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【ハイライト動画あり】慶應義塾大学、帝京大学相手に「前に出るタックル」で大学選手権へつながる敗戦。ラグビー関東大学対抗戦
ラグビーレポート by 慶應スポーツ新聞会「前に出る」タックルを決め続けた慶應
12月2日(土)、関東大学対抗戦、慶應義塾大学の最後の相手は王者・帝京大学。スタメンを大きく変え、6名が今季対抗戦初先発となった。主将のPR(プロップ)岡広将はブースター、副将の山田響はメンバー外、CTB(センター)三木海芽がゲームキャプテンを務めた。その中で、どういう試合運びをしていくかがポイントとなった。
前半序盤は互いに得点が入らなかった。この試合は全体的に帝京に攻撃される時間帯が長く、自陣に入られることも多くあったが、80分間通じて強烈なタックルを決め続け、相手の攻撃を防いでいた。前に出るタックルという意味では、対抗戦7試合の中で最も冴えていたのではないか。
帝京は大きなFW(フォワード)陣で前に出て、BK(バックス)陣で展開してトライを取り切ることを得意にしているが、序盤から慶應のタックルが光った。帝京が慶應のディフェンスの圧力を感じていたことを象徴するシーンがある。
前半12分、WTB(ウィング)大野嵩明が足を取られたのもあって、帝京が大きくゲインし、インゴールまであと10mというところまで迫った。普段ならFWで当てに行くところで、アドバンテージも出ていない中、キックパスでトライを狙った。前に出るディフェンスを避け、先制へ一発勝負に出たとも考えられる。
その後も攻め続ける帝京に対し、LO(ロック)中矢健太、FL(フランカー)樋口豪が膝下にタックルを刺していくが、ペナルティを取られてしまった。ラインアウトのスローを、最後尾の後ろに走り入ってくるFL奥井章仁に投げるというサインプレーを決められ、先制トライを許す。しかし、コンバージョンのチャージに成功、格上の相手に対し挑戦心を見せ、周りを勇気づける。
22分、FL奥井や青木恵斗を懸命に止めるも、最後はWTB小村真也に右端を走られ追加点を献上した。それでも、23分にはインプレー中でキックしようとする際、SH(スクラムハーフ)橋本弾介が激しくプレッシャーをかけて阻止するなど、簡単にキックを蹴らせないという、しつこいディフェンスも目立った。
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