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ラグビー コラム 2023年12月25日

【ハイライト動画あり】明治大、鬼門の対抗戦対決を快勝で突破。筑波大の挑戦退け2季ぶりの4強入り決める。ラグビー全国大学選手権準々決勝レポート

ラグビーレポート by 直江 光信
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ラグビー 全国大学選手権 23/24 準々決勝

【ハイライト動画】筑波大学 vs. 明治大学

続くキックオフで勤勉にチェイスしたWTB海老澤が相手キックをチャージし、相手陣ゴール前でマイボールラインアウトを獲得。1本目はスティールされたものの、次のチャンスで狙い通りにFWが防御を突破し、HO 松下潤一郎がポスト下に価値あるトライを挙げる。これで17-7までリードを広げて、最初の40分を折り返した。

後半。次のスコアが大きな意味を持つ状況で一進一退の緊迫した攻防が続く中、均衡を破ったのは明治大だった。62分、スクラムでのペナルティ獲得から相手陣レッドゾーンへ攻め込むと、ラインアウトを起点に左へラックを刻み、防御の死角から切れ込んだCTB平があざやかにポスト下へ駆け抜ける。

さらに67分、9フェーズにわたる連続攻撃を仕留め切ってCTB秋濱悠太がフィニッシュ。その3分後にはキックオフレシーブから約80メートルをノーホイッスルで切り返し、ラックサイドを突いたSH萩原が左中間に飛び込む。研ぎ澄まされた集中力でわずか9分間で3トライ3ゴールを追加し、一気に38-7と筑波大を突き放した。

 

これで安全圏に入った明治大は、以後メンバーを入れ替えながら余裕を持ってゲームをコントロールし、時計を進めていく。終了間際には筑波大ボールのスクラムを力強く押し込み、ファンブルしたボールに反応した途中出場のFL利川桐生がチーム7本目のトライをマーク。最終スコアを45-7まで伸ばして、フルタイムを迎えた。

12月3日の早稲田大戦では疲労が蓄積してくる後半20分以降に相手の猛反撃を許した明治大だったが、この日はその勝負どころの時間帯でペースを上げて点差を拡大し、最後までつけ入る隙を見せなかった。何より際立ったのは規律面の意識の高さだ。ペナルティの数は前後半合わせてわずか「3」。自陣へ攻め込まれてもまるで動じず、苦しい局面を堂々としのぎきったところに、チームとして一段上のレベルに成長したことを感じさせた。

これで2大会ぶりのベスト4進出となり、1月2日の準決勝では関西王者の京都産業大と対戦することが決まった。いずれも強力なセットピースと優れたディフェンス力を誇るチームで、強靭なフィジカリティにも定評があるだけに、接点の攻防は熱を帯びるだろう。60回の節目にふさわしい好ゲームになる予感はある。

文:直江 光信

直江 光信

スポーツライター。1975年熊本市生まれ。熊本高校→早稲田大学卒。熊本高校でラグビーを始め、3年時には花園に出場した。著書に「早稲田ラグビー 進化への闘争」(講談社)。現在、ラグビーマガジンを中心にフリーランスの記者として活動している。

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