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ラグビー コラム 2023年1月6日

沢木監督、梶村キャプテン、古巣へのチャレンジ 横浜イーグルスが、東京サンゴリアスに挑む

村上晃一ラグビーコラム by 村上 晃一
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東京サンゴリアス vs. 横浜キヤノンイーグルス

2022年12月17日に開幕したジャパンラグビー リーグワン2022-2023は、下位グループの健闘で僅差勝負が相次いでいる。ディビジョン1は、各チームが2試合を終えて連勝は三菱重工相模原ダイナボアーズ(相模原DB)、埼玉パナソニックワイルドナイツ(埼玉WK)の2チームのみ。ディビジョン2から昇格してきた相模原DBはリコーブラックラムズ東京トヨタヴェルブリッツを下し、勝ち点9で首位に立ち、序盤の台風の目となっている。

一週の休みを挟んで、2023年1月7日、8日、リーグワン第3節が行われる。昨季準優勝の東京サントリーサンゴリアス(東京SG)は、1月7日、ホームの味の素スタジアム(東京都調布市)で横浜キヤノンイーグルス(横浜E)を迎え撃つ。東京SGは開幕節でクボタスピアーズ船橋・東京ベイ(S東京ベイ)に18-31で敗れた。接点の攻防でS東京ベイに圧力を受け、テンポの良いアタックができないという悔しい敗戦だった。第2節では、「自分たちの目指すアグレッシブ・アタッキング・ラグビーを体現するため、前半から泥臭くタフに走り続けようと決めて挑みました」(堀越康介・共同キャプテン)という言葉通り、NECグリーンロケッツ東葛を50-19で破っている。

横浜Eは第1節でコベルコ神戸スティーラーズ(神戸S)を39-30で破り、ベスト4以上を狙うにふさわしい実力を示した。連勝を狙った第2節は、S東京ベイと、27-27の引き分け。試合終了間際に追いつかれる悔しい同点劇だった。それでも、新加入の南アフリカ代表SHファフ・デクラークのエネルギッシュなプレーも相まって、今後に期待を抱かせるチームである。指揮官は、かつて東京SGをトップリーグ優勝に導いた沢木敬介監督。キャプテンの梶村祐介も東京SGの選手だった。古巣を倒したいという思いも強いだろう。

東京サンゴリアススターティングメンバー

1月5日に発表されたメンバーを見ると、東京SGは、前節から先発で4名の変更がある。FW第一列の1番、2番は、石原慎太郎、堀越康介から、森川由起乙中村駿太。FW第三列は日本代表の下川甲嗣がリザーブに下がって、22歳の山本凱が先発する。そして、SOは前節の森谷圭介に代わって元ニュージーランド代表のSOアーロン・クルーデンが初登場。神戸Sからの移籍でアタッキングラグビーの東京SGをどのように操るのか興味深い。

横浜キヤノンイーグルススターティングメンバー

対する横浜Eは、前節から先発で3名の変更がある。FWの前5人は同じメンバー。FLは、シオネ・ハラシリ、ミッチェル・ブラウンから、攻守に抜群の仕事量を誇るコーバス・ファンダイクと今季初出場の安井龍太。そして、WTBヴィリアメ・タカヤワに代わって、元東京SGのスピードスター松井千士が11番で先発する。

昨季は、2022年3月27日に対戦し、東京SGが40-27で勝っている。FBダミアン・マッケンジーが20得点をあげて、プレーヤー・オブ・ザ・マッチに選ばれるなど大活躍した。マッケンジーに代わって、東京SGにはフランスから松島幸太朗が帰ってきた。SOにはクルーデン、横浜EにはSHデクラークが新加入した。中村亮土対梶村祐介のインサイドCTB対決。日本代表SH齋藤直人対南アフリカ代表SHファフ・デクラーク。テビタ・タタフアマナキ・レレイ・マフィの新旧日本代表NO8対決など、楽しみなマッチアップも多い。第3節屈指の好カードを見逃す手はないだろう。

文:村上 晃一
村上晃一

村上 晃一

ラグビージャーナリスト。京都府立鴨沂高校→大阪体育大学。現役時代のポジションは、CTB/FB。86年度、西日本学生代表として東西対抗に出場。87年4月ベースボール・マガジン社入社、ラグビーマガジン編集部に勤務。90年6月より97年2月まで同誌編集長。出版局を経て98年6月退社し、フリーランスの編集者、記者として活動。

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