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ラグビー コラム 2023年4月14日

激闘必至!トヨタヴェルブリッツが雪辱果たすか、 ブラックラムズ東京が返り討ちか。

村上晃一ラグビーコラム by 村上 晃一
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ブラックラムズ東京 vs. トヨタヴェルブリッツ

リーグワンのディビジョン1は最終的な順位争いが熾烈だ。レギュラーシーズンはいよいよあと2試合。今週末は第15節の6試合が行われる。4月16日(日)、秩父宮ラグビー場(東京都港区北青山)では、6位のトヨタヴェルブリッツ(トヨタV)と、7位のブラックラムズ東京(BR東京)が対戦する。ともにプレーオフ進出のトップ4入りは逃したが、試合を重ねるごとにレベルアップしており、順位が近いもの同士の好ゲームが期待できる。

両チームは第3節(1月8日)、豊田スタジアムで対戦し、29-25でBR東京が勝っている。BR東京は松橋周平、ネタニ・ヴァカヤリアのトライなどで逆転すると、トヨタVも反撃。後半40分には、トヨタVがラインアウトのモールから逆転トライをあげたかに見えたが、映像判定の結果、インゴールノックオンでトライが認められないという紙一重の試合だった。この試合は前年に膝の前十字靭帯の負傷を負った松橋の先発復帰戦でもあった。

トヨタヴェルブリッツスターティングメンバー

トヨタVは、この試合を含んで第2節から第5節まで4連敗を喫するなど、リーグ序盤は調子が上がらなかった。しかし、第10節で東京サンゴリアスに勝って以降は内容がぐっと良くなっている。前節は、三菱重工相模原ダイナボアーズを53-5で退けた。FL吉田杏がタックラーを蹴散らしてトライし、WTB高橋汰地は何度も大幅ゲインして2トライをあげるなどチームを勢いづけた。前回敗れたBR東京にリベンジし、チームが変わったことを証明したい。メンバーは前節から大きき変わらず。プレータイムの多いLO秋山大地を下げ、加入2年目の西村龍馬が先発する。キャプテンは日本代表FL姫野和樹だ。

ホストゲームとなるBR東京は、前節、埼玉ワイルドナイツに12-25で敗れたものの、最後まで食らいつき、交代出場のネイサン・ヒューズのトライで13点差まで追い上げた。ゲームキャプテンの山本昌太はこう話した。「小さなところが最終的な結果につながりました。ボールキャリーでノックオンをしたり、ひとつのブレイクダウン、ひとつの判断であったり。そういうものが積み重なってスコアで相手を上回れませんでした」。

ブラックラムズ東京 スターティングメンバー

メンバーは先発15人では前節から2名の交代のみ。FW8名は同じだが、SOは堀米航平がリザーブに下がってマット・マガーンが先発。12番だったCTBハドレー・パークスは欠場し、前節WTB(14番)のロトアヘア アマナキ大洋が入る。14番は西川大輔が先発だ。アイザック・ルーカスは前節に引き続きFBで先発。そのラン能力の高さを存分に発揮したい。

両チームをスタッツで比較すると、トライ数では、トヨタVの53に対し、BR東京が47、ボールキャリー回数が1539対1410など大きな差がないものが多い。しかし、ディフェンス突破回数の405対334、オフロードパスの133対92という数字は差がある。タックルをかわして前に出て、タックルされながらもパスをつなぐ数字でトヨタVが上回るということだ。それは、フィジカルに強みを持つトヨタVの特徴を表している。反則数は、150対198と、BR東京が多い。この数字のままのパフォーマンスの差であればトヨタVが優位だ。BR東京としては、山本の言葉通り、小さなミスを減らし、チャンスを確実にものにできるどうか。トヨタV相手にそれを成し遂げたい。

文:村上 晃一
村上晃一

村上 晃一

ラグビージャーナリスト。京都府立鴨沂高校→大阪体育大学。現役時代のポジションは、CTB/FB。86年度、西日本学生代表として東西対抗に出場。87年4月ベースボール・マガジン社入社、ラグビーマガジン編集部に勤務。90年6月より97年2月まで同誌編集長。出版局を経て98年6月退社し、フリーランスの編集者、記者として活動。

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