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ラグビー コラム 2022年6月17日

根塚洸雅、竹山晃暉ほか先発4人が初キャップ 可能性秘めた日本代表がウルグアイ代表に挑む

村上晃一ラグビーコラム by 村上 晃一
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日本 vs. ウルグアイ スターティングメンバー

2度のラグビーワールドカップに出場したSO田村優をキャプテンに、ベテランと若手が融合した日本代表が、6月18日、秩父宮ラグビー場でウルグアイ代表と戦う。今年、日本で初めて行われるテストマッチ(国代表戦)で、どんな試合展開が見られるのか。ウルグアイ代表の実力が未知数だけに、期待と不安が入り混じっているファンは多いだろう。世界ランキング10位の日本代表と、19位のウルグアイ代表だが、両チームとも経験の浅いメンバーを起用しており、試合展開は予断を許さない。

日本代表は、現在、候補メンバーを2つのグループに分けて合宿を行っている。今回のメンバーは大分で合宿するNDS(ナショナル・デベロップメント・スコッド)の選手たち。代表予備軍であるNDSがトンガサムライフィフティーン、ウルグアイ代表の第1戦を戦い、ウルグアイ代表との第2戦、フランス代表との2試合は宮崎で合宿する日本代表の主力メンバーが出場することになる。2023年のラグビーワールドカップに向かって選手層を分厚くする狙いがある。

今回のメンバー選考について、ジェイミー・ジョセフ日本代表ヘッドコーチが6月16日、オンラインで報道陣の質問に答えた。「選手のセレクトは私が責任を持ってやっています。現在別々に練習する2つのチームはファミリーであり、多くの選手にチャンスを与え、育成し、テストマッチのプレッシャーに耐えることができるかどうかを見ていきたい。ウルグアイは、体も大きく、セットピースも強い。情熱もある。そんなチームとどこまでやれるかです」。そして、今回のメンバー選考については「多くの理由があります。ベンチメンバーもいい仕事ができる選手を探しています」と話した。

日本代表 スターティングメンバー

「多くの理由」をジョセフヘッドコーチの言葉から推測すれば、「経験の浅い選手には大舞台の経験を積ませたい」、「経験豊富ながらNDSにいる選手にはジェイミーHCの間違いだと証明してほしい」。「各選手にテストマッチで自分の役割を理解し、遂行する力を見せてほしい」というところだろう。初のテストマッチとなるPR淺岡俊亮、FL飯野晃司、WTB根塚洸雅竹山晃暉はリーグワンでは一貫性あるプレーを披露したが、それが独特の緊張感があるテストマッチで発揮できるのかが問われる。田村優、ラファエレ ティモシーといったベテランは再び実力を証明し、宮崎合宿に合流するだけの力を見せつけなければいけない。

リーグワンで攻撃的なSHとして東芝ブレイブルーパス東京のベスト4入りに貢献した小川高廣も楽しみだ。「小川は素晴らしいプレーヤー。ここ5年は田中史朗流大がいたが、チャンスが巡ってきた」(ジョセフHC)。キャップ数の少ないHO堀越康介、CTBシェーン・ゲイツらの実力者もここでアピールして宮崎組への昇格を果たしたい。

ウルグアイ代表 スターティングメンバー

対するウルグアイ代表もLOカルロス・デウス(20歳)、FLルカス・ビアンキ(21歳)など、20歳台前半の選手が多い。ウルグアイ代表のエステバン・メネセスヘッドコーチは、「我々は若い選手と経験豊富な選手が混ざったチームです。新しい世代の登場はウルグアイラグビーにとってとても重要です」と話す。ウルグアイラグビー協会の方針でほとんどの選手が国内最強クラブのペニャロールに所属し、コンビネーションを高めている。今回のメンバーも23名中21名がペニャロールだ。

代表66キャップのCTBアンドレス・ビラセカキャプテンは2019年のラグビーワールドカップでフィジーを破ったメンバー。184cm、96kgとサイズもある。日本代表としては、フィジカル面で後れを取らず、スクラム、ラインアウトを安定させ、小川、田村のHB団を軸にテンポよくボールを動かしたい。トンガサムライフィフティーンとの戦いでは、フィジカルの強さに圧力を受けてテンポアップできない時間帯があった。NDSとしての2戦目でコンビネーションは高まってくるはず。素早くボールを動かすことでスペースを作り、根塚、竹山がゴールラインを駆け抜け、観客を沸かせてほしい。日本代表選手のモチベーションは高く、ウルグアイ代表も情熱的に粘り強く戦うチームだ。両チームの国歌斉唱からテストマッチの緊張感を存分に味わえる試合になりそうだ。

文:村上 晃一

村上晃一

村上 晃一

ラグビージャーナリスト。京都府立鴨沂高校→大阪体育大学。現役時代のポジションは、CTB/FB。86年度、西日本学生代表として東西対抗に出場。87年4月ベースボール・マガジン社入社、ラグビーマガジン編集部に勤務。90年6月より97年2月まで同誌編集長。出版局を経て98年6月退社し、フリーランスの編集者、記者として活動。

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