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モールでトライを奪ったFW(フォワード)陣
3年ぶりの優勝を目指し、秩父宮ラグビーにて迎えた関東大学対抗戦の初戦。対するは青山学院大学。明治大学はボールを持っていない間のクオリティを意識する『オフザボール』をテーマに、試合に臨んだ。
まず、ゲームを動かしたのは明大だった。前半8分、敵陣ゴール前のマイボールスクラムから右WTB(ウイング)安田昂平(商3=御所実)がパスを受け取り、持ち前の俊足でグラウンディング。しかし、12分に明大のハンドリングエラーから同点を許してしまう。
ノックオンなどのミスに加え、「低いタックルが刺さってゲインを切れず、受けに回ってしまった」(SO/スタンドオフ伊藤耕太郎・商4=国学院栃木)と苦戦していた前半23分。今試合のPOM(プレイヤー・オブ・ザ・マッチ)であるSH(スクラムハーフ)萩原周(商4=大阪桐蔭)が突破口を開く。
自陣10mでNO8(ナンバーエイト)木戸大士郎(文3=常翔学園)がボールを奪うと、BK(バックス)陣が敵陣22mラインまで一気にゲインラインを上げる。その後、萩原がディフェンスラインの揃っていない相手のスキを突き、トライを決めた。「アタックでは前を向いてスペースを見て、状況判断しようと心掛けていた」(萩原)。
このプレーを起点に流れが明大へと傾く。前半27分に伊藤耕がトライを決めると、34分には敵陣ゴール付近のマイボールラインアウトからモールで追加点。前半終了間際にも、萩原が今試合2トライ目となる得点を決め、35-7で試合を折り返す。
後半でも明大は手をゆるめなかった。後半2分、自陣ゴール前から一気にBK(バックス)陣で敵陣ゴール付近まで攻め込むと、最後は左サイドに控えていた左WTB西川賢哉(政経4=桐蔭学園)が走り込みグラウンディング。
その後も敵陣ゴール付近のマイボールラインアウトからモールで得点を重ねた。「やはりモールでトライを取れるとチームの士気も上がる。(ラインアウトの)スローイングをいいクオリティでできて攻撃の起点になった」(HO/フッカー西野帆平・文2=東福岡)。
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