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ラグビー コラム 2023年12月4日

【ハイライト動画あり】全勝対決で生まれた珠玉の名勝負。京都産業大学×天理大学。2023ムロオ関西大学ラグビーAリーグ最終節

ラグビーレポート by 多羅 正崇
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途切れたら試合終了。逆転に懸ける京産大は、CTB高井良成が右スペースでロングゲイン。5フェーズ目で22m内に入った。

試合時間は84分25秒。勝負の敵陣22m内アタック。7フェーズ目で抜け出したランナーを天理大のSH北條主将が止め、渾身のトライセーブ。しかし折り返しのアタックで――。

巧みな持ち出しから、スクラムの2連続PKに貢献したPR川口新太が走り込み、歓喜のトライ。これで1点差(21-22)。

そしてFB辻野が「決まればリーグ3連覇」「外せば関西2位」の酷な役割を、まっとうした。コンバージョン成功で逆転。23-22で激闘に終止符が打たれた。

マン・オブ・ザ・マッチに輝いた途中出場のPR川口新太。

「最高のチームのお陰でトライができました」(PR川口)

そして稀代のタックラー、京産大のFL三木主将。

京都産業大学

三木 皓正(京都産業大学)

「今シーズンはとても苦しいシーズンで、自分がキャプテンで正しいのか悩みました。まだ目標は先ですが、こうやって勝って証明できたことを嬉しく思います」(FL三木主将)

2季連続大学ベスト4の京産大、目標は「まだ先」だ。

京産大は関西1位として大学選手権に乗り込む。11大会連続37回目だ。大会初戦となる準々決勝は12月23日(土)、大阪・ヨドコウ桜スタジアムで、早稲田大法政大学の勝者と戦う。

関西2位となった天理大は、10大会連続32回目の出場。大会初戦は12月17日(日)の3回戦。同じく大阪・ヨドコウで、慶應義塾大学と対戦する。

舞台はいよいよ大学選手権へ。珠玉の名勝負を演じた京産大、天理大は全国でどんな戦いをみせてくれるのだろうか。

文:多羅 正崇
多羅正崇

多羅 正崇

スポーツジャーナリスト。法政二高-法政大学でラグビー部に所属し、大学1年時にスタンドオフとしてU19日本代表候補に選出。法政大学大学院日本文学専攻卒。「Number」「ジェイ・スポーツ」「ラグビーマガジン」等に記事を寄稿.。スポーツにおけるハラスメントゼロを目的とした一般社団法人「スポーツハラスメントZERO協会」で理事を務める。

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