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ラグビー コラム 2023年12月8日

昨季トップ4が開幕から激突!王者スピアーズに挑むサンゴリアス。チェスリン・コルビは15番で先発出場!

村上晃一ラグビーコラム by 村上 晃一
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クボタスピアーズ船橋・東京ベイ vs. 東京サンゴリアス

3シーズン目のジャパンラグビー トップリーグが12月9日(土)に幕を開ける。2024年5月26日(日)のファイナルまで、いったいどんな戦いが繰り広げられるのか。今季はラグビーワールドカップ2023で活躍した選手たちが多数加入したこともあり、期待は膨らむばかりだ。開幕節はいきなり昨季のトップ4が対決する。

12月10日(日)、秩父宮ラグビー場(東京都港区)で対戦するのは、昨季初優勝を飾ったクボタスピアーズ船橋・東京ベイ(S東京ベイ)と、東京サントリーサンゴリアス(東京SG)だ。今年の5月14日(日)準決勝での激闘は記憶に新しい。終盤24-18と追い上げた東京SGが終了間際にモールを押し込み、インゴールに入ったが、レフリーの目視でも映像でもグラウンディングが確認できず、そのまま試合終了。S東京ベイが逃げ切るという紙一重の試合だった。

両者は昨季のレギュラーシーズンでも2度戦い、いずれもS東京ベイが勝っている(2022年12月18日=31-18。2023年4月22日=39-24)。ただし、それ以前はトップリーグ時代も含めて東京SGが14連勝していた。開幕戦はチームの仕上がり具合に差が出ることも多く、何が起こるか分からない。強力FWを軸に相手を制圧していくS東京ベイと、スピーディーにボールを動かす東京SGが、どんな戦いを繰り広げるのか。

 

メンバーは豪華だ。S東京ベイは8シーズン目のキャプテン立川理道が先発し、木田晴斗根塚洸雅のWTBにFBはゲラード・ファンデンヒーファー。ゲームを操るSOはオーストラリア代表のバーナード・フォーリーと昨年の優勝メンバーがずらりと並ぶ。パワフルな突進でインパクトプレーヤーとして活躍したPRオペティ・ヘルが、日本代表資格のあるカテゴリーAになったのは大きい。外国人枠を気にせずにプレーできる。もちろん、開幕戦から先発だ。

 

東京SGは、ニュージーランド代表キャプテンのサム・ケインをNO8に起用し、両FLは下川甲嗣山本凱という魅力的なFW第三列を編成。SHはベテランの流大が先発し、ともに日本代表で戦った齋藤直人はリザーブ席からのスタートだ。なにより注目は、FBでチェスリン・コルビを起用し、WTBに松島幸太朗尾崎晟也を並べたこと。リーグワン随一の決定力を持つバックスリーと言ってもいいだろう。コルビの幅広い動きも必見だ。

リーグワンの統計数値を担当するOptaによると、東京SGは昨季のディビジョン1で唯一1試合あたりのディフェンス突破30人以上を記録している。攻撃力がもっとも高いチームと言っていいだろう。一方、S東京ベイは昨季のキャリーメーター(ボールを持って走った距離)が平均でディビジョン1トップの4.6m、ドミナントキャリー率(相手を押し込んで突進する率)でも1位を記録(35%)した。両者ともに攻撃力があるのだが、端的に言えばタックラーを翻弄して走る東京SGと、ボールを持ってゴリゴリ前進するS東京ベイという特徴だろうか。

個人記録では、昨季、ディビジョン1で15トライ以上を挙げたのは東京SGの尾崎晟也(18)とS東京ベイの木田晴斗(17)しかいない。ここに南アフリカ代表のトライゲッター、チェスリン・コルビが加わり、根塚洸雅、松島幸太朗らとどんなトライ合戦が繰り広げられるのかも興味深いところだ。見逃してはいけない試合だ。

文: 村上 晃一
村上晃一

村上 晃一

ラグビージャーナリスト。京都府立鴨沂高校→大阪体育大学。現役時代のポジションは、CTB/FB。86年度、西日本学生代表として東西対抗に出場。87年4月ベースボール・マガジン社入社、ラグビーマガジン編集部に勤務。90年6月より97年2月まで同誌編集長。出版局を経て98年6月退社し、フリーランスの編集者、記者として活動。

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