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残留を決めた同志社大学
12月9日、天理親里競技場(奈良県)で行われた「2023年度関西大学A-Bリーグ入替戦」。1964年に8校になってから初のリーグ戦全敗という屈辱を味わった同志社大学は1部残留を懸け、Bリーグ全勝の大阪体育大学へ挑んだ。前半から接点で圧倒。後半もディフェンスは崩れることなく、62-21で快勝を収めた。
全国の同志社ファンが、固唾を飲んで見守る今試合。選手たちは名門の看板を守るべく奮起する。
先制点を奪ったのは同志社。開始直後から常に敵陣で続けたアタックは前半10分に身を結んだ。WTB(ウィング)岩本総司のインターセプトからFW(フォワード)がシェイプで右へ左へと連続攻撃。そして、最後も岩本が目の前の相手を抜き去り、先制トライを奪った(7-0)。このトライを振り返り岩本は「フェーズを重ねていくうちに外にスペースができた」と戦況を冷静に分析した。
その後も常に同志社ペースで試合が進む。橋野皓介コーチも今日のゲームプランとして「フィジカル面とエリア(の取り方)を意識させた」と語った。その言葉通り、15分と20分にはキックでエリアを確保すると、ラインアウトモールから一気にゴールラインへと突き進んだ(21-0)。
同志社の勢いはまだ止まらない。24分には、FW(フォワード)がじりじりと大体大の選手を巻き込み、外のスペースをつくる。一瞬の隙を突いたSO(スタンドオフ)嘉納一千がインゴールへ飛び込んだ(28-0)。33分にも、PR(プロップ)山本敦輝のジャッカルでノットリリース・ザ・ボールのペナルティを獲得し、着実にPG(ペナルティゴール)を選択。これを落ち着いて決め、31-0とした。
FWリーダーとしてチームをけん引したHO大山卓真
前半終了間際には、ラックに対して山本敦輝が圧力をかけ、ボールがこぼれた。それをSH(スクラムハーフ)福岡壮太郎は見逃さずサイドを突き、HO(フッカー)大山卓真がトライへ持ち込んだ(38-0)。終始試合のペースをつかみ、大体大にアタックさせる隙を見せない前半戦となった。
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