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2019年日本大会 プールA 日本 vs. ロシア
過去のラグビー世界一決定戦を振り返る【ラグビーワールドカップ100選!】は、いよいよ2019年の日本大会を放送する。4年前の大会は記憶に新しいが、それでも選手たちは若いし、忘れているシーンも多いはず。今一度、あの熱狂を振り返ってみよう。
開会式と開幕戦が行われた2019年9月20日、東京スタジアム(味の素スタジアム)には45,745人の大観衆が集った。その満員のスタジアムを見て涙した選手、ファン、関係者は多かった。日本代表はラグビーワールドカップ(RWC)で苦難の歴史を刻んできた。1991年のジンバブエ代表戦に勝利して以降は一度も勝てず、世界のトップ国と肩を並べる日本ラグビーを創造するためのRWC招致は1990年代より関係者の悲願だった。
2011年大会の招致活動には敗れたが、2019年の開催権を勝ち取り、その大会成功のために2012年より世界的名将のエディー・ジョーンズが日本代表ヘッドコーチに就任。「日本ラグビーの歴史を変える」を大義に血のにじむハードトレーニングの末、2015年大会で優勝候補の南アフリカ代表に勝利する。以降、日本代表への注目度は飛躍的に高まり、2019年大会の開幕戦の満員につながった。みんな、この景色が見たいからこそ頑張ったのだ。
オープニングセレモニーは、フィールド中央に現れた70メートル四方のシート上でプロジェクションマッピングにより日本文化、日本ラグビーの歴史などが鮮やかに表現された。ステージ中央の富士山の中から優勝トロフィーを手にして登場するのは、ニュージーランド代表キャプテンとして2度の優勝を成し遂げたリッチー・マコウ。ここで観客の興奮は最高潮に達した。
その後に行われた開幕戦は日本代表対ロシア代表。ホームでの開幕戦に過度の緊張状態に陥った日本代表はミスを連発し、苦戦を強いられる。それでも、この大会でスター選手となった姫野和樹、松島幸太朗らが躍動し完勝スタート。結果を知るからこそ安心して見ていられるが、選手たちの表情から緊張感がひしひしと伝わってくる。
開幕戦翌日に行われた3試合は好カード揃いだった。札幌ドームで行われたのが、プールDのオーストラリア代表対フィジー代表の一戦。優勝候補の一角であるオーストラリアに対し、ジャイアント・キラーのフィジーが襲い掛かる。先制トライを奪い、前半は14-12とリードした。オーストラリアは後半盛り返す。交代出場のSHウィル・ゲニア(花園近鉄ライナーズ)、CTBサム・ケレヴィ(東京サントリーサンゴリアス)、WTBマリカ・コロインベテ(埼玉パナソニック ワイルドナイツ)ら現在、リーグワンでプレーする選手たちが活躍する。
2019年日本大会 プールC フランス vs. アルゼンチン
大接戦となったのが、東京スタジアムで行われたプールCのフランス代表対アルゼンチン代表だ。実はこの両チーム、2007年大会の開幕戦、3位決定戦で戦って2試合ともアルゼンチンが勝利。RWCではそれ以来の対戦だった。SHアントワーヌ・デュポン、SOロマン・ヌタマックという今やフランスが世界に誇るHB団は当時22歳と20歳。対するアルゼンチンのSHトマス・クベリと、SOニコラス・サンチェスは30歳のベテラン。今季は日本の三重ホンダヒートでプレーしたFLパブロ・マテーラのプレーも楽しめる。
J SPORTS 放送情報
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【ラグビーワールドカップ100選!】 2019年日本大会 プールD オーストラリア vs. フィジー
5月22日(月)午後10:55 ~
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1987年第1回ニュージーランド大会から2015年イングランド大会までの厳選55試合と、2019年日本大会の全45試合を一挙に放送
2019年日本大会 プールB ニュージーランド vs. 南アフリカ
プールBのニュージーランド代表対南アフリカ代表は優勝候補の激突だった。横浜国際総合競技場(日産スタジアム)は、63,649人の大観衆が集い、世界最高峰の攻防に歓声をあげた。最後は頂点に立つ南アフリカだが、この試合は、ニュージーランドの攻撃力が勝る。FBボーデン・バレット(来季、トヨタヴェルブリッツ)、CTBライアン・クロッティ(クボタスピアーズ船橋・東京ベイ)らがチャンスを作るのだが、日本にゆかりのある選手が多い。
南アフリカにはHOマルコム・マークス(クボタスピアーズ船橋・東京ベイ)、LOフランコ・モスタート(三重ホンダヒート)、FLピーター・ステフデュトイ(トヨタヴェルブリッツ)、SHファフ・デクラーク(横浜キヤノンイーグルス)、CTBダミアン・デアレンデ(埼玉パナソニックワイルドナイツ)、FBウィリ・ルルー(トヨタヴェルブリッツ)など名前をあげればきりがないほど。4年前の彼ら姿を見ると、日本でのプレーをさらに楽しむことができるだろう。
村上 晃一
ラグビージャーナリスト。京都府立鴨沂高校→大阪体育大学。現役時代のポジションは、CTB/FB。86年度、西日本学生代表として東西対抗に出場。87年4月ベースボール・マガジン社入社、ラグビーマガジン編集部に勤務。90年6月より97年2月まで同誌編集長。出版局を経て98年6月退社し、フリーランスの編集者、記者として活動。
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