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ラグビー コラム 2024年3月25日

【ハイライト動画あり】激闘・東京ダービー。ブラックラムズ健闘も、ブレイブルーパスが薄氷を踏む戦いで10勝目

村上晃一ラグビーコラム by 村上 晃一
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森勇登(東芝ブレイブルーパス東京)

「ブラックラムズとの戦いはいつもタフな試合になる」。2日前のワーナー・ディアンズの言葉通りの激闘だった。3月24日(日)、秩父宮ラグビー場で行われた東芝ブレイブルーパス東京(BL東京)とリコーブラックラムズ東京(BR東京)の東京ダービーは、2位対10位の対戦とあって、下馬評は圧倒的にBL東京有利。しかし、ラグビーにも相性というものがある。昨年の対戦でも両チームは、17-7、12-10と接戦を繰り広げており、「接点無双」を掲げるBL東京に対し、大型FWを擁するBR東京も一歩も引かずにぶつかりあった。

午後2時30分、BL東京SOリッチー・モウンガのキックオフで試合は始まった。先制したのはBL東京だった。自陣深くに攻め込まれながらボールを奪い返し、CTBセタ・タマニバルが抜け出すと、サポートしたWTB桑山淳生がパスを受けて、3人のディフェンダーを振り切ってトライ。モウンガのゴールも決まって7-0とする。前半13分、BR東京CTBマット・マガーンにトライを返されたが、直後に、モウンガが個人技でディフェンスを突破し、FB松永拓朗がトライして、14-7とリード。22分、31分とWTB森勇登が左コーナーにトライして、28-7とリードを広げた。

しかし、BR東京もBL東京ゴール前左中間のスクラムを得ると、元イングランド代表のNO8ネイサン・ヒューズがサイドアタックからトライを返すなど、トライを奪い合う展開になる。後半4分、BR東京のWTB西川大輔がトライして、スコアは、33-21。点差が詰まったところで、9分、BL東京のモウンガが相手にトライチャンスのラックでボールをスローダウンさせたとしてシンビン(10分間の一時退場)になり、13分にはHO原田衛がチームとしての反則の繰り返しでシンビン。2人少ない13人で戦うことになった。

アイザック・ルーカス(ブラックラムズ東京)

数的優位に立ったBR東京は自陣からボールを大きく動かして攻め、14分にアイザック・ルーカス、18分にもWTBネタニ・ヴァカヤリヤが連続トライ。2つ目のゴールは外れたが、12点を加え、33-33の同点とする。苦しんでいたBL東京はモウンガがフィールドに戻ると、PRタウファ・ラトゥ、HO橋本大吾らフレッシュな選手を次々に投入し、攻撃をテンポアップ。得意のモールで再三押し込んで流れを取り戻すと、後半34分、CTB眞野泰地がゴールポスト左にトライし、40-33と突き放した。

ジャパンラグビー リーグワン2023-24 D1

【第11節ハイライト動画】 東芝ブレイブルーパス東京 vs. ブラックラムズ東京

 

終盤は体力を振り絞っての戦いになり、プレーが途切れるたびに倒れる選手が出る死闘になった。BR東京はその後もキックチャージからトライチャンスを作ったが、ボールを追ったFLアマト・ファカタヴァが転倒してチャンスを逸するなど、あと一歩届かず、7点差のまま試合終了となった。「どちらに転んでもおかしくない試合でした。勝利がこちらに転がってこなかっただけ」とコメントしたのはBR東京のピーター・ヒューワットヘッドコーチ。バイスキャプテンのSH山本昌太は「悔しいゲームでした。後半のパフォーマンスはチームの成長を感じたし、勝ちたい気持ちは見せられた」と敗戦のなかで前向きに話した。

勝って10勝1敗とし、2位の座をがっちりキープしたBL東京のトッド・ブラックアダーヘッドコーチは次のように話した。「エキサイティングな試合で皆さん喜んでいただけたのではないでしょうか。前半は良い入りができましたが、後半は反則を重ね、13人になってしまいました。リコーは大きくてパワフルで良いチームと分析していました。上位陣が苦しめられる試合が多いのは、リーグワンのレベルアップの証明だと思います」。ディビジョン1は別カンファレンスとの交流戦が終了し来週はお休み。BL東京は4月7日、クボタスピアーズ船橋・東京ベイと対戦。BR東京は、4月6日、5位の横浜キヤノンイーグルスと戦う。

文: 村上 晃一
村上晃一

村上 晃一

ラグビージャーナリスト。京都府立鴨沂高校→大阪体育大学。現役時代のポジションは、CTB/FB。86年度、西日本学生代表として東西対抗に出場。87年4月ベースボール・マガジン社入社、ラグビーマガジン編集部に勤務。90年6月より97年2月まで同誌編集長。出版局を経て98年6月退社し、フリーランスの編集者、記者として活動。

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