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ラグビー コラム 2022年8月26日

サクラフィフティーン、先発6名入替え 世界ランキング6位の女子アイルランド代表に挑む

村上晃一ラグビーコラム by 村上 晃一
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8月27日(土)、サクラフィフティーン(女子15人制日本代表)は、この夏のテストマッチシリーズ最終戦に臨む。舞台は日本ラグビーの聖地・秩父宮ラグビー場だ。7月の女子南アフリカ代表との2試合は1勝1敗。8月20日、女子アイルランド代表との第1戦には22-57で敗れた。2017年、2021年と接戦を繰り広げたアイルランドにショッキングな完敗だったが、10月のラグビーワールドカップ(RWC)への強化を後退させないよう、ここで自信を取り戻したい。

松田は南アフリカ代表との第1戦では攻守に活躍して勝利の立役者となった。一対一のタックルが強く、ジャッカルで相手ボールを奪い、ボールを持っての突進でも何度もゲインした。しかし、先週はCTBとしてのディフェンスに迷いがあるように見えた。アイルランドのBKラインは、巧みにコースを変えて走り込んでくる。両CTBはパワフルなエンヤ・ブリーン、スピードあるイーファ・ダルトン。ここで突破を許すと苦しい流れになる。今回はCTBとして経験豊富な古田が出場して両CTBのアタックを止められるかどうかも見どころのひとつだ。

また、リザーブには怪我から復活したPR加藤幸子の名がある。イングランドのエクセター・チーフスでプレーしており、フィジカルの強い海外選手との戦いには慣れている。先週の試合後、南早紀キャプテンは「相手との駆け引きに負けてしまった」とスクラムについてコメントした。ここを修正しないと勝利はない。加藤は途中出場になるが存在感を示してほしいところ。

アイルランドはサクラフィフティーンに勝ったことで、世界ランキングが一つ上がって6位になった。4位カナダ、5位アメリカ、7位イタリアは、RWCでサクラフィフティーンが同じプールに入る相手だ。アイルランド代表と互角に戦うことができれば大きな自信を得ることになる。そのアイルランドは先週から先発で3名の変更といくつかのポジションチェンジがある。新しく先発するのはPRローラ・フィーリー、FLジョー・ブラウン、NO8グレース・ムーア。フィーリーは2018年から代表入りし、23キャップを持つ。ムーアは先週リザーブだった。そして、ジョー・ブラウンはアイルランド代表デビューだが、以前はイングランド代表の選手だった。

ワールドラグビーは2022年1月1日から「国の代表チームでプレーする資格」に関する新規定を適用している。これまでは、一国(地域)の代表チームでプレーした選手は他国・地域の代表チームでプレーすることはできなかったが、新規定は条件を満たせば一度だけ代表する国・地域を変更できるようになっている。ブラウンは、「最初の代表チームで最後に試合出場してから36か月間以上経過している」、「代表資格変更を希望する国で生まれている、または親や祖父母のうち誰かがその国で生まれている」という条件でチームを変えることができたようだ。どんなプレーを見せてくれるか楽しみだ。

RWCは10月8日にニュージーランドで開幕。サクラフィフティーンの初戦は10月9日(対女子カナダ代表)だ。約40日後に良い結果を出すためにも期待感ふくらむ戦いをしてもらいたい。

文:村上 晃一

村上晃一

村上 晃一

ラグビージャーナリスト。京都府立鴨沂高校→大阪体育大学。現役時代のポジションは、CTB/FB。86年度、西日本学生代表として東西対抗に出場。87年4月ベースボール・マガジン社入社、ラグビーマガジン編集部に勤務。90年6月より97年2月まで同誌編集長。出版局を経て98年6月退社し、フリーランスの編集者、記者として活動。

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