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武藤ゆらぎ(東海大学)
関東大学リーグ戦1部の優勝決定戦は東海大学が34-31で競り勝ち、6年連続13回目の優勝を決めた。11月26日(日)、厳しい冷え込みとなった秩父宮ラグビー場(東京都港区)は、3,178人の観客数。東海大相模高校ラグビー部、流通経済大学サッカー部らが観客席で大声援を送ったこともあって大いに盛り上がった。
午後2時、キックオフ。序盤は互いにキックでエリアを取り合う展開となる。前半10分、東海大がSO武藤ゆらぎ(4年)のPGで先制。続く11分、自陣22mライン内から仕掛けた東海大は、FBコンラッド・セブンスター(2年)のフラットなパスでWTB岡村優太が左タッチライン際を抜け出し、これをセブンスターがサポート。最後はトップスピードで走り込んできたCTB何松健太郎(4年)がボールを受けてトライ。武藤のゴールも決まって、10-0とリードを広げる。
さらに攻め込む東海大だが流経大陣でハイタックルの反則を犯す。これを機に攻め込んだ流経大は、前半17分、FB中村楓馬(3年)がディフェンスを突破し、WTB當眞寮(4年)がトライ。10-5とする。東海大は前半30分、CTB近藤翔耶(3年)の力強い突進でゴールラインに迫ると、ラックサイドをSH辻時羽(3年)が素早くついてトライし、17-5と突き放す。しかし、流経大も粘る。直後のキックオフをキャッチした東海大からボールを奪い取り、反則を誘ってゴール前のラインアウトを得る。まずはモールでゴールラインに迫り、最後はこの日何度もディフェンスを突破したCTB杉崎晴人(4年)がトライ。SO佐々木開(3年)がゴールを決めて、17-12と差を詰める。
谷口宜顕(東海大学)
後半も東海大が突き放そうとすると、流経大が差を詰める展開が続く。後半5分、東海大は武藤からWTB谷口宜顕キャプテン(4年)にキックパスが決まる。「攻め込むと流経大のWTBが前に上がってくるので、後ろが空いているとSOに伝えていました」(谷口)。ゴールライン付近でキャッチした谷口がそのままトライし、武藤が難しいゴールも決めて、24-12。13分、武藤がPGを決めて27-12となる。しかし、流経大もライアウトモールからHO作田駿介(4年)がトライし、27-17と差を詰めると、27分にも同じようなパターンで作田がトライ。27-24と3点差となる。
ラグビー 関東大学リーグ戦2023
【ハイライト動画】流通経済大学 vs. 東海大学
スクラムで優位に立っていた流経大がさらに勢いを増すかと思われたが、勝敗を分けたのは、後半30分過ぎの東海大の判断だった。流経大陣22mライン付近中央のスクラムで、相手の反則でPKを得たが、PGで6点差にする選択はせずトライを狙って攻めたのだ。最初の攻撃ではトライがとれなかったが、さらにPKを得てタッチキック。ラインアウトから交代出場のHO安藤良太(4年)がトライを奪う。武藤が難しいゴールも決めて34-24。
終盤は流経大が攻勢に出てトライを追加したが、最終スコアは34-31。最後まで手に汗握る好ゲームだったが、強気に攻めた東海大がわずかに上回った。
東海大学
これで東海大は6年連続13回目のリーグ戦制覇となり、1999年~2003年の関東学院大の5連覇の記録を抜いた。しかし、木村季由監督、谷口キャプテンともに優勝回数に関する言及は少なかった。それよりも、今年のチームでの優勝、大学選手権での飛躍を大事にしているということだ。谷口キャプテンは「きょうは中盤のペナルティーから自陣に入られて失点した。選手権に向かって良い経験ができた」とコメント。目標の日本一に向けて、この日出た課題の修正を急ぐ。今季の東海大は、チーム目標のほかに「愛し愛されるクラブ」というクラブ目標を掲げている。全部員、スタッフで普段の生活から志高く行動するということだろう。「両方を達成したい」というキャプテンの言葉は力強かった。
村上 晃一
ラグビージャーナリスト。京都府立鴨沂高校→大阪体育大学。現役時代のポジションは、CTB/FB。86年度、西日本学生代表として東西対抗に出場。87年4月ベースボール・マガジン社入社、ラグビーマガジン編集部に勤務。90年6月より97年2月まで同誌編集長。出版局を経て98年6月退社し、フリーランスの編集者、記者として活動。
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