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ラグビー コラム 2023年9月30日

屈辱の敗戦から7日、オーストラリアは 3名変更のみの強力メンバーでポルトガル戦に臨む

村上晃一ラグビーコラム by 村上 晃一
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強豪国が着実に勝ち点をあげて決勝トーナメント進出へ前進するなかで、過去2度の優勝を誇るオーストラリアは苦境に立たされている。プールCで1、2位を争うと見られていた、オーストラリア対ウェールズは、40-6という予想外の大差でウェールズが勝利。早々に決勝トーナメント進出を決めた。一方、屈辱の完敗を喫したオーストラリアのエディー・ジョーンズヘッドコーチは、多くのファンを失望させたことを謝罪した。

プールCはウェールズが3連勝の勝ち点14で首位に立ち、1勝1敗で勝ち点6のフィジー、1勝2敗で勝ち点6のオーストラリアが追う展開。オーストラリアは10月2日(日本時間0時45分キックオフ)に行われるポルトガル戦に勝てば4点、ボーナス点(4トライで1点)を獲得すれば5点を追加できるが、フィジーは、ジョージア、ポルトガルという下位2チームとの対戦を残し、2連勝が確実視されている。つまり、最低でも8点加える可能性が高く、オーストラリアの史上初のプール戦敗退は濃厚という状況だ。

それでもオーストラリアは戦い続けなければならない。4年後の自国開催のRWCに向けて、若手を多数起用して戦うチームにとって、一戦一戦が成長のための貴重な機会となる。ジョーンズヘッドコーチは、ウェールズ戦の翌日から再起に向けて練習を再開。「若い選手たちの、より良い選手になりたいと願望は素晴らしいものだった」と語る。ショッキングな黒星がチームを変えるのかもしれない。

 

オーストラリアの世界ランキングは現在10位。ポルトガルは同16位だが、ジョーンズヘッドコーチは、ウェールズ戦から先発で3名を変更するのみのベストメンバーを編成した。キャプテンのHOデイヴィッド・ポレクキを筆頭に、身長205cmのニック・フロスト、208cmのリッチー・アーノルドの両LO、攻守にアグレッシブに動き回るNO8ロブ・ヴァレティニは変わらず。ウェールズ戦で7番だったトム・フーパーが6番に動き、7番には交代出場で良い動きをしたフレーザー・マクラライトが入る。

ゲームをコントロールする、SHテイト・マクダーモット、SOベン・ドナルドソンもそのまま。両CTBのみ変更で、サム・ケレビジョーダン・ペタイアに代わって、スーパーラグビーのワラターズコンビ、ララカイ・フォケティ、強力なボールキャリーが光るアイザイア・ペレセを起用する。自信を取り戻す試合にしたい。

 

対するポルトガルは、9月23日、ジョージアと18-18と惜しくもRWC初勝利を逃したが、懸命のタックルとスピーディーな攻撃で観客を沸かせた。元フランス代表のパトリス・ラジスケヘッドコーチは、オーストラリア戦に向けて先発で4名の変更を発表。先週リザーブだったPRデイヴィジ・コスタが今大会初先発。同じくリザーブだったマルチン・ベーロが先発復帰。FW第三列にFLディヴィジ・ウォリス、NO8チボウ・ジ・フレイタスが入った。この2人も今大会初先発となる。

身長196cm、体重100kgのマルチンズは、今大会、一度も失敗なく31回のタックルを成功させている。また、ジョージア戦で2トライをあげたWTBハファエリ・ストルチは、1試合2トライ以上を獲得した初めてのポルトガル選手となっている。ポルトガルはウェールズのウォーレン・ガットランドヘッドコーチに「ミニ・フィジー」と言われるほど個人技を駆使して果敢に攻めるチームだ。大きな選手が揃うオーストラリアを運動量とスピードで翻弄したい。

文:村上 晃一
村上晃一

村上 晃一

ラグビージャーナリスト。京都府立鴨沂高校→大阪体育大学。現役時代のポジションは、CTB/FB。86年度、西日本学生代表として東西対抗に出場。87年4月ベースボール・マガジン社入社、ラグビーマガジン編集部に勤務。90年6月より97年2月まで同誌編集長。出版局を経て98年6月退社し、フリーランスの編集者、記者として活動。

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