【ハイライト動画あり】同志社大学、7年ぶりに天理大学を撃破。勝ち点5を獲得し奇跡の大学選手権出場。ラグビー関西大学リーグ

同志社大学、7年ぶりに天理大学に勝利

12月3日、東大阪市花園ラグビー場第1グラウンドでラグビー関西大学リーグ最終節が行われた。天理大学と対戦した同志社大学は47-19で勝利。リーグ戦では2015年以来7年ぶりに漆黒の壁を破った。

勝てば大学選手権出場の可能性を残す一方、負ければ入れ替え戦の窮地に立たされていた。試合前の時点で大学選手権出場圏内の近畿大学との勝ち点差は4。「5ポイント取るためにどうするかという準備をしてきた」（宮本監督）。近大を上回るためには、3トライ差以上をつけて勝ち点5が必須条件だった。

4年生にとっては、負ければ最後の大学選手権を逃す一戦。「1年間やってきたことを全部ぶつけよう」（WTB／ウィング大森広太郎・商4＝茗溪学園）。全身全霊を懸け、運命の一戦は同志社のキックオフで始まった。

1分、いきなり試合は動く。敵陣22m付近でラインアウトを獲得し、モールを形成。BK（バックス）の選手も加わり、じわじわと前に進む。「BKも参加することで人数を多くして、モールでトライを取り切ろうと考えていた」（大森）。

最後はモールの最後尾からNO8（ナンバーエイト）林慶音（スポ1＝大阪桐蔭）がゴールラインへねじ込む。「春秋通して、FW（フォワード）でチームに迷惑かける部分が多かったので、FWでトライが取れて嬉しかった」（林）。開始早々の貴重な先制点を奪い、勢いに乗った（7-0）。

一方の天理大も黙ってはいない。7分、同志社の反則で自陣深くに侵入され、ラインアウトの好機を与えてしまう。ラインアウトモールこそ粘り強く止めたが、ピックアンドゴーを止めきれず、同点に追いつかれた（7-7）。

一進一退の攻防を繰り広げる中、先に均衡を破ったのは同志社だった。自陣から連続攻撃を重ね、HO（フッカー）大山卓真（スポ3＝報徳学園）が10シェイプから中央を突破。「全員がボールを貰う気で今週意識して、練習してきた」（PR／プロップ山本敦輝・社3＝常翔学園）。同志社の連続攻撃を止められず、相手がペナルティを犯した。敵陣5mのラインアウトからモールを組み、再び林がゴールラインへ。勝ち越しに成功した（14-7）。