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ラグビー コラム 2023年6月2日

明治大学、積み重ねてきたものを試す帝京大学戦。ラグビー関東大学春季交流大会

ラグビーレポート by 明大スポーツ新聞部
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昨年度の春季大会・帝京大戦でトライを決めた松下

5月28日に行われた東海大学戦に勝利し、関東大学春季交流大会3連勝を飾った明治大学。幸先のいいスタートとなった中、迎える次戦の相手は帝京大学

明大にとって、昨年度の春季大会こそ勝利を収めたものの、直近2年の関東大学対抗戦で連敗している宿敵だ。両校の試合はいずれも白熱した戦いとなっており、今週の試合も接戦が予想される。まずは、昨年度の公式戦2試合を振り返る。

昨年度の初戦となったのは、静岡県エコパスタジアムで行われた春季大会。前年度の全国大学選手権の決勝で帝京大に敗れていた明大は、並々ならぬ闘志を持って試合に挑んだ。

試合は前半からお互いの力強いアタックが光り、接戦に。後半35分までリードを許す苦しい展開ではあったが、後半37分に逆転すると、試合終了間際にもダメ押しの追加点を取り、35-26のスコアで勝利した。最後まで諦めない姿勢が勝利を導いた、まさに気持ちで勝ったと言えるような試合だった。

2戦目となったのは、秩父宮ラグビー場で行われた対抗戦。PG(ペナルティゴール)で先制こそするも、その後は相手の強力FW(フォワード)の前に苦戦。セットプレーから反則を許し、相手の得点を許す展開が続いた。後半は、BK(バックス)の動きが光るプレーや、ディフェンス面の奮闘が見えたりと好材料も多かったが、13-29で黒星を喫した。

昨年度は練習試合を含め、3戦で1勝2敗。練習試合こそ、19-54と完敗したが、残りの2試合は接戦に持ち込むことができており、本領を発揮することができれば、互角の戦いができるだろう。

「対抗戦はスクラムでやられた」(HO/フッカー松下潤一郎・法4=筑紫)。昨年度圧倒された際のFWメンバーが多数残る帝京大のFWが、今年度も脅威になることは間違いない。それでも、今年度の明大FWは一味違う。新チーム始動以降、帝京大FWを意識して、例年よりもスクラムを試合形式で組んできた。

昨年度対抗戦・帝京大戦で奮闘する山本嶺

東海大戦では、後半20分にゴールライン前からのスクラムで相手を圧倒し、得点に結びつけるなど、その成果は形となってきている。「FWが強い相手なので、逆にドミネートして相手のFWを黙らせる、FWから圧倒したい」(左LO/ロック山本嶺二郎・法4=京都成章)。春シーズンにやってきたことが試されるという意味でも、大事な試合となりそうだ。

また、HO江良颯、左FL(フランカー)青木恵斗らの強力FWばかりに目が行きがちな帝京大だが、1年次から試合に出場しているSH(スクラムハーフ)李錦寿を起点とした左WTB(ウイング)高本とむ、FB(フルバック)小村真也ら、BK陣の攻撃も侮れない。「対面の選手は足が速くて決定力のある選手。全部止めたい」(右WTB安田昂平・商3=御所実業)。両者のFWが互角の力を見せれば、BKの戦いにも注目だ。

4年ぶりの対抗戦優勝、5年ぶりの選手権優勝に近づくためにも宿敵への雪辱を晴らしたい明大。秋に向けても今試合が大きな一戦になることは間違いない。「FWもBKもいい選手がたくさんいる。積み重ねてきたものがどれだけ通用するか試したい」(左CTB/センター廣瀬雄也主将・商4=東福岡)。昨年度勝利したエコパスタジアムの舞台で今年度も勝利を再現してくれることに期待したい。

文:廣末直希/写真:堀之内萌乃、宇野萌香(明大スポーツ新聞部)

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明大スポーツ新聞部

1953年(昭和28年)創部。現在明治大学において唯一の学生新聞部。明治大学体育会43部の競技成績や、学内外の話題を幅広く紙面・WEBサイト上にて掲載、発信。 現在の部員数は56名。

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