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ラグビー コラム 2022年9月5日

関東大学リーグ戦1部、関西大学Aリーグ 今季の注目選手をピックアップ

村上晃一ラグビーコラム by 村上 晃一
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武藤ゆらぎ(東海大学)

いよいよ今週末から大学のラグビーシーズンが幕を開ける。ここでは、9月10日から始まる関東大学リーグ戦1部、9月18日に全チームが東大阪市花園ラグビー場に集って開幕する関西大学Aリーグの注目選手をピックアップしてみたい。

関東大学リーグ戦1部は、2007年の関東学大以来、大学日本一チームを出していないが、ベスト4の常連である東海大、近年めきめきと力をつける日大、優勝経験のある大東大、関東学大が再び順位を上げており、今季こそ大学日本一チームを出そうと切磋琢磨している。昨年のリーグ戦王者・東海大は強力FWを擁するが、その中心はFLレキマ・ナサミラ(4年、190cm、116kg)。20歳以下のフィジー代表に選出された経験があり、ディフェンスを突き破るペネトレーターとして期待される。優勝のカギを握るキーマンはSO武藤ゆらぎ(3年、170cm、77kg)だ。強力FWと俊足選手が並ぶBKを操るキーマンで、自らディフェンスの穴を見逃さずに一気に駆け抜けるスピードもある。1年生では高校日本一の東海大大阪仰星のキャプテンを務めたFL薄田周希(179cm、93kg)のリーダーシップ、ゲーム理解度の高さにも注目だ。

昨季リーグ2位の日大は、元日本代表キャプテンの菊谷崇ヘッドコーチ体制初年度。攻守の中心はエネルギッシュに動くNO8佐川奨茉(3年、180cm、100kg)。バイスキャプテンも務めるCTBナサニエル・トゥポウ(4年、183cm、100kg)の突破力も見ものだ。強いFWを前に出して戦うイメージが強い日大だが、菊谷ヘッドコーチは、「BKが良いので、活かしたい」と話し、ボールをテンポよく動かすスタイルに挑戦している。SO/CTB饒平名悠斗(4年、178cm、85kg)、FB/SO普久原琉(4年、178cm、85kg)という沖縄のコザ高校出身コンビも活躍が期待される。

昨季3位の大東大は春からたくさんの選手が試合に出て層を厚くしている。今季より共同キャプテン制を採用し、SO/CTB青木拓己(4年、184cm、94kg)、FL吉瀬航汰(4年、175cm、96kg)が引っ張る。昨季4位の関東学大のスローガンは「ハードワーク」。2年生の両CTB茎沢光隆(179cm、88kg)、山村拓(177cm、90kg)が攻守のキーマンだ。1年生では、昨年の全国高校大会で注目された倉敷高校のラリー・ティポアイ・ルーテル(191cm、115kg)がいる。アイルランド代表CTBバンディー・アキ選手の弟で、尊敬する日本代表リーチ マイケルのようになれるか、注目だ。

他大学にも注目は多いが、入替戦で勝って昇格した立正大にも20歳以下のフィジー代表経験者らの留学生がいる。なかでもFLエパラマ・ツヴェニヴォノ(4年、186cm、105kg)はド迫力の突進で観客を沸かせそうだ。立正大と同じく昇格した東洋大には、三洋電機ワイルドナイツで活躍したサミュ・ヴァハフォラウさんを父に持つステファン・ヴァハフォラウ(1年、188cm、95kg)、211cm、135kgの大型LOジュアン・ウーストハイゼン(南アフリカ出身)が加入した。どんなプレーを見せてくれるか胸が躍る。

福西隼杜(京都産業大学)

関西大学Aリーグでは、春季大会で優勝を分け合った京産大、天理大に注目が集まる。昨季の全国大学選手権で帝京大を苦しめた京産大は粘り強い戦いが魅力だが、今季もFL福西隼杜(178cm、100kg)、FL三木皓正(3年、174cm、95kg)の走力あるFW第三列は健在。LOアサエリ・ラウシー(4年、190cm、111kg)はゴールラインを力強く越えるトライゲッターだ。スーパールーキーもいる。目黒学院高校時代はFWでプレーしたシオネ・ポルテレ(184cm、110kg)だ。今季はBKでプレーすることになりそうで、抜群の突破力は対戦相手の脅威だ。伝統の強力スクラムは、抜群のリーダーシップで先頭に立った平野吐翔キャプテンが抜けた3番(右PR)を、甲南高校出身のPR渡辺龍(4年、176cm、108kg)が務める。スクラムの安定は悲願の大学日本一のカギになる。

天理大では1年生から活躍するFLナイバルワガ・セタ(187cm、100kg)、台湾からの留学生で運動量豊富に動き回るFL/LO鄭兆毅(3年、185cm、103kg)、昨年からSOを務める福本優斗(3年、171cm、83kg)に注目したい。昨季リーグ2位の近大は、主力選手が多数抜けたが、NO8古寺直希(2年、170cm、97kg)、SO半田裕己(3年、173cm、87kg)らの経験者で引っ張りたい。

昨季4位の同大は、昨年の大学選手権でも活躍したLO/FL梁本旺義キャプテン(4年、180cm、97kg)、バイスキャプテンの技巧派CTB西村海音(4年、173cm、87kg)がおり、強力なスクラムを組むPR山本敦輝(3年、178cm、108kg)ら才能ある選手が多い。昨季の全国高校大会で活躍した京都成章のSO大島泰真(170cm、76kg)も状況判断の良さと的確なスキルでレギュラーに名乗りを上げる。他大学にも将来楽しみな選手はたくさんいる。どんな選手が頭角を現すのか楽しみに待ちたい。

文:村上 晃一

村上晃一

村上 晃一

ラグビージャーナリスト。京都府立鴨沂高校→大阪体育大学。現役時代のポジションは、CTB/FB。86年度、西日本学生代表として東西対抗に出場。87年4月ベースボール・マガジン社入社、ラグビーマガジン編集部に勤務。90年6月より97年2月まで同誌編集長。出版局を経て98年6月退社し、フリーランスの編集者、記者として活動。

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