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ラグビー コラム 2024年2月22日

王者スピアーズ、連覇に向けて再始動。 花園ラグビー場でライナーズと対戦

村上晃一ラグビーコラム by 村上 晃一
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花園近鉄ライナーズ vs. クボタスピアーズ船橋・東京ベイ

リーグワン・ディビジョン1の第7節は、2週にまたがって行われるが、2月17日の2試合に続き、24日、25日に残りの4試合が行われる。24日、東大阪市花園ラグビー場では、現在7位のクボタスピアーズ船橋・東京ベイ(S東京ベイ)と、11位の花園近鉄ライナーズ(花園L)が対戦する。

ホストゲームとなる花園Lはここまで6連敗。前節(1月27日)は静岡ブルーレヴズに12-50と完敗を喫した。前半は12-19と1トライ1ゴール差で健闘しながら、後半6分にレッドカード(ウィル・ゲニア)、33分にイエローカード(文裕徹)が出るなど規律が乱れて次第に点差を広げられた。試合後、向井昭吾監督は「ここからもう一段ペースを上げようと思ったときに自分たちで崩れてしまった。そこまではプランどおりだったので、規律の守れない部分については、まだ私の指導が徹底されていないということ」と話した。

 

前節はスクラムに重点を置き、後半にセルホゼ、パトリック・タファ、トム・ヘンドリクソンといったランナーを投入する布陣だった。今節は少し編成を変え、前節の後半に登場してスクラムで健闘したHO松田一真が今季初先発し、FLパトリック・タファ、CTBトム・ヘンドリクソンが先発。レッドカードを受けたゲニアは出場できず、SHは人羅奎太郎が先発し、クエイド・クーパーとハーフ団を組む。

対するS東京ベイは、第6節(1月27日)、リコーブラックラムズ東京に18-17という辛勝。終了間際にFBゲラード・ファンデンヒーファーが逆転PGを決めての劇的な勝利だった。しかし、この勝利を含めても3勝3敗で、リーグワン連覇には黄信号がともっている。復調の兆しは、スーパーラグビーチームとのクロスボーダーラグビー2024だった。チーフス相手に敗れはしうたが健闘し、SO岸岡智樹、WTB根塚洸雅らが活躍。自信を回復する内容だった。

 

花園Lと対戦するメンバーは、クロスボーダーのチーフス戦は欠場した立川理道キャプテンも復帰し、現状のベストメンバー。FW第一列はPR海士広大、元ニュージーランド代表HOデイン・コールズ、チーフス戦でトライをあげたPR才田智の強力トリオ。ハーフ団はチーフス戦で気を吐いたSH藤原忍、ロングパスでトライを演出するなど高いスキルを披露したSO岸岡智樹が先発。木田晴斗、根塚洸雅という決定力あるWTBにFBはウェールズ代表のリアム・ウィリアムズが入る。空中戦にも強く、キック力あるウィリアムズはキッキングゲームの軸になる。

両チームは昨季2度対戦し、いずれもS東京ベイが55得点以上あげて勝っている。Optaの統計数値によると、S東京ベイの1試合平均のラインブレイク数は埼玉ワイルドナイツ(11.7)に次いで、ディビジョン1の2位となる平均9.2回。逆に花園Lはディビジョン1で2番目に少ない4.3回。この攻撃力の差が今回はどう出るか。

個人のマッチアップでは、S東京ベイの木田と、花園LのWTB木村朋也に注目だ。木田は今季のラインブレイク数はディビジョン1の3位タイ(10回)。木村は今季のタックル回避率がディビジョン1トップの72%(被タックル数10回以上の選手限定)。タックルをかわすスキルはともにリーグトップレベルだ。この攻防は面白い。王者S東京ベイにとってはプレーオフ進出枠の4位入りに向けて負けられない一戦。S東京ベイの優位は動かないが、花園Lも爆発力はある。今季よりチームを率いる向井監督のもと、今季初勝利を狙う。

文: 村上 晃一
村上晃一

村上 晃一

ラグビージャーナリスト。京都府立鴨沂高校→大阪体育大学。現役時代のポジションは、CTB/FB。86年度、西日本学生代表として東西対抗に出場。87年4月ベースボール・マガジン社入社、ラグビーマガジン編集部に勤務。90年6月より97年2月まで同誌編集長。出版局を経て98年6月退社し、フリーランスの編集者、記者として活動。

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