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ラグビー コラム 2024年6月14日

強さと粘りを再び発揮したい明大。東海大は「それぞれが自己ベストを出す」

ラグビーレポート by 田村一博
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続く法大戦、流経大戦も、攻撃のプラットホームを安定させるまではいかなかった。
木村季由監督は、春シーズンのチーム作りに関し、「これまで自分たちの強みとしてこだわってきた部分、フィジカルの部分をあらためて強化することに時間をかけました」と話す。

土台を大きくすることに注力した分、戦術やユニットの熟成には時間がかかる。
試合経験の少ない選手も多くいる。学年を重ねるごとに経験も増え、選手個々とチームが力を伸ばすのも東海大のカラーだ。腰を据えて強化を続けている。

同監督は、明大戦のテーマを「それぞれの自己ベストで戦うこと」と話す。
「対抗戦のチームを超えないことには、(秋、冬のシーズンに)目指すところには到達できないと思っています。なので、いま自分たちが持っているものをすべて出して戦うことをターゲットにします」
自分たちの現在地と、頂点までの距離を知りたい。

「自分たちが上(大学上位)に行くには、ディフェンスが強くなければならない」
指揮官は、いかに全員で体を張り続けられるかを見たい。各ポジションの競争が、チーム力を引き上げることも期待する。

 

大黒柱だった武藤ゆらぎ(現・横浜キヤノンイーグルス)が抜けたSOのボジション争いでは、明大戦も含め5戦すべてに10番を背負う奥田泰進が一歩リードか。
その背番号を狙う者は多い。結果を出し続けたい。

WTB中川湧眞の決定力に期待が集まる。
今季の春季交流大会の4試合中、流通経済大戦を除く3試合でトライを挙げ、早大戦2トライ、帝京大戦1トライ、法大戦4トライと、キレのあるステップでディフェンダーを翻弄した。

その好ランナーのさらなる成長を、木村監督も待っている。
「これまでは人に使ってもらうことが多かった。もっと自分から動いていくことを期待しています」
この好ランナーが力を出せるシチュエーションを作れたなら、勝利への道も拓く。

文: 田村 一博

田村一博

前ラグビーマガジン編集長。鹿児島県立鹿児島中央高校→早稲田大学。早大GWラグビークラブでラグビーを始める。ポジションはHO。1989年、ベースボール・マガジン社に入社。ラグビーマガジン編集部に配属される。1993年から4年間の週刊ベースボール編集部勤務を経て、1997年からラグビーマガジン編集長に就く。2024年1月に退任し、現在は編集者、ライターとして活動。

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