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ラグビー コラム 2024年3月15日

上り調子の神戸スティーラーズ、 埼玉ワイルドナイツからの21年ぶりの勝利なるか

村上晃一ラグビーコラム by 村上 晃一
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コベルコ神戸スティーラーズ vs. 埼玉ワイルドナイツ

リーグワン第10節屈指の好カードだ。埼玉パナソニックワイルドナイツ(埼玉WK)は、前節、東芝ブレイブルーパス東京との全勝対決を制して9連勝。勝ち点を42まで伸ばして首位を走る。コベルコ神戸スティーラーズ(神戸S、勝ち点29)も調子を上げてきた。前節は三菱重工相模原ダイナボアーズを43-14で下して4連勝し。4位をキープ。今季加入のSOブリン・ガットランドがぐいぐいチームを引っ張り、優勝を争うプレーオフトーナメント進出に向けて勢いづいている。

 

今回は神戸Sのホストゲームとしての開催。3月16日(土)、神戸総合運動公園ユニバー記念競技場は多数の観客が詰めかけそうだ。神戸Sのメンバーは前節から先発で2名のみの変更。6番のFLでサウマキ・アマナキが先発し、前節先発の今村陽良がリザーブにまわる。もう一人は、前節先発の12番ナニ・ラウマペに代わってリザーブだったマイケル・リトルが先発する。ともに突破力ある選手で、埼玉WKのディフェンスにとって脅威になるだろう。

LOブロディ・レタリック、FLアーディ・サベアのオールブラックスコンビは毎試合質の高いプレーでFWの軸となっており、ベテランSH日和佐篤、SOブリン・ガットランドのHB団がチームを操る。WTB松永寛汰は今季のディビジョン1で唯一、ボールキャリー1回あたりのゲインメーターが10mを上回る。巧みなコースチェンジ、スピードの変化でタックラーを翻弄する走りは観客を魅了する。CTB李承信、WTB山下楽平も体格は小さいが狭いスペースを切れ味あるステップで抜け出せる。どんな攻撃を見せてくれるのか楽しみだ。

 

対する埼玉WKは前節から先発で5名の変更がある。FW第一列の3番は藤井大喜に代わってヴァル アサエリ愛が先発。LOは前節リザーブだったマーク・アボットが先発し、6番のFLは長谷川崚太から大西樹へ。SHは前節プレーヤー・オブ・ザ・マッチの小山大輝がリザーブに下がり、今季限りでの引退を発表した内田啓介が9番を背負う。WTBは丹治辰碩からオーストラリア代表マリカ・コロインベテへ。リザーブの23番には第5節以来のメンバー入りとなる山沢拓也が入った。弟のFB山沢京平との交代か、あるいはSO松田力也と山沢拓也が交代し兄弟そろい踏みとなるのか。天才的なキック、パス、ランで観客を楽しませる山沢拓也のプレーは楽しみだ。

LOルード・デヤハー、CTBダミアン・デアレンデの南アフリカ代表コンビはFW・BKの軸になり、ボールハンターのFLラクラン・ボーシェー、一貫性あるプレーで欠かせない存在になっているNO8ジャック・コーネルセン、抜群の突破力でトライを奪うCTBディラン・ライリー(8トライ)、WTB長田智希(6トライ)も健在だ。

両チームは昨季の第9節に対戦し、48-10で埼玉WKが勝っている。神戸Sは埼玉WKが三洋電機ワイルドナイツ時代の2003年に勝って以来、一度も勝っていない。2018年のシーズンに神戸Sが優勝した時には両者の対戦はなかった。鉄壁のディフェンスから切り返す埼玉WKに毎度跳ね返されるのだが、今季の神戸Sのアタックは魅力があるし、タックル成功率はディビジョン1位の88%。十分に対抗できる力があるように見える。レタリック対デヤハー、サベア対ボーシェー、ガットランド対松田、松永対長田ほか、楽しみなマッチアップも多い。一瞬たりとも目の離せない戦いになりそうだ。

文: 村上 晃一
村上晃一

村上 晃一

ラグビージャーナリスト。京都府立鴨沂高校→大阪体育大学。現役時代のポジションは、CTB/FB。86年度、西日本学生代表として東西対抗に出場。87年4月ベースボール・マガジン社入社、ラグビーマガジン編集部に勤務。90年6月より97年2月まで同誌編集長。出版局を経て98年6月退社し、フリーランスの編集者、記者として活動。

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