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ラグビー コラム 2023年8月14日

大学ラグビー夏の陣がスタート。選手権連覇中の帝京が、天理の挑戦を迎え撃つ。夏合宿練習試合展望

ラグビーレポート by 直江 光信
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対する天理は4月30日の練習試合で昨季の関西王者、京産大に40-28で勝利し好スタートを切るも、関西大学春季トーナメントは準決勝で同志社に33-41で敗戦。しかしその後、東海に48-20、近畿大学に40-12、筑波大学に49-35と実力者から快勝を収め、春季トーナメント3位決定戦でも関西学院大学を47-19で下して潜在力の高さを示した。特に昨季の課題だったアタック面で得点力が大幅に向上しており、秋の公式戦に向け可能性を感じさせる。

こちらもチームの好調を支えているのは、昨季の選手権先発メンバーのうちFL鄭兆毅やNO8パトリック・ヴァカタら5人が残ったFWだ。東海戦や筑波戦では今季特に力を入れて鍛えてきたフィジカルを前面に押し出し、コンタクト局面で優位に立ったことが大きな勝因となった。BKでは左膝の前十字靱帯損傷で昨シーズンを棒に振ったSO筒口允之が約1年ぶりに復帰し、持ち味のロングキックと強気の仕掛けでFWを前に出せるようになったことが、いい流れを生み出している。

いずれもコリジョンを強みとし、コンタクトエリアでたたみかけてリズムを作るプレースタイルだけに、ゲインラインの攻防では熾烈なバトルが繰り広げられるだろう。強さと重さ、スピード、スキルに加えゲーム理解も優れる帝京が接点で前に出る展開になれば、勢いを断ち切るのは難しい。天理としては一歩でも前に出てヒットし、相手を後ろへ下げ続けることが、この試合の最重要テーマとなる。

もうひとつの焦点はスクラムだ。攻守の起点となる重要なプレーであり、お互いにスクラムの推進力がゲームを組み立てる上での大きな強みとなっている。学生最強との呼び声高い帝京パックに、まとまりと低さを生命線とする天理FWがどう挑むのか。見応えあるせめぎ合いを期待したい。

文: 直江 光信

直江 光信

スポーツライター。1975年熊本市生まれ。熊本高校→早稲田大学卒。熊本高校でラグビーを始め、3年時には花園に出場した。著書に「早稲田ラグビー 進化への闘争」(講談社)。現在、ラグビーマガジンを中心にフリーランスの記者として活動している。

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