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ラグビー コラム 2022年11月11日

女子ラグビーワールドカップ 見逃せない頂上決戦は、ニュージーランド対イングランド

村上晃一ラグビーコラム by 村上 晃一
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ニュージーランド vs. イングランド

ラグビー王国ニュージーランドで開催中の女子ラグビー世界一決定戦「ラグビーワールドカップ2021」は、いよいよ決勝戦を迎える。11月12日、午後7時30分(日本時間午後3時30分)キックオフ。舞台は、ニュージーランドラグビーの聖地イーデンパーク(オークランド)だ。連覇を狙うニュージーランド代表(世界ランキング2位)と、テストマッチ30連勝中のイングランド代表(世界ランキング1位)が相まみえる、まさに頂上決戦だ。

女子日本代表も参加した今大会は、10月8日(土)~11月12日(土)の日程で開催されている。コロナ禍で開催が1年延期されたが、大会名称は「ラグビーワールドカップ2021」のまま使用されている。女子のラグビーワールドカップ(RWC)は、1991年から始まり、今回で9回目となる。過去8大会でニュージーランドは5回決勝戦に進出して5回優勝。イングランドは7回ファイナリストとなり2回優勝している。2017年の前大会は、ニュージーランドが決勝戦でイングランドを41-32で破って優勝した。

ニュージーランド代表

地元ニュージーランドは、準々決勝でウエールズに55-3と快勝したが、準決勝のフランス戦は死闘となった。終了間際、フランスの逆転を狙ったPGが外れるという薄氷を踏む勝利での決勝進出である。ここまで大会最多の7トライをあげているWTBポーシャ・ウッドマンはランニングスキルが高く、卓越した決定力がある。キャプテンを務めるSOルアヘイ・デマントも正確なパス、キックでゲームをリードする。準決勝の後半出場して活躍したPRクリスタル・マリーは、172cm、97kgのサイズでタックラーをはじき、オフロードパスを決める。29歳ながらニュージーランド代表デビューは2021年。2017年にラグビーリーグ(13人制)の女子ワールドカップに出場している。男子のオールブラックス同様、ブラックファーンズも強いフィジカルと卓越したスキルが融合したスピーディーなチーム。どんなクリエイティブなラグビーを見せてくれるのか楽しみだ。

イングランド代表

一方のイングランドは準々決勝でオーストラリアを41-5、準決勝でカナダを26-19で破った。カナダに対して、モールでトライを奪い、FBエレナ・ローランドの巧みなステップワークからWTBアビー・ドウのトライなど、バランスの良い攻撃でディフェンスを崩していた。20タックルを決めたPRサラ・バーン、パワフルな突進と運動量が光ったFLマーリー・パッカーなど好選手が並ぶ。パッカーは2008年から代表で活躍しており、2014年のRWC優勝メンバーでもある。同じく2014年メンバーの一人、CTBエミリー・スカーラットはここまで大会最多の38得点をあげている。こちらも、男子のイングランド代表と同じようにフィジカルの強さでディフェンスを崩してくる。

販売されたチケットは完売。4万人以上の観客が席を埋める。両者の戦いはこれが30回目。ニュージーランドが18勝11敗で勝ち越すが、イングランドは現在テストマッチ30連勝中である。両者の実力は拮抗。些細なミスが勝敗を分けるような緊迫感ある戦いになる。地元で負けられないニュージーランドの選手たちには想像を絶するプレッシャーがかかるだろう。それに打ち勝って連覇を達成するのか。あるいはイングランドが2014年以来の優勝を飾るのか。世界の女子ラグビーの最高峰の戦いだ。見逃す手はないだろう。

文:村上 晃一

村上晃一

村上 晃一

ラグビージャーナリスト。京都府立鴨沂高校→大阪体育大学。現役時代のポジションは、CTB/FB。86年度、西日本学生代表として東西対抗に出場。87年4月ベースボール・マガジン社入社、ラグビーマガジン編集部に勤務。90年6月より97年2月まで同誌編集長。出版局を経て98年6月退社し、フリーランスの編集者、記者として活動。

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