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ラグビー コラム 2022年9月24日

混沌とする順位争い。 昨年3位の大東大に白星スタートの流通経済大が挑む

村上晃一ラグビーコラム by 村上 晃一
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9/10の試合で逆転トライを決めた流通経済大学・土居大吾主将

関東大学リーグ戦1部は9月24日(土)、25日(日)、第2節を迎える。開幕節では王者・東海大が2部から昇格した東洋大に敗れる波乱の幕開け。「開幕戦は何が起こるか分からない」。全国の大学リーグ所属チームに緊張が走る番狂わせだった。関東大学リーグ戦1部の全国大学選手権出場枠は3校。東海大が敗れたことで順位争いは予想が難しくなった。東海大も調子を上げてくるはずで、最終的にどの3チームが全国大会へ進むのか。観戦する側にとって面白い戦いが続くことになる。

9月25日、昨年3位の大東文化大学と5位の流通経済大学が埼玉県三郷市のセナリオハウスフィールド三郷で対戦する。両者の開幕節は対照的だった。大東大は、9月11日(日)、熊谷ラグビー場で昨年6位の法政大と対戦したが、19-26で敗れた。立ち上がりはCTB戸野部謙(4年)が突破してチャンスを作るなど攻勢に出て、7分、SO落和史(4年)がラインアウトからの攻撃で先制トライ。12分にはラインアウトからモールを押し込み、落が防御ライン裏に蹴り込んだボールをWTB神田永遠(2年)が押さえた。多彩な攻撃で12-0とリードしたが、以降は法政大の粘りのディフェンスの前で反則、ミスが多くなり、次第に流れが悪くなった。7点差以内の負けに与えられるボーナス点は獲得したが、圧倒的に攻めながら、もったいない敗北だった。

一方、流経大は、9月11日、昨年4位の関東学大と神奈川県藤沢市の秋葉台公園球技場で対戦し、55-14で快勝した。前半13分、流経大はラインアウトからモールを押し込んでHO作田駿介(3年)がトライ。1トライを返されたものの、キャプテンのCTB土居大吾がトライして逆転。後半5分、相手ゴールライン直前に攻め込んだラインアウトでは、身長192cmのNO8神田康生(3年)がボールをキャッチし、モールを組んで、197cm、110kgの大型LOブレンドン・ネル(3年)がトライし、29-7とリードを広げた。最終的には9トライをあげ、3トライ差以上引き離す勝利に与えられるボーナス点も加えての満点スタートとなった。

両校の昨季の対戦は、29-7で大東大が勝ったが、初戦を見る限り今季は拮抗した戦いになりそうだ。流経大は、第1戦から先発で2名のメンバー変更がある。4番のLOは、キム・ギヒョン(4年)に代わって5番だったブレンドン・ネルが入り、5番にアピサロメ・ボギドラウ(4年)が入る。BKはWTB齋藤凌(3年)に代わって、永山大地(4年)。内山達二監督は「キャプテンの土居が5月に怪我をして、その後、教育実習に行った。土居以外のメンバーがそのときに成長した」と話す。個々の選手が責任感を持ちチーム力が上がったということだろう。土居とコンビを組むCTBリクアタ・テアウパなど留学生も成長しており、大東大にどんな戦いを挑むのか楽しみだ。

大東大は春季大会では帝京大、早大などと同じAグループで貴重な体験をした。日下唯志監督はシーズン前の記者会見で「春はすべてやられてしまって、学生は言い訳できない状況になり、基本的なことにより一層取り組むようになった」と話した。今節のメンバーは第1節から先発で3名の変更がある。FW8名はそのまま。SHは高田尚汰に代わって稲葉聖馬(3年)が入り、11番のWTBは小田嶋生吹(3年)が先発。WTBだった神田永遠(2年)がFBに下がって、11番だった松田武蔵(4年)が14番に入る。196cm、103kgのLOサイモニ・ヴニランギ(4年)、189cm、130kgのNO8リサラ・フィナウ(2年)、189cm、107kgのCTBペニエリ・ジュニア・ラトゥ(3年)らパワフルに前に出る選手を軸に攻撃力は高い。開幕戦はミス、反則が多かったが、流経大に対しては丁寧に戦ってトライを獲りきりたい。両チームにパワフルな選手が多く、激しい肉弾戦が繰り広げられるだろう。

文:村上 晃一

村上晃一

村上 晃一

ラグビージャーナリスト。京都府立鴨沂高校→大阪体育大学。現役時代のポジションは、CTB/FB。86年度、西日本学生代表として東西対抗に出場。87年4月ベースボール・マガジン社入社、ラグビーマガジン編集部に勤務。90年6月より97年2月まで同誌編集長。出版局を経て98年6月退社し、フリーランスの編集者、記者として活動。

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