗戦を制した早大とは互角の好勝負を繰り広げた。今大会でも3回戦で東海大を50-17で退けた。この試合はキャプテンのNO8木戸大士郎(4年)、BKの要であるCTB秋濱悠太(4年)が怪我などで欠場し、心配されたが、WTB白井瑛人、SO萩井耀司の1年生コンビが大活躍。とくに白井のハイパントとキャッチは強烈なインパクトを残した。

今回は、木戸と秋濱の復帰を含め、7名が交代する。東海大戦で負傷退場のWTB海老澤琥珀(2年)に代わって山村和也(3年)、プレースキッカーでもあるCTB平翔太(3年)は欠場して12番には蓬田雄(3年)、12番だった伊藤龍之介(2年)がSOに入って、萩井はリザーブからのスタートになる。不動のFBとして活躍してきた金昂平(4年)も欠場。東海大戦では途中出場でトライをあげた竹之下仁吾(2年)が先発する。竹之下は今年のU20日本代表、山村和也も高校日本代表でメンバーが変わっても見劣りしないのは明大の層の厚さを示している。

 

天理大は関西リーグの最終戦で京産大に勝ち、4年ぶりの優勝を飾った。近大戦では押し込まれたスクラムも修正し、HO寺西翔生(4年)、PR松野楓舞(4年)らのトライでリードすると、FL川越功喜(2年)を筆頭に力強いタックルで個々に突進力のある京産大の攻撃を食い止めた。メンバーは、関西リーグの最終戦から2名の交代。肩を負傷したNO8パトリック・ヴァカタ(4年)に代わってNO8には上ノ坊悠馬(4年、SO駿介の兄)が先発。LOは渡邉完徒(4年)がリザーブに下がって、藤岡洸雅(3年)が5番を背負う。FWの突破役であるヴァカタの欠場は痛いが、FWの機動力でカバーしたいところだ。

両者の戦いと言えば、2019年1月2日の選手権準決勝の激闘を思い出す人が多いだろう。天理大HO島根一磨キャプテン(現・埼玉パナソニックワイルドナイツ)の鬼気迫る突進であと一本まで追い上げたが、福田健太キャプテン(現・東京サントリーサンゴリアス)率いる明大が22-17で勝利。決勝でも勝って22年ぶりに学生日本一になった。その後大学選手権では2度対戦し、2020年度は天理大が41-15で勝ち、2021年度は明大が27-17で勝っている。

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近年は好勝負が多く、互いに力を出し合える関係性がある。今年の夏合宿でも対戦し、このときは天理大が29-28で勝っている。スクラムの優劣は最大の見どころだが、互いにスピーディなBKを持ち、ボールを大きく動かして攻め、ハードなタックルで止めるダイナミックな攻防が見られそうだ。伊藤龍之介と上ノ坊駿介のSO対決も面白い。両選手ともに個人技に優れ、スペースを見つければ一気に抜け出しチャンスメークできる。2人の駆け引きにも注目したい。

文:村上 晃一

村上晃一

村上 晃一

ラグビージャーナリスト。京都府立鴨沂高校→大阪体育大学。現役時代のポジションは、CTB/FB。86年度、西日本学生代表として東西対抗に出場。87年4月ベースボール・マガジン社入社、ラグビーマガジン編集部に勤務。90年6月より97年2月まで同誌編集長。出版局を経て98年6月退社し、フリーランスの編集者、記者として活動。

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