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第113代「紺グレ」の主将・山本敦輝
「今までの同志社(古豪のイメージ)を砕く。変わった姿を体現したい」。この言葉で立ち上がった第113代主将にPR(プロップ)山本敦輝、副将にFB(フルバック)芦塚仁と、経験豊富な2人が陣頭に立ち、変革を進めてきた。
宮本監督就任2年目を迎えた今季は、大学王者との戦いからスタートを切った。4月16日、宮崎で行われた招待試合では0-89でまさかの完封負け。「帝京大学に勝って日本一」を目標に掲げる選手たちにとって、受け入れ難い結果ではあったが、すぐに前を向いた。
果敢にランを仕掛ける副将・芦塚仁
翌月から始まった関西大学春季トーナメント戦では、立命館大学に快勝。準決勝では昨年のAリーグ最終節で劇的勝利を奪った天理大学を、41-33で再び撃破し、2年ぶり関西優勝に王手をかけた。その後、6月には明治大学、早稲田大学、慶應義塾大学の関東大学対抗戦上位校との定期戦を経て、着実に経験値を蓄積。シーズンオフから行ってきた身体づくりも成果を上げ、フィジカル面でも対等に戦えるシーンが多かった。
「秋にいい流れをつかむために、春は勝って終わりたい」(山本敦)。春の集大成を見せるべく、挑んだ春季トーナメント戦決勝。しかし、2年連続全国4強の京都産業大学に圧倒された。前半終了時点で22点差をつけられると、15-54で大敗。
連戦でけが人が多かったことを差し引いても、課題が多い試合内容だった。「目指してきたのは優勝だけだったので、正直優勝以外一緒」(山本敦)。昨年の成績を大きく上回る2位でも喜ぶ様子なく、悔しさだけが残った。
4年ぶりに北海道の北見で行った夏合宿では、前に出るディフェンスとターンオーバーからの速攻を重点的に強化。同時に、ボール争奪戦の生命線であるブレークダウンスキルも繰り返し練習し落とし込んだ。
夏合宿でエースの活躍見せた岡野喬
「ディフェンスでいいタックルをして、ターンオーバー後のアタックで(トライを)取り切る形を同志社の形にしよう」(CTB/センター岡野喬吾)。得点をイメージした高い意識で取り組んだ結果、菅平で行われた練習試合で何度も理想の形を作った。
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