人気ランキング

J SPORTS IDを登録すれば、
すべての記事が読み放題

J SPORTS IDの登録(無料)はこちら

メルマガ

お好きなジャンルのコラムや
ニュース、番組情報をお届け!

メルマガ一覧へ

コラム&ブログ一覧

ラグビー コラム 2023年3月17日

プレーオフを巡る争い激化。 上り調子のトヨタVが5位のBL東京に挑む

村上晃一ラグビーコラム by 村上 晃一
  • Line

トヨタヴェルブリッツ vs. 東芝ブレイブルーパス東京

他カンファレンスとの交流戦が終了し、カンファレンス内の二巡目の戦いが始まる。ディビジョン1の優勝決定戦(プレーオフ)に進出するのは上位4チーム。首位は11戦全勝の埼玉ワイルドナイツが独走状態だが、4位の東京サンゴリアス(勝ち点37)から7位のトヨタヴェルブリッツ(トヨタV、勝ち点23)まで点差は14。残り5試合での逆転は不可能ではない。

3月18日(土)、名古屋市のパロマ瑞穂ラグビー場で対戦するのは、7位のトヨタVと5位の東芝ブレイブルーパス東京(BL東京)。トップ4争いのなかで重要な一戦だ。ホストのトヨタVは、現在7位だが、第10節で上位の東京SGを27-20で倒し、第11節では花園近鉄ライナーズに62-24で大勝した。東京SGに勝った際、ベン・ヘリングヘッドコーチは、「長い時間をかけてここまで来ました。難しい時間を過ごしてきたので嬉しいです」と、ようやくチームが組織的に機能し始めたことを喜んだ。「意識したのは、(全員が)同じページを見ることです」。

トヨタヴェルブリッツスターティングメンバー

日本代表FL姫野和樹、南アフリカ代表FLピーター・ステフデュトイ、SOウィリー・ルルーなど好選手が揃うチームの復調は今後のリーグワンをますます白熱したものにしてくれるだろう。メンバーは花園L戦から大きくは変わらない。LOアイザイア・マプスアがリザーブに下がり、イングランド代表LOジョー・ローンチブリーが第2節以来の出場で、今季初先発する。世界レベルのプレーがトヨタV・FWの推進力をさらに高めそうだ。

対するBL東京は前節、NECグリーンロケッツ東葛を49-20で破った。前半9分にPRタイファ・ラトゥが危険なタックルでレッドカードを受け、大半の時間をFW7人で戦う緊急事態だったが、スクラムで優位に立ちし、各選手が豊富な仕事量で1人少ないことを感じさせない戦いぶりだった。「これ以上ないほど選手たちを誇りに思いました」とトッド・ブラッカダーヘッドコーチ。緊急事態で今季初出場となったPR眞壁照男がスクラムで健闘し、SHジャック・ストラトンがイエローカードを受けた時間帯もWTB豊島翔平が代役を務めるなどしてしのいだ。チームの自信になったことは間違いない。

東芝ブレイブルーパス東京スターティングメンバー

18日の先発メンバーは、前節と1名の変更のみ。CTB眞野泰地がリザーブに下がり、バーガー・オーデンダールが13番から12番へ。そして、13番に前節途中出場のニコラス・マクカランが入る。レッドカード受けたラトゥも、追加的処分がなかったため出場できる。パワフルなタックル、突進で活躍するだろう。1月22日(日)の対戦では、BL東京が63-25でトヨタVに勝っているが、そのとき、BL東京の攻撃の軸になったCTBセタ・タマニバル、WTBジョネ・ナイカブラは欠場する。全員のハードワークで補いたい。

11節までのスタッツ(統計数値)を比較すると、トライ数は、BL東京の55に対して、トヨタVは41と、決定力には大きな差があるが、トヨタVは上り調子であり、前節も多彩な攻撃を披露した。ローンチブリー、デュトイ、姫野と世界トップレベルのフィジカルを持つ選手が揃うFW陣が、BL東京のワーナー・ディアンズ徳永祥尭リーチ マイケルら日本代表勢とどんなバトルを繰り広げるのか。トップリーグ時代からバチバチと身体を当てあうタフな試合を繰り広げてきた両チームである。凄まじい肉弾戦が展開されそうだ。

文:村上 晃一
村上晃一

村上 晃一

ラグビージャーナリスト。京都府立鴨沂高校→大阪体育大学。現役時代のポジションは、CTB/FB。86年度、西日本学生代表として東西対抗に出場。87年4月ベースボール・マガジン社入社、ラグビーマガジン編集部に勤務。90年6月より97年2月まで同誌編集長。出版局を経て98年6月退社し、フリーランスの編集者、記者として活動。

  • Line

あわせて読みたい

J SPORTS IDを登録すれば、
すべての記事が読み放題

J SPORTS IDの登録(無料)はこちら

ジャンル一覧

J SPORTSで
ラグビーを応援しよう!

ラグビーの放送・配信ページへ