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ラグビー コラム 2023年3月24日

リーグ屈指のアタック力を有する両雄が激突。ジャパンラグビー リーグワン第13節、神戸スティーラーズ×スピアーズ船橋・東京ベイ戦プレビュー

ラグビーレポート by 直江 光信
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コベルコ神戸スティーラーズ vs. クボタスピアーズ船橋・東京ベイ

ここまでの足取りは対照的。ただ、現在の立ち位置はそれぞれ違っていても、ともに強い意気込みでこの試合に臨んでくるはずだ。

ジャパンラグビーリーグワンのディビジョン1はリーグ戦全16試合の4分の3が終了し、いよいよ残り4節の終盤戦を迎える。プレーオフ進出と入替戦回避に向け順位争いが佳境に入る中、3月26日には東大阪市の花園ラグビー場でコベルコ神戸スティーラーズクボタスピアーズ船橋・東京ベイの一戦が行われる。

構図としては8位のスティーラーズが2位スピアーズに挑む格好となるが、いずれもリーグ屈指の大型FWとアタッカーを擁し、本来の力を発揮すればどの相手にも勝利できるポテンシャルを有する。1月21日に行われた1巡目の対戦ではスピアーズのホストスタジアム、江戸川区陸上競技場で25-21の接戦を演じており、今回も見応えある好勝負になることが期待される。

2018年のトップリーグ王者で昨季7位のスティーラーズは前節、地元神戸での今季最終戦でNECグリーンロケッツ東葛を59-26と破り、第9節からの連敗を3で止めた。シーズン途中でニュージーランド代表のCTBナニ・ラウマペやSO李承信らゲームメイクの要となる主軸にケガが重なり、本来の持ち味を披露できない戦いが続いていただけに、この白星をきっかけに上昇へ転じたいという思いは強いだろう。

 

12節終了時点のポイントテーブルを見ると勝ち点(PTS)は24で、入替戦圏となる10位の三菱重工相模原ダイナボアーズとの差は「4」。プレッシャーがかかる状況から抜け出すためには、できるだけ早い段階でポイントを伸ばしておくことが重要になる。この先の戦いに弾みをつけるためにも、前節白星の勢いに乗って勝利を重ねたいところだ。

一方のスピアーズは10勝1敗1分けの勝ち点47で、クラブ過去最高の3位となった昨季からさらにステップアップしたパフォーマンスを誇示している。前節は自慢のパワーをフルに押し出して横浜キヤノンイーグルスとの雨中の激闘を15-5で制し、あらためてタイトルを視野に収める存在であることを示した。プレーオフ進出まであと一歩と迫る中、いいリズムで今節に臨んでくるだろう。

スタッツで際立つのはスコア奪取力で、トータル460得点は12チーム中堂々の首位。1試合平均38.4点を挙げている計算で、力強いアタックを生かして攻め勝ってきたことがうかがえる。今節の相手であるスティーラーズも同じく攻撃的なスタイルを身上とするチームだが、総失点435は全体9位と防御力に課題があり、同268(全体4位)のスピアーズはこの部分で大幅に上回っている。点を取り合う展開になれば、スピアーズが優位に立ちそうだ。

コベルコ神戸スティーラーズ スターティングメンバー

発表された登録メンバーを見ていくと、スティーラーズの前節からの先発変更は3人。日本代表の右PR具智元が今季初めてスターティングラインアップに名を連ね、右LOにはJD・シカリング入った。これにともない、前節右LOで出場したジェラード・カウリートゥイオティは左LOに移る。

BKではCTB濱野隼大が2試合ぶりのスタメン入り。前節13番を着けたリチャード・バックマンは12番にシフトする。またレッドカードによる出場停止処分が明けたWTB山下楽平が、リザーブで第10節以来のメンバー入りを果たした。

クボタスピアーズ船橋・東京ベイスターティングメンバー

一方のスピアーズは、前節イーグルス戦からFW3人、BK1人の計4人を入れ替えた。圧巻のパワーを誇るオペティ・ヘルが右PRで先発し、LOヘルウヴェが4番にイン。205センチのルアン・ボタは5番へシフトする。またFL末永健雄が2試合ぶりのメンバー復帰で7番に入った。

BKでは前節リザーブのテアウパシオネがハラトア・ヴァイレアに替わって13番に。リザーブには193センチ、104キロの大型BKリカス・プレトリアスが入る。そのほかは先発、控えまでイーグルス戦と同じ顔ぶれだ。

なおディビジョン1は今節が今シーズン最長の6連戦の最終戦で、この後はバイウィークを挟んで4月7日の第14節から最後の3連戦を迎える。疲労がピークに達する時期だけに、チームとしての底力が試されるゲームになるだろう。クライマックスに向け、リーグ全体をさらにヒートアップさせる好勝負を期待したい。

文:直江 光信

直江 光信

スポーツライター。1975年熊本市生まれ。熊本高校→早稲田大学卒。熊本高校でラグビーを始め、3年時には花園に出場した。著書に「早稲田ラグビー 進化への闘争」(講談社)。現在、ラグビーマガジンを中心にフリーランスの記者として活動している。

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