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ラグビー コラム 2024年2月26日

【ハイライト動画あり】王者スピアーズ、リーグ後半戦に弾みつく快勝。 ライナーズの反撃を突き放す

村上晃一ラグビーコラム by 村上 晃一
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ジャパンラグビー リーグワン2023-24 D1 第7節

【第7節ハイライト動画】花園近鉄ライナーズ vs. クボタスピアーズ船橋・東京ベイ

S東京ベイは23分にも元ウェールズ代表のウィリアムズがトライを追加。39分には、モールを押し込み元ニュージーランド代表HOデイン・コールズがトライ。39-0として前半を折り返した。後半のS東京ベイは頭からFW第一列を全員交代させた。HO杉本博昭は今季限りの引退を表明したばかり。尊敬し、手本にしてきたコールズからバトンを受けて奮闘した。スタンドには、兄・剛章さん(元三菱重工相模原ダイナボアーズ)、父、甥などファミリーに加え、杉本自身が招待した母校・東生野中学のラグビー部員約70名、出身の布施ラグビースクールの子どもたちの姿があった。

後半3分、岸岡のトライで44-0とするまではS東京ベイのペースだったが、花園Lもボールを保持して反撃を始める。「アタックの時間を多くして、ブレイクダウンをしっかり戦えば、課題の反則も減ってくる」(向井昭吾ヘッドコーチ)。序盤から狙った戦いだが、S東京ベイのディフェンスの圧力にボールを継続支配することができなかった。後半7分、CTBトム・ヘンドリクソンが抜け出し、WTB片岡涼亮が快足を飛ばしてトライ。13分にはSOクエイド・クーパーの素早いパスでWTB木村朋也が右タッチライン際を抜けて、NO8セル ホゼがトライし、44-12として花園の観客席を沸かせた。その後はトライを取りあい、最終スコアは56-19。杉本博昭も後半26分、トライをあげて大歓声を受けた。

勝ったS東京ベイの立川キャプテンは「前半は自分たちのペースで戦えたが、後半、相手ペースになったところに学びがあった」と、前向きに反省した。劣勢のとき、相手にフォーカスしすぎず、自分たちにフォーカスして修正すべきということだ。「ディフェンスは小さなコミュニケーションで直せるところと、システム自体を直すところがあると思うので、ディフェンスコーチと話していきたいです」。フラン・ルディケヘッドコーチは「チーフス戦がきょうの勝利につながっている」と、クロスボーダーラグビーがよいきっかけになったと話した。

S東京ベイは第8節(3月3日)、上り調子の三菱重工相模原ダイナボアーズと対戦。連勝して順位を上げていきたい。7連敗となった花園Lは、第8節(3月2日)、こちらも好調の東芝ブレイブルーパス東京と対戦する。向井昭吾ヘッドコーチにとっては、かつて監督として率いたチームへのチャレンジだ。

文: 村上 晃一
村上晃一

村上 晃一

ラグビージャーナリスト。京都府立鴨沂高校→大阪体育大学。現役時代のポジションは、CTB/FB。86年度、西日本学生代表として東西対抗に出場。87年4月ベースボール・マガジン社入社、ラグビーマガジン編集部に勤務。90年6月より97年2月まで同誌編集長。出版局を経て98年6月退社し、フリーランスの編集者、記者として活動。

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