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ラグビー コラム 2023年10月9日

「昨夜はジェイミーの横に座って一緒に飲んだ」。ラグビー日本代表、藤井雄一郎ナショナルチームディレクターが7年間の「ジェイミージャパン」の旅を振り返る

ラグビーレポート by 斉藤 健仁
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藤井雄一郎NTD

10月8日、ラグビーワールドカップ2023のプールD最終戦で、アルゼンチン代表に27-39で敗れ、2勝2敗の3位で今大会を終えたラグビー日本代表。激闘から一夜明けて、藤井雄一郎NTD(ナショナルチームディレクター)がオンラインで取材に応じた。

まず、前日のアルゼンチン代表戦を振り返って「目標は上を目指していったが、最後の最後で逆転するかどうかで、できなかった。本当に持っているものすべて出して戦ったが、勝ちか負けか、どこに責任かあるかというのは私の方にあると思う」。

「(タックルミスなど)いくつかもったいないトライはあった気がする。勝負どころで(得点を)取ったらすぐに取られるという、頑張らないといけないときに頑張れなかったのが、昨日の敗因だと思う。選手は頑張っていると思うが、勝負の力を入れないといけないところは、経験を積んでいかないと埋まっていかない。チーム内での競争も含めて選手層を厚くしていかないといけない」と冷静に話した。

前日の試合後はホテルに戻り、夕食をみんなで食べてお酒も飲んだという。ジェイミー・ジョセフHC(ヘッドコーチ)とは、「横に座って一緒に飲んだ。本当にサンウルブズから始まって苦労もいっぱいしたし、いろんなことがあった。昨日、負けはしたが、今持てる力を全部出し切ったと思う。みんな悔しい思いもあるが、日本のラグビーを少しいい方向に向かわせられた、と話をしながら飲んでいた」。

アルゼンチン戦後の会見で穏やかな表情を見せたジェイミー・ジョセフHC

「部屋でたまたま2人きりになったとき、ジェイミーから『ありがとう』という感じで、その時だけ涙を流していた。2人でしんみりなっていた」。

スコッドが31名から33名に増えたが、2019年大会同様に今大会も5人の選手を起用することはなかった。「何度も使おうと試みた選手もいたが、試合数がずっと少なかった。主軸である選手も試合数が少なかったので、彼らに試合数を踏ませた。そういった意味で、前回と同じような感じになってしまった」。

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