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ラグビー コラム 2023年12月7日

レニー新体制の神戸Sがどんなスタートを切るか。D1初陣の三重Hのパフォーマンスにも注目。ジャパンラグビー リーグワン2023-24開幕節展望

ラグビーレポート by 直江 光信
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コベルコ神戸スティーラーズ vs. 三重ホンダヒート

ラグビーワールドカップ2023フランス大会で活躍したあの世界的名手が、続々と日本のフィールドに降り立つ。次回のオーストラリア大会で日本代表を背負う期待の星たちの飛躍も楽しみだ。最高峰の舞台で繰り広げられた極限の攻防のイメージは、ほかにも国内のコンペティションのさまざまな面に刺激をもたらすだろう。

ワールドカップイヤーのジャパンラグビー リーグワンが、いよいよ今週末に開催する。その火蓋を切るのは、12月9日12時にノエビアスタジアム神戸でキックオフされるコベルコ神戸スティーラーズ三重ホンダヒート戦だ。圧巻の戦力補強で多くの視線を集めるスティーラーズに対し、ディビジョン1に初昇格を果たしたヒートがどんなチャレンジを見せるのか、楽しみが尽きない一戦となった。

2018シーズンのチャンピオンで5季ぶりの王座奪回を期すスティーラーズは今季、ニュージーランドのチーフスをスーパーラグビー連覇に導き、2020年から2022年末までオーストラリア代表の監督も務めた世界的指導者、デイブ・レニーをヘッドコーチに迎えて新たなスタートを切った。厳しいトレーニングでタフな集団を作り上げる手腕に定評があり、ここ数年不完全燃焼の戦いが続くチームをいかに立て直すかが注目されている。

スコッドの顔ぶれは豪華のひと言だ。2023年のワールドラグビープレーヤーオブザイヤーに選出されたニュージーランド代表のNO8アーディ・サベア、同じくニュージーランド代表の主軸で通算109キャップを保持するLOブロディ・レタリックという2人のビッグネームが加入し、スーパーラグビーでの経験豊富なSOブリン・ガットランドも獲得。PR具智元、SO/CTB李承信、FB山中亮平の日本代表勢と合わせて、リーグ屈指の戦力を誇る。新指揮官のもとでチームの方向性が定まれば、タイトル奪還も十分視野に収められるだろう。

最上位カテゴリーのディビジョン1に初参戦するヒートも、今季より指導体制を変更した。ヘッドコーチに就いたのは、1991年のワールドカップに出場したオールブラックスの元FBで、イタリア代表を率いて今秋のワールドカップを戦ったキアラン・クローリー。イタリアではFW中心の保守的なラグビーから15人一体のボールを大きく動かす戦い方へと大胆にスタイルを変えて高い評価を得ており、ヒートにポジティブな変化をもたらしそうだ。

スコッドではBKに変化があり、昨季10番を背負ったケイレブ・トラスク(ニュージーランド、チーフスに復帰)に替わる司令塔候補として、スーパーラグビーのハイランダーズなどで活躍したSO/FBミッチェル・ハントを獲得。東京サントリーサンゴリアスで2021シーズンにトライ王を獲得するなど活躍した元U20ニュージーランド代表のWTBテビタ・リーも加わった。ディフェンスのプレッシャーが格段に厳しくなるディビジョン1の戦いにおいて、局面を打開する存在として期待がかかる。

 

キックオフ2日前に発表された登録メンバーを見ていこう。スティーラーズのフロントローはPR高尾時流、HO松岡賢太、PR具智元の3人。バックファイブはLOワイサケ・ララトゥブア、共同主将のLOブロディ・レタリック、FLサウマキ アマナキ、FLアーディ・サベア、NO8ティエナン・コストリーと、海外出身のパワフルなメンバーが並ぶ強力な顔ぶれとなった。

HB陣はSH徳田健太とSOブリン・ガットランドのコンビ。TBは左WTBから共同主将の山下楽平、CTB李承信、CTBナニ・ラウマペ、WTB松永貫汰というライン構成で、FBには山中亮平が入る。

 

対するヒートはBKに海外出身選手を4人起用する布陣を組んできた。FWはPR鶴川達彦、HO金井健雄、PR吉岡大貴の第一列にテトゥヒ・ロバーツ、フランコ・モスタートのLOコンビ。バックローは新加入のFLワイマナ・カパ、キャプテンのFL古田凌、過去2季は神戸製鋼に所属したNO8トコキオ・ソシセニの3人だ。

ゲームメイクを担うのはSH山路健太とSO呉洸太のHBペア。両CTBはフレイザー・クワークとクリントン・ノックスのコンビで、WTBは左にテビタ・リー、右に本村直樹が入る。注目のミッチェル・ハントは最後尾のFBで初登場となった。

シーズン最初のゲームは、どんな年でも、どのチームにとっても、単なる一戦にとどまらない重要な意味を持つ大一番だ。ワールドカップでラグビーへの関心が高まる中、ともに新体制で迎える両者にとって間違いなく特別な試合になるだろう。華々しく開幕を祝うような熱戦を期待したい。

文:直江 光信

直江 光信

スポーツライター。1975年熊本市生まれ。熊本高校→早稲田大学卒。熊本高校でラグビーを始め、3年時には花園に出場した。著書に「早稲田ラグビー 進化への闘争」(講談社)。現在、ラグビーマガジンを中心にフリーランスの記者として活動している。

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