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また、準決勝後に南アフリカのHOボンギ・ンボナンビから差別発言を浴びたと話し、統括団体「ワールドラグビー」が調査に乗り出す騒ぎとなっているFLカリーも先発メンバーに名を連ねた。
ボーズウィックHCは「これはトム・カリーの事件ではありません」と話した。
「誰かが言った事が報告され、今ではワールドラグビーの一件となっています。この件について、私たちが伝えなければならないことは伝えました」
「彼(FLカリー)は、これまで他のどの選手よりも多くの試合に関わっていたため、週の初めに彼の身体の状態について話をしました。彼は私の目を真っ直ぐに見て、『何があっても金曜の夜にプレーしたい』とすぐに言いました」
指揮官は「彼の準備はこれまでと同じように極めてプロフェッショナルだった」と評価。背番号6の起用を決めた。
場外での騒ぎを含め、より一層の精神力が求められるかもしれない2023年W杯の3位決定戦。
イングランドよりも試合間隔が一日多く、リベンジというモチベーションがある分、メンタル面ではアルゼンチンが有利か。
どちらもキックゲームが得意だが、スクラム戦ではイングランドに分がある。アルゼンチンはセットピースの安定こそが、2007年以来4大会ぶりの最高3位タイへの道筋だろう。キックオフは日本時間土曜の午前4時(現地午後9時)に迫る。激戦の結末は、果たして――。
多羅 正崇
スポーツジャーナリスト。法政二高-法政大学でラグビー部に所属し、大学1年時にスタンドオフとしてU19日本代表候補に選出。法政大学大学院日本文学専攻卒。「Number」「ジェイ・スポーツ」「ラグビーマガジン」等に記事を寄稿.。スポーツにおけるハラスメントゼロを目的とした一般社団法人「スポーツハラスメントZERO協会」で理事を務める。
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