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突破を試みるPR山本敦輝主将
冬の寒さがラグビーシーズンの到来を感じさせる中、リーグ戦は終盤に差し掛かる。開幕から連敗が止まらない同志社大学。
前節は天理大学に果敢に挑むも、5-59で惨敗した。後半9分のCTB(センター)岡野喬吾が1トライを奪った以外、見せ場をつくれず力負け。創部史上初の連敗記録は更新が止まらず、不振にあえいでいる。
現在(11月17日時点)の順位を整理すると、天理大学が勝ち点24で首位。勝ち点23の京都産業大学が優勝争いを繰り広げ、3位に関西学院大学と続く。対照的に同志社は5連敗で勝ち点2。残り2節を残し、厳しい局面を迎えている。
第6節は11月19日(日)に『たけびしスタジアム京都』で昨秋王者の京産大とぶつかる。過去5年間で白星は1度だけ(2020年)と毎年苦戦を強いられる相手だ。Aリーグの過去の対戦成績を見れば、昨年は5点差、一昨年は3点差と僅差で敗れている。一方で直近に対戦した7月2日の春季トーナメント戦決勝では、15-54と大敗。武器であるセットプレーと強靭なフィジカルに圧倒された。
京産大は今秋も破竹の5連勝を挙げ、王者の貫禄を見せつけている。特に警戒しなければいけないのは、外国人留学生の縦突破だ。PR(プロップ)ヴァア・タモエフォラウ、LO(ロック)ソロモネ・フナキ、NO8(ナンバーエイト)テビタ・ポレオらは接点で間違いなく脅威になる。
同志社は前節の天理大学戦で留学生のNO8パトリック・ヴァカタに複数のトライを与えるなど、最後まで勢いを止められなかった。宮本啓希監督は試合後に「ファーストタックルの精度が悪かった」と原因を指摘。簡単にゲインラインを越えられないよう、まずは1人目のタックル成功率を高めたい。
また、前回対戦で敗因の1つとなったセットプレーの行方にも注目したい。京産大は伝統的な強さを誇るラインアウトモールとスクラムなど、セットプレーから主導権を握るスタイルが健在。春は序盤に3本連続でラインアウトが取れず劣勢になったことを加味しても、これらの攻防が勝敗に直結する大きな指標になるだろう。
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