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ラグビー コラム 2023年9月7日

ラグビーワールドカップ2023フランス大会開幕! 注目の開幕戦は優勝を占う大一番 ホスト国フランス対ラグビー王国ニュージーランド

村上晃一ラグビーコラム by 村上 晃一
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フランス vs. ニュージーランド スターティングメンバー

2023年9月8日、待ちに待ったラグビーワールドカップ(RWC)フランス大会が幕を開ける。10月29日(日本時間)の決勝戦まで、参加20チームが4年に一度の世界一決定戦に照準を絞り、ピークを持ってくる戦いだ。見逃せない試合が続く。一次リーグは5チームずつ4プールに分かれて総当たりで行われる。各プールの上位2チームがトップ8による決勝トーナメントに進出する。開幕戦はプールA最大の注目カードだ。

ホスト国として優勝を至上命令に強化を図ってきたフランスと、史上最多4度目の優勝を狙うニュージーランド(NZ)である。両チームはRWCで数々の名勝負を繰り広げてきた。1987年の第1回大会(NZ、オーストラリアの共同開催)、2011年のNZ大会では決勝戦で対戦。いずれもNZが勝っているが、フランスも健闘。1999年大会の準決勝、2007年大会の準々決勝ではフランスが波乱を起こした。NZがはっきりと差をつけて勝ったのは、2015年の準々決勝(62-13)だけだ。9月4日現在の世界ランキングは、フランスが3位、NZが4位。ホスト国に対してチャレンジャーの立場となったNZがどんな戦いを繰り広げるのか興味深い。

ニュージーランド スターティングメンバー

NZは当然のことながら、負傷者を除くベストメンバーを組んできた。注目のSOはリッチー・モウンガ。FBボーデン・バレットとのダブル司令塔でゲームを操る。インサイドCTBはアントン・レイナートブラウン、アウトサイドCTBは抜群の突破力を誇るリーコ・イオアネ。膝を痛めているジョーディー・バレットは欠場。25テストマッチで23トライという比類のない決定力を誇るWTBウィル・ジョーダンも先発だ。

キャプテンは闘志あふれるFLサム・ケイン。攻撃の核になるNO8アーディー・サヴェア、FLダルトン・パパリゥとFW第三列を形成。FL怪我のLOブロディー・レタリックは欠場するが、4度目のRWCとなるサム・ホワイトロック、仕事量豊富なスコット・バレットがLOコンビを組む。スクラム最前列は、2021年から代表入りしている25歳のPRイーサン・デグルート、3大会目となるHOコーディー・テイラー、2大会目のPRネポ・ラウララ。スクラムでもフランスに圧力をかけられるか。

フランス スターティングメンバー

迎え撃つ立場のフランスも、キャプテンのSHアントワーヌ・デュポンをはじめ、豪華なメンバーが揃った。ここ数年のフランス代表の軸になっていたSOロマン・ヌタマックは怪我で大会を欠場するが、ヌタマックとポジション争いを繰り広げてきたSOマチュー・ジャリベールが10番を背負う。ジャリベール対モウンガのSO対決はみどころの一つだ。このほかのBK陣も、トライゲッターのWTBダミアン・プノー、ベテランCTBガエル・フィクー、正確なプレースキッカーであるFBトマ・ラモスら才能豊かな面々が並ぶ。ダミアン・プノーはテストマッチでは通算29トライを記録しており、あと1トライで伝説のCTBフィリップ・セラの最多トライ記録と並ぶ。

FW第一列は、2022年に代表デビューしたPRレダ・ワーディ、ジャッカルが得意なHOジュリアン・マルシャン、NZ出身のPRウィニ・アントニオ。LOは24歳のカメロン・ウォキ、203cmの長身で大学まではSOだったというチボー・フラマン。FW第3列には、2019年大会メンバーでもあるFLシャルル・オリヴォン、NO8グレゴリー・アルドリッド、国内王者トゥールーズのFLフランソワ・クロス。バックファイブ(4番から8番)は全員が190cm以上のサイズと運動量を誇る。

メンバーを書いているだけでワクワクする両チームの布陣だが、フランスのメディアでもNZ有利とする記事が多い。フランス代表のファビアン・ガルティエヘッドコーチもそれを認めており、「彼らはRWCの一次リーグで一度も負けたことがないのだ」とあくまでフランスが挑戦者であることを強調する。果たしてどんな結末が待っているのか。フランス大会が史上最高の面白さになることを世界に高らかに宣言する試合を期待したい。

文:村上 晃一
村上晃一

村上 晃一

ラグビージャーナリスト。京都府立鴨沂高校→大阪体育大学。現役時代のポジションは、CTB/FB。86年度、西日本学生代表として東西対抗に出場。87年4月ベースボール・マガジン社入社、ラグビーマガジン編集部に勤務。90年6月より97年2月まで同誌編集長。出版局を経て98年6月退社し、フリーランスの編集者、記者として活動。

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