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ラグビー コラム 2022年9月30日

ラグビー日本代表(JAPAN XV)が豪州A代表と対戦 FL下川甲嗣、SO中尾隼太を先発に抜擢

村上晃一ラグビーコラム by 村上 晃一
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ラグビーワールドカップ(RWC)2023フランス大会での飛躍を期す日本代表の大切な6連戦が始まる。10月1日、秩父宮ラグビー場(東京都港区)で行われるのはJAPAN XV(ジャパン・フィフティーン)対オーストラリアA代表だ。今秋の日本代表強化は大分県の別府合宿から始まり、9月23日には41名に絞り込んだメンバーを発表。これから始まるオーストラリアA代表との3連戦は相手が正代表ではないこともあり、JAPAN XVとして戦うが、テストマッチ(国代表同士の試合)に出場歴がないのは、FL下川甲嗣(東京サントリーサンゴリアス)、SO中尾隼太(東芝ブレイブルーパス東京)の2名のみ。負傷者を除く現状のベストメンバーといっていいだろう。

ジェイミー・ジョセフ日本代表ヘッドコーチは言う。「この試合はテストマッチではありませんが、アプローチはテストマッチと同じです。この6試合をRWCの準備に使っていくことが大切です」。10月29日から始まるテストマッチ3連戦(ニュージーランド、イングランド、フランス)に向けて、経験の浅い選手にもトップレベルの試合経験をさせ、強いプレッシャーの中でのパフォーマンスをチェック。テストマッチシリーズで勝てるチームを作り、来年のRWCメンバーの絞り込みを進めるのだ。

オーストラリア代表スターティングメンバー

来日したオーストラリアA代表は、スーパーラグビーの強豪クラブのメンバーで固められている。オーストラリア代表でプレー経験のある選手も含まれ、負傷から代表復帰を目指す選手、今後代表入りを目指す若手も多い。各選手にとって来年のRWCメンバーに入るためのアピールの場でもあり、そこは日本代表選手と共通する。7月には、4チームで開催されたパシフィックネーションズカップ(PNC)に参加し、サモア代表に敗れたもののフィジー代表、トンガ代表には競り勝ち2位で大会を終えた。

9月29日に発表されたメンバーには、PNCの最終戦(トンガ代表)に先発したPRマット・ギボン、トム・ロバートソン、SHライアン・ロネガン、SOベン・ドナルドソン、WTBフィリポ・ダウグヌ、CTBハドソン・クレイトン、FBジョック・キャンベルが含まれる。ダウグヌは爆発的なスピードを持つトライゲッターで、オーストラリア代表キャップを保持する。身長206cm、体重120kgのニック・フロスト、203cm、125kgのケイデン・ネヴィルの両LOは7月のイングランド代表とのテストマッチにも出場した。

日本代表(JAPAN XV)スターティングメンバー

JAPAN XVの注目は、FL下川甲嗣、SO中尾隼太だ。下川は今回が日本代表合宿初参加。ジョセフHCは「下川は合宿でポテンシャルの高さを見せた。フィットネスもあり、身体も強い」、「隼太は冷静な選手であり、勇気をもってタックルする選手、インサイドCTBとしても体を張ってくれる」など期待を寄せる。FW第三列はレギュラー争いの激戦区だが下川は身長188cmとサイズもあり、RWCメンバー入りの可能性が十分にある。SOは、李承信山沢拓也が軽度の怪我で今回は出場を見送る。中尾がこのチャンスをつかめば、SOも激戦区となる。持ち前のクレバーなゲーム運び、体を張ったディフェンスでアピールしたい。もし、中尾に怪我があった場合は、FB山中亮平がSOを務めることになりそうだ。

姫野和樹

リザーブ(控え選手)にはNO8姫野和樹、SH流大、WTB松島幸太朗という経験豊富な選手が並ぶ。「タフなゲームになる」と、ジョセフHCは経験ある選手が後半に出場し、勝利に導いてくれることを期待する。「国際試合は良いパフォーマンスをして勝つことが一番重要です」と、残る2戦も調子の良い選手を選出していくことになる。7月のフランス代表戦以来の試合になるが、攻撃プランは、ボールキープとキックのバランスに変更があるようだ。今春就任したジョン・ミッチェルアシスタントコーチの下で取り組むディフェンスの理解度は高まっているだろう。攻守にチームの意図が伝わる戦いで、6連戦の始まりを勝利で飾ってもらいたい。

文:村上 晃一

村上晃一

村上 晃一

ラグビージャーナリスト。京都府立鴨沂高校→大阪体育大学。現役時代のポジションは、CTB/FB。86年度、西日本学生代表として東西対抗に出場。87年4月ベースボール・マガジン社入社、ラグビーマガジン編集部に勤務。90年6月より97年2月まで同誌編集長。出版局を経て98年6月退社し、フリーランスの編集者、記者として活動。

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